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今日は、夏と秋のヤマネコ号イベントのように遠くの港を目指すクルージングではなく、ひたすら帆走を楽しんで帆走の腕を上げるのが目的の「セイルトレーニング」です。雪をかぶった富士山の勇姿を眺めながら東名高速経由で静浦漁港に9時頃到着すると、いつもの岸壁にヤマネコ号が接岸していました。
さっそく、NPさんがバウスプリットの上に乗ってジブを取付ける作業をして、溜船長、AMIヨットクラブから5名、ARCから12名の総勢18名の船乗りがそろったところで出航します。今日は風が強いので、バウスプリットの先まで行く必要のあるフライングジブをまだ海が穏やかな港内で最初に上げて、メインスル、フォアスル、ロワージブ、ロワーステイスルと上げて行きました。
トプスルまで上げるとヒールし過ぎるとのことで、まずは5枚の帆を上げて機帆走です。最初の操舵手はシーホッパーさん。転回(タック)もうまく行きました。
今日は、出入港時以外は基本的にARC乗組員に操船をまかされます。私が船長となって号令をかけながら、セイルを上げて、進路を決めて、転回して、セイルを降ろしてを皆で力を合わせてやっていきます。と言っても分からないことも間違うこともあるので、経験豊かな船乗りであるボースン(水夫長)のKさんがまさに“ピーター・ダック”の雰囲気で、ロープの結び方を含め、いろいろと教えてくださいました。
操舵手を真昼のふくろうさんに交替したところで、エンジンを切って、純粋な帆走に移りました。冬になって海の水が澄んで来ていて、ちょっとエメラルドグリーンがかったとてもきれいな色をしています。その上を滑るようにトリマランが近寄って来ました。今日は風が強いせいか、他にはあまりヨットは出ていないようです。
エンジン無しでの最初の転回は、舵の切り方が足りなかったせいか船が回りきれませんでした。一度進路を戻して少し勢いを付けてからの2度目の転回は、船が風に立つ前に風上側のジブシートを早く引き過ぎたせいか、やっぱり失敗です。3度目の挑戦では、船が風に立ったところで「カミンバウ」の号令をかけて、それに合わせてジブシートを張り替えて、うまくいきました。思わず拍手がわき起こります。これぞセイルトレーニングという感じで、やはりうまく行かなかったことからこそ、たくさん学ぶことが出来るように思いました。
セイルを降ろして、フェンダーを付けて、11時半に沼津に入港してちょっと早めのお昼にします。それでももう人気のお店は混んでいて、3つに分かれることになりましたが、私は海賊亭という名前に惹かれたお店で、地魚の刺身定食をいただきました。あら汁がとてもおいしかったです。
食後のコーヒーを沼津出港前にヤマネコ号船上でいただきます。今日は一日中快晴で、どこからでも富士山が望めて、そう寒くもなく、本当に気持ちの良い日です。
2時間近く沼津港でゆっくりした後、もやいを解いて、水門をくぐる水路で風を正面から受けながらメインスルとファアスルを上げて、外港内でジブを上げてから、沼津港を出ました。このバタバタと忙しく次から次へと船の作業をしていくのが面白いです。
風が強い中、レーザー級のディンギー3艇と出会いました。上手な人たちです。私だったらこの風でのジャイブは沈しそうですが、軽々と艇を繰っていました。
午後は風が落ちて来たので、トプスルも上げられるようになりました。でも何か変です。何と、メイントプスルとアッパーステイスルを入れ替えて上げてしまいました。2枚とも上げるのも降ろすのも大変なセイルなのですが、一度降ろして、付け替えて、また上げました。とっても良い練習になって、これぞまたセイルトレーニングという感じです。
どんどん風が弱まって来たので、今日は強風での帆走も微風での帆走も経験できてラッキーでした。初のセイルトレーニングを満喫して、16時過ぎに帆を降ろして静浦に帰港しました。その後、希望者は函南で温泉につかり、中華料理をいただいて、ちょうど東名の渋滞がおさまる頃に帰路につきました。
1、2、3月にも出来れば月1回はセイルトレーニングを続けたいと思いますので、よろしくお願いいたします!
コメント
ランサム封印中のHEARTYですが、耐えきれず、レポート読んでしまいました。写真みているだけでおうら山吹です。早くそちらの世界に復帰したいです。まずは戸隠テレマークスキーあたりで。続きのレポートを楽しみにしています。
��月末頃に戸隠テレマークスキーのイベントを企画したいと思っていますので、その時にはぜひよろしくです。セイルトレーニングは日帰りですのでご都合がつく時にいかがでしょうか? 一度乗ると覚えたことを忘れないうちにまた乗りたくなってしまいます(^^)。