桧原湖キャンプ2日目:カンチェンジュンガ登山

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Pict0519登山組は朝5時に起床。まだカンチェンジュンガ(磐梯山)は雲に包まれていたけど、パン・かきたまご・ソーセージなどの朝食を食べているうちに、だんだんと晴れ渡ってきました。天気予報は、今日も明日も晴れ時々曇り、降水確率も低く、すごい幸運です。

6時半を過ぎて準備万端、いざ出発しようとすると、渡し舟がどこかに行ったままでいません。しばらく待って、諦めて歩こうかとしたところで、KIKIさんのおかげで船を呼び戻すことができました。登山口の八方台まではドレッドノート号(我家の車)に登山隊7人全員(NP一家4人、KIKIさん、イグルーさん、COOT)が乗って行きました。ここでも私が道を間違えてちょっと時間ロス(^^;。7時半を過ぎて登山開始しました。

Pict0534Pict0533最初の見所は中の湯。硫黄臭(大好きです)が漂っていて、地面からは熱いお湯がゴボゴボと湧いています。今は廃墟となった小屋もそこにふさわしい雰囲気をかもし出しています。

ゆっくり休み休み歩いて1時間で、桧原湖の全貌を見渡せる景色の良いところがありました。キャンプ場、ヤマネコ島、多島海、隠し場島、北極、全て丸見えです。双眼鏡で見てみると、何と、湖組が黄色のライフジャケットを着てヤマネコ島に上陸しているところまで見えました。携帯でMinnowさんに「今、見えてますよー」と連絡。

「山から桧原湖やヤマネコ島を眺める」という今日の5つの目的のうちの1つを早くも達成できました。

Pict0552Pict0553そこからしばらくは樹林帯の中をさらに1時間余り登って、右:弘法清水、左:お花畑という分岐点に着きました。頂上へは弘法清水経由ですが、お花畑の方をちょっと偵察に行くと、開けていてとっても景色の良い所で、そちらからでも弘法清水に行けるようになっています。

Pict0567Pict0565お花畑でしばし休憩して、爆裂火口の崖をのぞきこんだり、桧原湖・小野川湖・五色沼などなどが箱庭のように広がる景色を堪能したり、お腹が空いて小と中の爆弾おにぎりを食べたりしました。

Pict0560Pict0566爆裂火口の荒々しい景色を間近に楽しめたので、これで今日の目的の5分の2を達成です。登頂後は、またここに戻ってきて、この爆裂火口の崖を降りることになるのです。後で歩くことになる崖の上の道と、崖を降りた後の道が見えていますが、崖を一体どうやって降りるのかは、まだここからでは見えません。

Pict0574_2そこから少し登ると、冷たくてとってもおいしい水が湧いていました。気分的には8合目まで来た感じなのに、わざわざ気をくじくように「四合目」弘法清水と書いてあるのが、ちょっと笑えます。小屋が2軒建っていて、たくさんの羊の群れ(登山客)で賑わっていました。

Pict0577そこから40分の最後の登りでカンチェンジュンガの頂上に11時30分に到着しました。6才の小学校入学前のT君、よく頑張りました。頂上には100人くらいの登山客がいましたが、見渡す限り、たぶんT君が最年少です。最後の最後まで、山の南側に広がる猪苗代湖は見えないのですが、登頂して初めて、ドーンと目の前に広がりました。

これで3番目の目的「カンチェンジュンガの登頂」を達成です。

Pict0582Pict0583Pict0584Pict0585Pict0586Pict0587Pict0588 Pict0589360度のパノラマです。

Pict0592いよいよ、楽しみにしていた爆弾おにぎりの昼食です。な、なんと、爆弾おにぎりはここでも大人気で、通りがかりの登山客が、写真を撮らせてくださいと言って、オニギリを接写していきました。

Pict0595コーヒーも沸かしてしばし一服。その後、お約束の「我々はカンチェンジュンガを征服した」と書いて皆で署名した紙と、Minnowさんから寄付いただいた今年の10円玉を、ビンに入れて、ある所に隠して来ました。

