この記事は約4分でお読みいただけます。
下呂温泉の自炊できる宿に3泊する旅の往路で木曽路の名所をめぐりました。
日本最長の宿場町「奈良井宿」を歩く
朝6時前に東京の自宅を出発し、朝食は中央道の談合坂SAでいただき、塩尻ICで高速を出て、10時に奈良井宿に着きました。
島崎藤村が『夜明け前』の冒頭で「木曾路はすべて山の中である」と書いたように、奈良井宿も標高900m台にあり、中山道六十九次の34番目の宿場となります。
木曽の大橋の国道側にある無料駐車場に車を駐めて、「奈良井宿の見どころ総まとめ」を参考にしながら、
①木曽の大橋→②杉並木・二百地蔵・八幡宮→③専念寺→④下町→⑤大宝寺→⑥中町→(⑦上問屋資料館は割愛)→⑧長泉寺→⑨上町→⑩中村邸→⑪鎮神社→⑫蒸気機関車→(川沿いの遊歩道を通って)木曽の大橋
という3km強の行程を70分ほどで歩いて、奈良井宿をひとめぐりしました。
⑨上町は、2011年放送のNHK連続テレビ小説『おひさま』のロケ地として使われたそうです。
奈良井宿を流れている川は、日本海に注ぐ信濃川につながるのですが、奈良井宿を出て、旧中山道の難所であった鳥居峠を越えると、木曽川の源流域となり、太平洋に注ぎます。
昔車窓から見た「寝覚の床」を歩く
その分水嶺を越えて、奈良井宿から車で30分の寝覚の床に着きました。
先にランチを済ませることにして、寝覚の床の全景を見下ろせる「そば処 寿伊舎」というお店のテラス席に座り、冷たいきのこそばをいただきました。
店主が通過時刻を教えてくれたので、待ち構えて寝覚の床の手前を電車が通る写真を撮れました。
国鉄中央西線(当時)の車窓から通り過ぎる時に一瞬だけ寝覚の床を見た記憶はあるのですが、いつかその場所に行きたいと思っていたのが、ようやく実現します。
美術公園のそばにある上松町町営の無料駐車場に車を駐めて、川床まで遊歩道を歩き、写真(↓)の右上に見えている浦島堂まで岩伝いに行ってみました。
木曽川が花崗岩を削ってできた自然の地形が、実におもしろく美しかったです。
寝覚の床の観光所要時間は、ランチ30分、歩き40分でした。
妻籠宿でおやつにする
寝覚めの床から車で30分で、今日最後の観光ポイントの妻籠宿に着きました。
奈良井宿よりはこじんまりしていますが、全国で初めて古い町並みを保存した宿場町だそうです。
有料(500円)の第2駐車場に車を駐めて1時間ほど歩きました。
おやつに、奈良井宿では食べ損ねた五平餅と、暑いのでイチゴミルクのかき氷をいただきました。
現役の郵便局の一部が博物館のようになっているのがおもしろかったです。
下呂温泉の宿で自炊する
14時半に妻籠宿を出て、途中の道の駅やスーパーで食材を買って、16時半に下呂温泉の宿に着きました。
夕食前に露天風呂もある温泉につかりましたが、無色透明で硫黄臭もないお湯でした。
ポイント制タイムシェアリゾートの施設でキッチン付きなので、朝晩の食事は自炊です。
今晩の夕食は、焼き魚、サラダ、キノコの味噌汁、妻籠宿で買ったタケノコの煮物、メカブ、道の駅で買った炊き込みご飯、柿、ぶどうサワーでした。