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今日は、写真で見かけて綺麗だったエスメラルダ湖と言う氷河湖までトレッキングすることにしました。
巨大なクルーズ船を見かける
朝、ウシュアイアのバスターミナルまで歩いて行くと、難破船の向こうに、大きなクルーズ船が見えました。
調べると、セレブリティ・イクリプス号という12万トンもあるプレミアム船のようです。
プレミアムクラスでなくてもいいけど、これくらい大きなクルーズ船には、いつか乗ってみたいものです。
エスメラルダ湖へのトレッキングを開始
ほぼ満席のミニバスに30分ほど乗って、エスメラルダ湖へのトレイルが始まる駐車場に着きました。
トイレなどの施設は無く、往復9.6km、所要4時間と書かれた案内板だけがありました。
最初はだらだら下りで、ぬかるんだ所が多くて歩きにくい道でした。
森の中の特に面白味のない道がずっと続き、一緒に歩き出した人たちも、速い人はどんどん先に行って、バラけてきました。
湿地帯を渡るのに苦労する
30分ほどで、川が流れていて開けた所に出ました。周りの山々が見えて、景色は良いです。
泥炭の湿地帯が広がっていて、その上に並べられた板を辿って渡っていく所が、何ヶ所かありました。
中にはほとんど水没している所もあり、良いルートを見つけるのが難しいです。
湿地帯を過ぎて緩やかな登りになっても、まだまだ道はぬかるんだ所が多く、慎重に足の置き場を選びながら歩くので、コースタイムよりも時間がかかっています。
しばらくして急な登りになると、ぬかるみが無い分、歩きやすくなりました。
そこからさらに緩やかな登りが続き、目的の湖があの辺りにあるなと分かる大きく開けた所に出ましたが、目の前には左右に大きな泥炭の湿地帯が広がっています。
どこで湿地帯を渡れるのか分かりません。左の方を最初に試してみたけどダメです。
ここで引き返すこともちょっと考えましたが、降りてくる人も見えるので、彼らがどこを通るか見てから進むことにして、先にランチを食べました。
しかし、降りてくる人は極端に左の方に向かったので、そこまで行くのは遠回り過ぎるし、ちゃんと通れるかどうかも不明です。
結局、目の前の最短距離に近い所を突っ切ることにして、私は、丈夫なビニール袋と買い物袋を左右の足に履いて、それを手で持ってひどい所を渡ることにしました。
妻は、靴に付けるレインカバーを持っていたので、それでうまく渡れたのですが、私は、ズブズブーと膝まで足が沈む所が何度かあって、足を抜くのが大変だし、とうとう左足は靴の中まで水が入り、バランスを崩して尻餅をついてしまいました。
妻に気の毒がられながら何とか渡り、左足の靴を脱いで靴下を絞ると、たっぷり水が出ました。
湖までは、思ったよりもまだまだ遠く、ここかと思うとまだ先があり、川沿いの道をぬかるみを避けながら登って行きました。
ようやくエスメラルダ湖に到着する
結局2時間半もかかってエスメラルダ湖に到着しました。湖畔はたくさんの登ってきた人でにぎやかです。
湖を見下ろす大きな岩の上で休憩して、おやつを食べて、氷河湖独特の青白い色をした湖と、その奥のかなり後退してしまった氷河の景色を楽しみました。
もう湖の奥の方まで歩く元気は残っていませんでしたが、湖岸に降りて、水に触ってから帰路に着きました。
エスメラルダ湖からの帰路
帰りの湿地帯は、かなり慣れてきたのか、半分沈んだような石や木も目敏く見つけて利用して歩いたので、泥に靴を飲み込まれることなく渡り終えました。
そこからは結構良いペースで歩けたので、15時のバスに間に合うかもと思いましたが、2つ目の湿地帯に着いた時点で残り15分。行きはここまで30分かかっていたので、無理でした。
15時半頃に駐車場に到着し、17時の最終バスまで延々と待ちましたが、近くに寄って来た鳥が、良い退屈しのぎになりました。
その後、続々と他の人も駐車場に集まって来て、何台か来たバスが客を乗せて去って行き、残るバスは自分が乗る1台だけとなりました。
17時を過ぎても発車する気配がなく、まだトレッキングから帰って来ていない客を待っているようです。
ドライバーは時々どこかと電話連絡しながら、こうやって丁寧にお客を回収していくのは、信頼できて良い感じなものの、濡らした足は冷えるし、こちらは早く帰りたかったです。
結局30分以上遅れて出発しました。
疲れた足でスーパーまで歩き、食材を買って、ようやく宿に戻り、妻が夕食の支度をしている間、私は、泥で汚れた服や靴を洗いました。
苦労しただけ、とても想い出深いトレッキングとなりました。