スカイツリーから荒川ロックゲートへ下町クルーズ

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下町探検クルーズ出航

東京スカイツリーのふもとに集まったアーサー・ランサム・クラブ(ARC)のメンバー15名は、スカイツリーに登るのではなく・・・

ARC貸切状態のボートで荒川ロックゲートを目指して出航しました。

下町ぐるっと一周舟遊び(荒川ロックゲート体験)という2時間15分のクルーズの始まりです。

(出典:下町探検クルーズがれおん)

横十間川をクローバー橋へ

北十間川を少し進むと右手に水路が分かれ、ボートはそちらに入って行きました。

江戸城に対して横に流れ、川幅が十間(18m)あったのが名前の由来の横十間川です。

JR総武線の鉄橋をくぐる際に、ちょうど成田エクスプレスが通過しました。

小名木川との交差点に架かる小名木川クローバー橋まで下って来ました。

ボートは、水路の交差点を左折して、小名木川を東へ向かいます。

ゼロメートル地帯を旧中川へ

この辺りは、地下水の汲み上げによる地盤沈下が激しい「ゼロメートル地帯」で、何度も嵩上げされた旧護岸の遺構が残されていました。

元々の護岸は、昭和27年に97cm、33年に45cm、35年に30cm、37年に37cm、48年に94cm嵩上げされたようで、合計3mを超える嵩上げが必要だったほど凄まじい地盤沈下があったことが分かります。

旧中川との合流点まで来ました。対岸の左手には旧小松川閘門が見えています。

ボートはここで右へ進み、いよいよ本日のハイライトです。

荒川ロックゲートを通過

平成橋をくぐって左手奥に荒川ロックゲートがあります。カヤックのグループと一緒に通過することになりそうです。

手前のゲートは開いていて青信号なので、このままロックに進入します。

ロックに入り、カヤックのグループは左側、こちらのボートは右側でスタンバイしました。

今入って来た後ろのゲートが閉まるのを待ちます。

上から降りて来たゲートが、もう少しで水面に付きそうです。ここのゲートは日本一速いスピードで開閉するそうです。

前後のゲートが閉じたところで水位が調整されますが、旧中川側の水位は、「東京湾の平均的な干潮位」を基準に約-0.8メートルです。

ロック内に水が注入され、水位が段々と上がっていきました。

最終的には+1.0メートルのあたりまで、水位が約1.8メートル上昇しました。

前方のゲートが開き始めました。これまで水につかっていた部分から水滴がジャージャーと落ちていますが、この下をボートで通る時には、濡れないようにビニール傘を貸してくれます。

ゲートがすっかり開き、青信号になったので、ボートはロックを出て荒川へ向かいました。

川幅が400メートルほどもある広々とした荒川に出ました。

ロックを振り返ると、ちょうどスカイツリーも一緒に見えていました。

強い南風で少し波もある広い水面をしばし楽しみました。

川の駅でラジコンヨットレース見学

カヤックのグループより一足先にロックに戻ります。

ロックを通過して旧中川に戻り、平成橋をくぐってすぐ左手の番所橋乗船場にボートは着岸し、トイレ休憩の時間になりました。

小名木川を渡った所にある川の駅のトイレを利用しましたが、その辺りでちょうどラジコンヨットのレースをやっていました。

見ていると、2本のスティックでラダーとセールを操作しながら、水面にセットされたマーカーを回ったり、他のヨットにぶつけてしまったペナルティで360度ターンしたり、なかなか本格的なレースをしていて楽しそうでした。

変化に富む旧中川

出航し、帰路は旧中川を遡っていくと、手漕ぎのボートの練習をしている人たちが大勢いました。

岸辺には、釣り人も並んでいて、それに混じっておこぼれを狙っているサギもいます。

一度に6つの橋が見渡せる所もありました。

なかなか変化に富む景色の旧中川を離れ、ボートはここで左手の北十間川に入って行きます。

北十間川で障害物競走

いきなりこれまでで一番低い橋をくぐりました。

その先には、工事のための台船が係留してあって、ぎりぎり残された狭い水路を、何度か船腹を接触させながら抜けました。

まるで障害物競走のような北十間川でしたが、正面にスカイツリーが見ながら進めるのは良かったです。

スカイツリーに向かってゴール

東京スカイツリーとイーストタワーが近づいて来ました。

最後の橋をくぐるとゴールです。

最初にちょっとパラついた以外は雨も降らず、しのぎやすい曇り空で、天候に恵まれたクルーズを、ARCの仲間と一緒に楽しめました。

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