この記事は約3分でお読みいただけます。
ヨルダン旅行の一番の目的地であるペトラ遺跡を1日かけて歩きました。
一番良かったのは、最初と最後、つまり、遺跡までのアプローチと、遺跡の最奥部でした。でも、真ん中はつまらないという意味ではなくて、メインの遺跡だけでも、中東の3P遺跡の他の2つ、パルミラとペルセポリスに匹敵する見応えがあります。
まるでインディ・ジョーンズな遺跡へのアプローチ
これが自然のなせる技とは思えないくらい、遺跡は実に巧妙に隠され、守られていました。
入り口は、すぐに行き止まりになりそうに見える狭い岩山の裂け目です。
両側に高さ数十〜百メートルもある岩壁の間の狭い渓谷の底の道が、延々と1km以上も続きます。
狭い渓谷の最後は、実に劇的で、差し込んできた朝日に上部を照らされたエル・ハズネ(宝物殿)が姿を現しました。自分がインディ・ジョーンズになって、冒険の末に隠された神殿を発見したような気分でした。
2000年くらい前に岩山の壁面を削りながら作られたものだそうで、1年を表す12本の円柱、1ヶ月を表す30の花、1週間を表す7つのグラスや、ワシ、アマゾネス、メデューサの首などなどが彫られています。
お利口なロバに乗って最奥最大の神殿に登る
劇的なアプローチと甲乙つけがたいくらい良かったのが、遺跡の一番奥にある最大の神殿エド・ディル(修道院)に、ロバに乗って登ったことです。
丸一日、炎天下の広大な遺跡を歩いて、かなり疲れていましたが、一番奥にある最大の神殿までは800段もの階段を上る必要があるので、登りだけ1人4ディナール(700円)のロバに乗りました。
ロバにまともに乗ったのは初めてでしたが、馬に比べるとずっと小さな体なのに、実にパワフルで、階段をすたすたと登ってくれました。決して楽々ではなくて、息を切らして頑張ってくれてる感じです。ロバと言うと、まぬけなイメージがありましたが、これまでバカにしていてゴメンなさいと謝りたくなるくらい、ありがたく、偉いロバでした。
我が家はこの時以来、すっかりロバのファンになりました。
そして目の前に現れたのが、高さ45m、幅50mもあるペトラ最大の神殿エド・ディル(修道院)です。
ちょっと離れて全体を見渡すと、岩山を削って造られた様子がよく分かりました。
ペトラ遺跡の“見どころ”をめぐる
最初のエル・ハズネ(宝物殿)と最後のエド・ディル(修道院)の間には、広大な遺跡が広がり、その中に散在する実にバラエティに富んだ“見どころ”をスライドショーで紹介します。