ツバメ合宿1日目夜:下田

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下田でツバメから上陸するには、7隻の船を渡り歩いて、干潮時には、最後の船から岸壁までよじ上ります。でも、下田の中心街に近いとても便利な船着き場です。

P5023446翌日の食糧をスーパーで買い出しした後、ペリー道路沿いを散歩します。下田はもう何度も来ているけど、その度にこの辺りを歩くと、のんびりとしたいい気分になれます。

P5023448夕方の人っ子一人いない了仙寺の境内で、お墓の奥の方に歩いていくと、今まで気づかなかった格好のいい木を見つけました。

P5023451温泉の銭湯に入り、船に戻って、お待ちかねのサバの刺身の夕食をいただきました。松崎の漁師の方に教わったのですが、サバは釣れてすぐに血抜きをして早いうちであれば刺身で食べられるそうで、そのおいしさは食べた人じゃないと分からないとのこと。前に一度ツバメでサバが釣れた時に、血抜きしてそのまま船上で刺身で食べた時もおいしかったのですが、今日は氷で冷やしてあるので、さらにいっそうおいしくいただけました。

コーヒー飲んで、歯磨きして、寝る支度をして、大満足〜。

ところが、急に航海士が苦しみ始めました。下痢、嘔吐が続いて、本人も救急車を呼ぶ方が良いとのこと。21:46に携帯で119。「消防ですか? 救急ですか?」「救急です。」場所を伝え、症状を伝え、すぐに救急車はやって来ました。

ところが、やって来た救急隊員は、自力で歩けない患者を7隻の船を越えて運び出すのは不可能と判断し、レスキュー隊の応援を要請しました。そのまま入院になるかもしれないので、航海士の手荷物を全てまとめて持って行けるように、きれいなポリーが岸壁に運んでおきます。きれいなポリーは、「赤い車」がやって来たら教えてと救急隊員に言われて道路を見張っていたそうですが、やってきた赤い車は、何と消防車。

まずは航海士を毛布にくるんで船室からデッキまで出して、レスキュー隊が持って来た舟形担架に入れてベルトで固定して、担荷を大勢で持ち上げたり押したり引いたりしながら、慎重に船を越えて行きます。消防車からは投光器でそのルートを明るく照らしています。ようやく岸壁まで運び出し、救急車の担荷に載せかえて、担荷が救急車に押し込まれ、付き添いで私ときれいなポリーも同乗します。

救急車に乗っている間、いろいろな機器で、脈拍、血圧、心電図などを取っていますが、それらの数値は特に異常無いようです。思ったより長く、十数分も乗って、後で分かったのですが下田市を出て隣の南伊豆町の弓ケ浜の近くの病院まで搬送されました。

病院到着は22:40頃。付き添いは待合室へ、患者は治療室へ。病院に着いたこと、救急車の中でもあれ以上悪くはなっていないことを、船長にメールで一報。

一通り診察が終わり点滴をしている状態で、病室に通され、お医者さんから説明を聞きました。サバにアレルギー反応を起こしたようで、特にこれ以上の心配は要らないようです。薬を出してくれて、点滴が終わったら帰って良いとのこと。22:52に船長に電話で状況を連絡。

航海士は寒がっているので、ツバメから持って来た毛布に加えて病院の毛布もかけて、点滴しながら休みます。落ち着いているので点滴はもういいでしょうということになり、薬をもらい、仮清算して、23:40にタクシーを呼びます。24時を過ぎるとタクシーも呼べないかもしれないとのことで、間に合って良かったです。

10分ちょっとでタクシーがやって来て、下田に向いながら、無線でホテルを探してもらいます。まだ自力ではほとんど歩けず、船を越えてツバメに戻るのは無理です。連休中でしたが、ビジネスホテルの最後のツイン1室が見つかり、場所もツバメに近いところで、ラッキーでした。

航海士ときれいなポリーがホテルに落ち着いたところで、私はツバメに戻り、船長に経過を報告して、休みました。

船長にも、隣のブラックセールの艇の方にも、大変ご迷惑をおかけして申し訳なかったです。また、救急隊員、レスキュー隊員、病院の方には、大変お世話になりました。ありがとうございました。

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