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果物店で、犬に出迎えられる
今日は風が強いけどいい天気だ。ホテルのブルーベリー・マフィンとコーヒーにチキン&ヌードル・スープ、コーンフレーク、オレンジジュースの朝食。
8時少し前に出発。US-192号線を降りて、ハイネス・シティを通っていく道中、オレンジ畑が両側に広がる。フロリダというと果物のイメージだけど、こうやって実際に果物畑をじっくり見るのは、出張で来たのを入れても初めてだ。
サイプレス・ガーデンのすぐ手前で、道端に果物店があったので寄った。すると犬が4〜5匹寄ってきて、車から降りて店に近寄ると吹える。車の中で待っていると、ようやくおじさんが出てきて、犬を追っ払ってくれた。といっても、犬の方もよくしつけられているわけでもないようで、なかなかおじさんの言う事を聞かなかった。
タンジェリン、グレープフルーツ、ネーブルを気前良く切って味見させてくれた。子供達はあまり食ベなかったけど、大人は切ってくれただけ食ベた。その中で一番おいしかったネーブルの小さい袋を1つ買った。「たったそれだけか」という感じなので、「すぐに日本に帰るし、日本に果物は持ち込めないので、それまでに食ベ切らなくてはならないから」と言ってそれだけにした。
開園を待って、サイプレス・ガーデンに入る
サイプレス・ガーデンの開園は9時半なので、30分以上ギフト・ショップで時間をつぶした。アンティークのオルゴールが回っているのを息子がしばらく見ていた。
入園すると、すぐに4人の記念写真を撮られた。どうせ買わないけど、撮られるだけならタダだ。
ラグーンの水の中から立っているイトスギ(サイプレス)の木の枝に、もじゃもじゃしたスパニッシュ・モスが垂れ下がっていて、とても奇妙だけど美しい光景だ。
もうクリスマス休暇もほとんどの人は終わって、今日は平日なので、人は少ない。家族連れも日本人も見かけない。年配の人ばかり来ている。
強風で難しい水上スキーのショーを見る
最初に、ここの一番のアトラクションの水上スキーのショーを見た。今日は本当に風が強いので、いつも以上に難しいらしい。ピエロが出てきたり、ウェディング・ケーキが水上スキーしたり、宙返り、ジャンプ、椅子に座ってのスキー、アイスダンスのように2人が踊りながらのスキー、いろいろと見せてくれた。
圧巻は3段になっての人間ピラミッドのスキー。
演出された、広大なガーデンを楽しむ
ショーの後は、人手をかけてとことん演出して作った広大なガーデンを、ゆっくりと散歩した。絵葉書のように締麗なシーンが展開する。その中に、風と共に去りぬのスカーレット・オハラのような衣装(サザン・ベル)をまとった女性が要所にいて、景色の中のポイントになっている。そういう風にとことん演出してあるのだ。
歩いているとリスも出てきて、さっそく子供達は、いつも持っている餌をあげていた。
いろいろといい所はあったけど、中でもバニヤンという種類の大木が印象深い。熱帯の木で、大きく枝を水平に広げて、その枝からも地面に枝が垂直に降りてつながっている。だから1つの木が何箇所かで地面から生え出している感じで、それにスパニッシュ・モスが絡み付いているから、不気味で不思議でどこか楽しい木なのだ。息子にターザンごっこを教えると、根っこにぶら下がってはしゃいでいた。
ガーデンを隅々歩いて一周した。今日は風が強いので、ラグーンのクルーズは中止なのは残念だった。
次に、まずサイプレス・ガーデンの反対側の一番奥まで歩いていった。行く途中も噴水や滝、広大な緑の草地、植物園、いろいろとある。子供達は広々とした草地はいつも大好きで、飛び回るので嬉しそうだ。バナナを初め、珍しい見たことも聞いたこともない熱帯のフルーツも数種類あって面白かった。
ドーム一杯にポインセチアだけを使って、クリスマス・ツリーや、サンタのトナカイのそり等、いろいろと形作った所を見た。これは今の季節しかやっていない出し物のようだ。
その横に、「世界的に有名」らしい「クライズデール」という馬車とそれを引く10頭くらいの馬がいた。ビール会社のバドワイザーがスポンサーしているらしい。後で実際に走らせるそうだ。
アクロバットのショーに娘も出演する
次は、12時半のアクロバットのショーを見た。ロシアのサーカスで、最初は椅子を段々高く積み重ねていって、その上でアクロバットをやった。太った女の人(本当は女装した男の団長さん)と、椅子の上の男の人の間の漫才のようなやり取りが面白い。
