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朝6時前に起きて、下津井港の付近を散歩しました。ここは、坂本龍馬が最初に江戸に行く時に四国から渡って来て着いた港だそうで、昔は、風待ち・潮待ちの船や船荷の積み下ろしでとても賑わっていたそうです。
昨晩、宿の女将さんに聞いておいた道を歩いて、海側から祇園神社に登ると、瀬戸大橋が目の前に見えて、素晴らしい景色です。
神社を反対側に降りると、昔の家が残った古い道で、窓に格子が付いている当時の花街の家もあります。
7時までに宿に戻り、皆で朝食をいただきます。下津井で泊まった宿「シーサイドトリュフ」、広くてきれいで安くて親切で、とっても良いところでした。
お昼の買出しをして、ヤマネコ号に給油し、ここから乗船する3人を加えて総勢9人で、8時半に出港。今日も多島海を抜けて行く楽しみなルートで、舵輪を握ります。
目印が何もなくて、夜だったらうっかりぶつかりそうな岩や、漁船が底引き網を引いているのか、長く点々と連なるブイなど、真剣にワッチしている皆からの情報を得て、緊張しながら船を進めます。
2つの島にはさまれた水道を南下する途中で、GPS装置が示す水深は、ぐんぐんと浅くなり、2.5mからとうとう1mになって、舷側からも海底が見えるところを、はらはらしながら進みます。ようやく浅い海域を抜けて本船航路に出た時には、ホッとしました。
本船航路を進むのももう慣れてきて、前から後ろからの本船をうまくやり過ごしながら、皆で順番に舵を取り、マストに登ったり、バウネットをハンモックにしたりして、景色と航海を楽しみました。
坂本龍馬が率いる海援隊のいろは丸が、紀州の明光丸と衝突し、沈んだのはこの辺りです。思ったよりも開けたところで、本で読むのと、実際に見るのでは、やはり違うものです。
豊島を過ぎると、今日の目的地の伯方島を含む「しまなみ海道(尾道〜今治)」の島々はもうすぐです。
私にとっては今回のクルーズの最後の港である伯方島の港にアプローチします。
大潮の干潮時で、そびえ立つ岸壁に乗り移ってもやうのは、とっても苦労しましたが、何とか無事に係留完了。船の乗り降りのために、縄梯子をセットするほどでした。
溜船長の知り合いの方の出迎えで、おいしいジュースをいただき、ここで下船する真昼のふくろうさんと私を、高速バスの停留所まで送ってくださり、大変助かりました。
溜船長、力を合わせて船を動かした仲間の皆さん、港ごとにいろいろな出会いがあり、親切にしていただいた地元の皆さん、おかげ様でとても充実した4日間のクルーズを楽しむことができました。ありがとうございました!