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停電で暖房は無かったけど、寒い思いもせずに普通に眠れた。朝になって、電気が無くても明るいのが嬉しい。昨晩は出ていた水も止まってしまったようで、トイレのタンクの水も大切にしないと。ホテルの予約時には朝食バイキング付きと書いてあったけど、フロントでその代わりのおにぎり2個と卵焼きをもらえて、夕食を抜いた後だけに、かみしめながらおいしく大切に食べた。
パソコンで情報収集。JRも東武も電車はまだ動いていないし動く目処も立っていない。高速バスも終日運行休止。新宿〜大宮と小田急線は動くとのことで、大宮まで行けば何とかなる。道路状況は分からないし渋滞もスゴイかもしれないが、レンタカーで大宮まで行って後は電車というのが唯一考えられるルートだ。レンタカー会社をいくつもウェブであたってみたが、既に満車か、予約を受け付けていないか、開店後に電話しないと分からないところばかり。もう1晩宇都宮に滞在せざるを得ないかもしれないけど、その場合はホテルを確保しないといけない。
7〜9時の間、東武宇都宮駅まで往復歩いてみた。停電でも近くのコンビニが開いていて、取りあえずせんべい1袋とフルーツジェリー1個を買った。せんべいをパリパリ食べながら歩く。JR宇都宮駅の東西連絡通路は通れるようになっていたけど、駅施設自体は閉鎖。駅西側の高速バスターミナルは、やはり終日動きそうにない。レンタカー事務所にも満車の張り紙。駅西側の信号は点いている。ホテルは駅近くのは停電しているようだが、ちょっと離れると電気は問題なさそう。コンビニもレストランも開いていて、食べる事に関しては全く問題なし。東武の駅は、まだ運転の目処は立っていないとの張り紙はあるが、試運転中と表示した電車が駅のホームに止まっていて、JRよりは動き出す可能性が高そう。そこから駅までの間の通電地域のホテルに部屋を取れれば、携帯の充電もできるし、パソコンで情報収集もできる。
一度ホテルに戻って、また楽天トラベルで、駅西側のホテルで今晩の分を予約した。まだ他の泊っているお客さんは部屋やロビーにいて動きが取れないようだったし、ホテルもチェックアウト時刻を過ぎても滞在を許していそうな様子だったけど、10時に荷物を持ってホテルを出て、予約したホテルまで行って、追加料金を払っても良いから午前中から部屋に入れないか、頼んでみた。通常は15時から、こんな時だから13時からは部屋に入れるようにしたいけど、今はまだ無理とのこと。でも、ロビーにイス・テーブル・コンセントがあったので、そこでパソコンを使わせてもらえた。バッテリー残量がとても不安だった携帯とパソコンをフルに充電できて嬉しい。
13時になって部屋に入れるか聞いたら、やっぱり15時からと言われた。荷物を預けて、昼食を食べに出て、前にこの辺りに来た時に気になっていたパキスタン料理のお店でカレーを食べた。JRの駅までまた様子を見に行くと、東武は動き出したとのこと。
すっかりもう一泊宇都宮に泊るつもりになっていたけど、まだ14時なので、今からなら多少電車が混んだりゆっくりだったとしても帰宅するには十分だ。ホテルに戻り、荷物を受取り、東武宇都宮駅までバスに乗って行き、1446発の電車に乗った。電車から今晩のホテルの予約をキャンセル料がかかる前にキャンセルした。結局、宇都宮〜新栃木、新栃木〜北千住、北千住〜代々木上原、どの電車も座れたし、普通のスピードで走っていたし、とてもスムースに18時過ぎには帰宅できた。
ようやくテレビも見れて、地震だけでなく、津波や原発のことも含め、災害の大きさが伝わって来た。
今回の経験を通して実感したこと…
- 交通状況が不明な時は、まず宿をおさえておくと安心できる
- ホテルは地震の後でも停電中でも基本的に開いている
- そんな時に直接行っても泊るのは難しい
- でもネット予約してから行けば泊めてもらえる
- そのためにもスマートフォンやパソコン+通信アダプタは役立つ
- 充電できない場合はバッテリー残量を無駄に減らさないこと
- 充電出来る時にフル充電しておくこと
- iPhoneのSoftbank通信網とdocomoのデータ通信網の両方を今回は使えたので、前者がダメな場合でも後者で何とかなった
- 通話は電池の減りがはげしいし、なかなかつながらない。携帯はメールで安否連絡をすること。
- 特に、被災者の携帯に電話することで貴重な電池を減らすようなことを避けること
- 最新の情報を得るにはTwitterが役立つ