この記事は約4分でお読みいただけます。
7時に矢野口駅で真昼のふくろうさんをピックアップして、航海士お気に入りの道の駅かつらで買い出しした後、10時ピッタリに茂木の炭焼き釜に到着しました。
まずは2/7にきこり作業をして切りそろえて積んでおいた桜の木の中から、直径10cm以下の細い物を選んで、釜の入り口まで運びます。
年寄りのビリーとお頭が釜の中に入り、それを釜の奥の方から壁にたてかけるようにして、縦に並べていきます。
太いものは、油圧式の薪割り機にかけて、太さに応じて二つ割、三つ割、四つ割にしていきます。
アスリートさん・NPさんご一家、TKOと支援隊の方々も到着し、薪割り機を操作する人、細い木・割った木を釜の入り口まで運ぶ人、釜の中の人にそれを渡す人、釜の中でそれを並べる人と、手分けして流れ作業が始まりました。
私は薪割り機を使う係をやりましたが、昔はこれを斧やくさびを使って1つ1つ手で割っていたわけで、それは大変なことだったなあと実感できました。釜の持ち主の年寄りのビリーのお話では、昔は山の中にこもって手で「木をこって」(と言うんですね)、その場で釜を土で造って炭を焼いていたそうで、まさに物語通りの世界です。
炭にする桜の木を立てて並べて、その上には、最初に燃やすための栗の木の木材を横にして載せてあります。作業開始から1時間くらいで、釜の入り口までほぼ木が詰まりました。最後に細い枝を折って突っ込んで、それに火を点けます。
釜の一番奥につながっている煙突からは、弱々しい煙が出て来ました。釜の入り口に点いた火は、釜の上部に詰めてある栗の木を燃やしながら奥へ奥へと広がり、釜の一番奥で下の方に火が回り込んで、底面を伝いながらまた入り口の方に戻ってくるそうです。
煙がだんだん強くなってきましたが、まだ手で触ってもちょっとぬるいかな程度です。ビリー親子は煙を目で見れば分かるようですが、素人はその温度を計って、60度だったか80度だったかになれば、釜の入り口を閉じるタイミングだそうです。
入り口の石板の隙間から空気が入らないように、泥をセメント代わりに使ってしっかり塞ぎます。
最後は、石板の下部の小さな穴一つだけ開いている状態になります。
火を50時間燃やした後、穴を閉じて、後は自然にさまし、1週間後に釜を開けて、出来た炭を取り出すのです。
長くのばした煙突の途中で冷やされて液化した木搾酢がぽとりぽとりとたまっていきます。結構さらさらしていて貯めたタンクに付けられた水道の蛇口のようなものを開くと、ジャーっと流れ出して来ました。
こういう炭焼きの仕事と並行して、余った桜の木に、ナメコ菌のコマ打ちをしました。最初にドリルで一本あたり30個くらいの穴を開けます。
そこに木槌やハンマーでコマを打ち込んでいきます。2000コマを53本の木材に打ち込んで、日が当たらずジメジメした林の中に運んで並べました。
コメント
順調に作業が進んでいますね。うらやましいです。来年のナメコ収穫祭には参加したいです。
今は3段積みにしているナメコの原木を、来年のお盆明けには湿った地面に一列に並べて、その後、収穫できるようになるそうです。収穫祭楽しみですね。