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今日歩いた岡部宿から藤枝宿を経て島田宿までの旧東海道には、ちょっと意外なほど、松並木がよく残っていました。
静岡県藤枝市は一日中曇りの天気予報でしたが、傘が要らない程度の霧雨が降り続いています。藤枝宿は、ちょうど大きなお祭りの真っ最中で、雨に負けずに熱気に包まれていました。歩行者天国となったバス通りを右からも左からも大きな神輿が大勢の人に引かれてやって来て、すれ違う様はとても迫力があり、見ているこちらも興奮しました。
今朝は、出発点の岡部宿に妻と息子を降ろした後、ゴールの島田宿に車を置いてから電車とバスで岡部宿に戻ったのですが、岡部宿から島田宿までの国道はいくつかトンネルを抜ける山がちの道なのに、歩いた街道はずっと平地でした。それがちょっと不思議でした。
藤枝宿を出て島田宿に向かう途中に、今歩いている山裾に沿った旧東海道と、山を越える中世の古東海道との分岐点(写真)がありました。昔も今も、山を越える道と平地の道があるわけです。
地図を見ると、ちょうどこの区間は、大井川河口の扇状地の山裾沿いになっています。ずっと昔、開拓が進む前は湿地を避けて山を越えて往き来していたのが、開拓が進んで平地を歩けるようになり、その後びっしり広がった街を避けて、国道のバイパスはまた山側に作られたのだなと謎が解けました。
最近テレビで紹介されていたのを妻が見て、ちょうど歩くところなので楽しみにしていたのが、藤枝の抹茶ジェラートです。抹茶の濃度に何段階かあって、もうこれ以上は溶けないという限界まで抹茶を濃くしたNo.7をおやつにいただきました。色も濃厚ですが、抹茶の苦味がよく効いていて美味しかったです。
大井川河口の扇状地を横切るように歩いているので、今日は何度も川を渡りました。秋分を過ぎたばかりで、ちょうどこの季節に咲く彼岸花があちこちできれいでした。
今日のゴールの島田宿に到着しました。本陣があった所は旧東海道をフィーチャーした整備がなされていて、1時間毎に写真の仕掛け時計が動くそうですが、まだ20分以上あったので待ちきれませんでした。
次はいよいよ「越すに越されぬ大井川」です。