日本のおもてなしの場「迎賓館 赤坂離宮」

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ちょっと立派な個人宅だと、お客様をおもてなしする場として「応接間」があったりしますが、それを日本の国家のレベルまでスケールアップした「迎賓館 赤坂離宮」を見学してきました。

今週から原則通年公開が始まり、前庭は10〜17時の間、事前申込不要で見学できます。

建物内は、事前申込に加えて、10時からと11時から計1000名まで当日配布の入場整理券で入れます。四ツ谷駅に10時過ぎに着いて、すぐに迎賓館に向かうと、並ばずに11時の入場整理券をもらえ、入館前に前庭も一通り見学できてラッキーでした。

個人宅の応接間は、おそらく最も使用頻度が少ないにも関わらず、それなりにお金をかけてできるだけ立派な部屋にしようとするのは、それが身分不相応であれば見栄と言われても仕方ないかもしれませんが、相応に趣味よく整えるのは、おもてなしの心なのだと思います。
建物の中は残念ながら撮影禁止でしたが、見学した部屋はどれも、日本のおもてなしの心をつくしたものだと感じられました。我々皆が税金を出し合って、日本として恥ずかしくないおもてなしの場をあつらえたとも考えられます。

応接間を飾るのに、やはりその家の個性が表れる方が、迎える側にとっても気分が良いし、お客様にとっても興味深いものだと思います。それぞれの部屋には、日本らしさを織り込む工夫がなされていましたが、公式晩餐会などが催される「花鳥の間」が、一番印象に残りました。柔らかい感じの木の壁に、花や鳥が描かれた七宝焼がずらりと飾られていて、楽しげな部屋でした。
館内見学者は、見学後に噴水のある裏庭も歩くことができます。

ここからさらに庭の奥にある「和風別館」は、事前申込が必須なので、今回は見ることができませんでした。洋風の「応接間」ではなく、和風の「客間」でのおもてなしの場が、日本の国家レベルでどのようなものなのか、いずれぜひ見てみたいと思いました。

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