その後、傘を使ったショーがあって、次はビーチボールを持った人が出てきた。「誰か手伝ってくれる人はいませんか」というので、子供達が手を上げると、娘が選ばれて前に出た。ボールを人差し指の先でクルクル回して、それを娘の指の上に移した。しばらくそのまま回っていた。
その後は、大勢出てきて、なわとびのアクロバットをした。長いロープ、短いロープを複雑に組み合わせて、いろいろな形でなわとびをする。これはすごく面白かった。大人も子供も興奮して見た。
オウムのショーに笑う
サーカスが終わると、急いで次の1時のオウムのショーに向かって、最前列に座って見た。オウムが自転車をこいだり、ローラースケートをしたり、歌を歌ったり、空き缶をごみ箱に捨てたり、いろんなことをする。
1羽新人のオウムがいて、それが調教師の足元をうろうろしてショーの邪魔をするのがユーモラスだ。調教師が時々餌の豆を指ではじいてステージの横の方に飛ばして、そのオウムを追い払うけど、すぐに戻ってきてしまう。もしかしたらこれもショーの一部なのかもしれないけど、どうもそうじゃないように見えたので、余計おかしかった。
午後もガーデンを隅々見て回る
昼食に、ハンバーガー、フレンチフライ、フライドチキン、野菜、フルーツジュース、ミルクをレストランで食べた。
食後はまず蝶々がたくさんいるバタフライ・ファームに入った。これは多摩動物園にもあったけど、子供達が大好きな所だ。中は温室になっているので、暑いくらいだ。見終わって、すぐまた入りたいと言っていた。
その横は野菜、ハーブ、バラと、いくつかの区画に分かれて、それぞれの種類でいろいろと植えてあるガーデンになっていた。子供達はそれよりも草地で走り回りたいので、好きにさせておいた。
大人はベンチに座って持ち込んだおにぎりを食べたりして、しばらくのんびりした。子供達は風で飛ばされてあちこちに落ちているスパニッシュ・モスを集め出した。それだけで面白いみたいで、集めた山になったのをまた空に放り上げたりして、キャッキャッ言って騒いでいる。
息子が喜びそうな鉄道模型が走っている所をしばらく見て、さっきの「有名」な馬車が実際に動くところを見た。これは目の前をさっと通り過ぎるだけであっけない。子供達も「なんだ、これだけ?」と言っていた。
ここのもう一つの目玉アトラクションの「アイランド・イン・ザ・スカイ」というのは、強風で中止だった。これはゆっくり回転する円盤が長いクレーンのようなアームの先に付いていて、その円盤の上に乗ると、空高くアームが持ち上げてくれるという展望台だ。乗れなくて残念だった。
今日の風の強さも異常だけど、今晩は強力な寒波がやってきて冷え込むらしい。花の回りに、いかめしくてさびだらけの灯油ストーブのようなものを、どこからかたくさん持ち出して来て係りの人が並べていた。これだけの大きさのガーデンで、花を寒さから守るのは並大抵のことではないだろう。
早めに出て買い物をして帰ることにした。出口でピーナッツのお菓子を配っていたのをもらって、鳥やリスに餌としてあげた。鳥も慣れていて、手のひらにおいたピーナツを一瞬手の上に止まって食べていく。リスも手から取っていった。一度指の先をリスに噛まれたけどけがはしなかった。
ホテル周辺を散歩中、娘がアメリカ人を不思議がる
ガーデンの入り口の向かいにある、ママの大好きな巨大スーパーの「パブリックス」で日本に持ち帰るチーズ、おかし、トルティーラ、サルサ、コーンフレーク等々、珍しい食品をどっさり買った。出張の時はいつも最後の晩にスーパーに行って、あわただしくチーズ等を買うのに比べると、今回はホテルに冷蔵庫がついているので、早めにゆっくりと買い物ができていい。
ホテルに戻ってから、パパは明日もう出発なので、ホテルの周りを娘と散歩した。息子は寒いと言ってついて来なかった。寒いから誰も使っていないホテルのプールを見て、道路まで歩いていった。
ちょうどそこを通りがかったアメリカ人のおじさんが、「ここは歩道が無いね」と言って歩いて行った。娘が「何て言ったの?」と聞くので、説明すると、「どうしてアメリカ人って、そういうことをいちいち言うの?」と言う。「アメリカでは、知らない人でも、こういう時は何か声を掛けるのが礼儀なんだ」と答えたけど、子供らしい観察だなと思った。
タ食は、ペパローニ・ピザ、スぺアリブ、ソーセージ、タマネギ、ブロッコリ、フレッシュ・オレンジジュースをホテルで食ベた。ピザは、部屋に備え付けのオーブンを使った。スぺアリブは、スモークしてあってとてもおいしかった。