北海道07: 釧路湿原をカヤックで下り、タンチョウヅルやエゾジカを見る

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カヤックで釧路川を下る準備をする

今日は台風も去って天気が回復したので、予定通りにA・Nさん夫妻と我が家で、釧路川の中流域をカヤックで下ることにしました。12年前に折りたたみ式のカヤック“ベックフット号”を買って以来、ずっといつか漕いでみたかった釧路湿原です。

8時に宿を出発し、標茶の街でお昼のお弁当を北海道のあちこちで見かけるセイコーマートと言うコンビニで買いました。Wikipediaによると、セイコーマートの創業はセブンイレブンより早く、顧客満足度で毎年1位だそうです。

川下りのスタート地点とする五十国橋のカヌーポートに着くと、特に何か設備があるわけでもなく、かろうじてカヤックを漕ぎ出せそうなスペースがあるだけです。川の流れも思ったよりしっかりあるので、出艇は難しそうですが、まずは、ベックフット号を組み立てました。

出発する前に、一緒に下るAさんと車2台で、今日のゴール地点とする塘路湖のカヌーポートに、私の車を置きに行きました。釧路湿原でカヌーツアーをやっている建物で川の状況を聞くと、昨日の台風はそれほどの雨でもなく今日は通常通りとのことで、一安心です。

Aさんの車で出発地点に戻る前に、釧路川の本流から塘路湖への水路に入るフタマタと呼ばれる分岐点を偵察することにしましたが、なんと、大きな水溜りをいくつも越えるすごい悪路です。

車が水没しないかハラハラしましたが、塘路湖への水路の入り口(下の写真の右上)は思ったより狭くて分かりにくいので、偵察しておいて良かったです。

そこからもう少し上流にあるスガワラカヌーポートも偵察したけど、特に何も設備はなくて、川下り中は、どこにもトイレは無さそうです。

偵察を終えてスタート地点に戻り、流れがあるのでカヤックの上では食べにくいだろうから、先に手早くランチを済ませて、ようやく12時過ぎに出発です。狭いスペースから川に漕ぎ出すのは、思ったより何とかなりました。

釧路川を下りながらタンチョウヅルやエゾジカを見る

倒木が所々にあるので油断はできないし、最初の頃に一度だけ何かに底を擦りましたが、特に難しくは無いコースです。艇速は時速7〜8km出ているので、ゴールまでの約20kmを漕ぐのに時間的な心配はしなくて良さそうです。

川のカーブに沿って曲がると、釧路湿原でぜひ見たかったタンチョウヅルの番がいました。急に現れたので、こちらは慌てて写真を撮りましたが、あちらもビックリしたようで、飛び去ってしまいました。

エゾジカの群も2〜3度見かけましたが、すぐに逃げてしまうので、写真は撮り損ねました。ところが、1頭だけで河岸にいた鹿は、何かを食べるのに夢中だったせいか、近くをカヤックで通り過ぎたのに、悠然として逃げませんでした。

塘路湖からの支流を苦労して遡る

ようやくスガワラを過ぎ、さらに進んで、フタマタに来ました。ちょうど支流からツアーらしきカナディアンカヌーが1艇出てきて下流に向かっていきました。今日、他のカヌー/カヤックを見かけたのは、これが初めてです。

支流に入ってからは、川を遡ることになるので、それほど強い流れではないのに、なかなか艇が進みません。景色は面白いけど、ここはかなり時間がかかって疲れました。

やっと橋が見えてきて、鉄道、歩道、車道の3つの橋をくぐり、塘路湖に出ると、苦労が報われる素晴らしい景色が広がりました。

青空も出て、風がなく湖面は鏡のようで、広がりが爽快で気分がいいです。静かな湖面をもう一踏ん張り漕いでゴール!

明日は、塘路湖から細岡カヌーポートまで続きの釧路川下りをする予定なので、カヤックは湖畔のクマザサの中に隠しました。私の車にAさんを乗せてスタート地点に戻り、Aさんの車を回収して、今晩泊まる釧路湿原とうろの宿にチェックイン。

夕食付ではないので、茅沼温泉まで行って、温泉の露店風呂につかり、ジンギスカン丼をいただきました。

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