Pict0612Pict0611頂上には1時間程いて、下山開始。一度さっきのお花畑の近くまで戻ってから、登りの道とは分かれて、爆裂火口の中へ降りる道へと進みます。こちらから降りる登山者はほとんどいないようです。滑りやすい急坂を注意して降りて、狭い尾根道を渡ります。

Pict0617Pict0623_2いよいよ爆裂火口の中へと降り始めました。樹木のある所につけられた道なので、滑り落ちそうな急坂というわけではありませんでしたが、所々、急なところにはロープが張ってあったり、道の両側に手でつかまれる金属の棒が並べて埋めてあったりしました。

山頂を出発して2時間半で、無事に爆裂火口の底まで降りて来ました。これで4番目の爆裂火口を降りるという目的を達成です。

Pict0630そこからはちょっと迷いやすいところを注意して進んで、後はゆるいアップダウンを繰り返す道をひたすら降りて行きました。振り返ると、いったいどこを降りてきたのだろうという崖がそびえ立っています。

Pict0635さらに1時間歩いてスキー場に到着し、後はスキー場の斜面を降りて行きました。16時半、下山。

アスリートさんは、一足先に何と走って車を取りに行ってくださったので、スキー場の下からは車で降りることが出来ました。歩くとさらに大人の足でも45分くらいはかかるところを、15分で駆け下りていったそうです。あれだけ一日中山を歩いた後で、な、なんとスゴイ体力でしょう。

Pict0638おかげ様で、17時前には桧原湖のいつもの船着場に到着し、文明(ソフトクリームとカキ氷)を味わってから、キャンプ場に戻りました。

いやー、とても変化に富み、充実した、満足しきったカンチェンジュンガ登山となりました。RちゃんもT君もよく頑張って歩き通してスバラシイです。仲間にも天気にも恵まれて、今までの登山の中で5本指に入る素晴らしい山登りを楽しむことができました。全員が無事に下山して、今日の5つの目的を全て達成です。

ありがとうございました!

Pict0640キャンプに戻り、まずは風呂につかって、夕食はダッチオーブンで作るチキンレッグの焚き火焼き。夕食後は、恒例のマクギンティさんのギターに、今年は牛乳パパのコンサーティーナの伴奏も加わって、歌うキャンプを楽しみました。

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コメント

  1. Titmouse より:

    いや~、まぬけづらめとは思わないけれども(自分も盛りだくさんな3連休だったので)、おうら山吹です~。山頂からのパノラマ、見事ですね。
    岬が隣で「桧原湖行きたい~」といいながら試験勉強してます(あさってから期末試験・・・)。

  2. COOT より:

    ディクソンおじさんもガイドとして何度もカンチェンジュンガには登っているけど、「こんなに天気が良くて景色が見渡せることはほとんどない」そうです。単に晴れているだけじゃなくて、空気が澄んでいて遠くまで見渡せたので、山頂からのパノラマは本当に見ごたえありました。
    岬ちゃんもまたぜひ桧原湖に来て欲しいです。試験頑張ってね!(連休直後なんてかわいそすぎ)

  3. KIKI より:

    隊長のつとめご苦労さまでした。
    行きも帰りも大変でしたが、道に変化が大変あって(特に帰り)色々な景色が楽しめて面白かったです。
    稜線や鉄柵の下り道、爆心地などなど今振り返っても印象が強すぎて鮮やかに思い出せます。
    それにしてもアスリートさんにはホントビックリでしたよね。
    またどこかの山を征服しにいきましょうね♪

  4. COOT より:

    本当に景色の変化が豊富な山で、歩いていても全然飽きることがなかったですね。
    アスリートさんは、去年の北極漕破に続いて今年も伝説を作ってくださいました。
    おお、さっそく次の山、さすがです。手近な所では、ディックになって、高尾山に夜登って、ムササビが飛ぶのを見るなんていかがでしょうか? 私も航海士もまだ見たことないのですが、きれいなポリーが見たことがあって面白そうです。どうせなら、流星群がやってくる日と合わせて、流れ星もムササビも見れる(ますますディック)といいかも。
    http://www.nms.gr.jp/nmsshowr.html で流星群がいつかは調べられるようです。

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