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11月3〜5日の3連休で2年に1度のアーサー・ランサム・クラブ(ARC)の総会を行いました。その初日は、元々は北浅川(多摩川の支流)の上流でマス釣りや源流探検とバーベキューを計画していたのですが、5日前になってマス釣り場から台風の被害で当分の間は営業できないとの連絡があり、急遽、八王子城跡ハイキング(ARC的にはカンチェンジュンガ登山)に変更したのでした。
北海道から参加のPさんのフライトに合わせて12時過ぎに現地に集合し、お昼を食べてから、遅れて来た人も無事に合流して総勢11名そろって出発。入り口のガイダンス施設の方のお勧めに従って、まずは山の頂上にある本丸を目指すことにしました。その山道の入り口の最初の鳥居の辺りから、空気は冷んやりと清々しく、11月にしては暑い日でしたが、気持ちよく登ることができました。
30分くらい登った8〜9合目あたりで東側の景色が開けて、新宿の高層ビルまで見えました。八王子城は、関東平野の端っこの、ここから山という所にあり、関東平野を見渡せます。そのような場所を選んで山城を造ったのだなということを実感できました。
この日は、山頂から少し奥に行った所で滑落事故があったようで、負傷者の救出のために消防署のヘリが飛んできて、担架ごと吊り上げるところを目撃してしまいました。
山頂のすぐ下には、八王子神社がありました。大好きな作家の1人、荻原規子さんのレッドデータガール(RDG)シリーズの4巻に八王子城跡やこの八王子神社が出てくることを一緒に行ったTさんに教えてもらいました。数年前に一度読んだだけなのですっかり忘れてますが、再読したくなりました。
9合目あたりの松木曲輪(中の丸とも呼ばれていてRDGにはその名前で出てきます)という一番景色の良い所から高尾山の方を望むと、稜線沿いには行けず、一旦山を降りないと高尾山には行けないことがよく分かりました。
山を降りて、八王子城跡のもう1つの見どころである御主殿があった所に行きました。モグラが地面をあちこち掘り返してしまったそうです。ここから山頂の本丸までの近道もあるようですが、ガイドと一緒でないと通れないみたいです。
最後に御主殿の滝を見ました。秀吉の小田原城攻めの際に、この八王子城も攻められたのですが、主力は小田原に行っていたため、非戦闘員ばかり残っていて、あっという間に八王子城は落ちました。ご婦人方は自刃してこの滝の下に身を沈め、三日三晩水が血の色に染まったとの伝説があるそうです。
八王子城跡をめぐるハイキングは、全長4.4kmを3時間半かけて楽しみました。