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今日は絶好の天気なので、ウシュアイアで一番楽しみにしていたティエラ・デル・フエゴ国立公園で1日過ごすことにしました。
SL「世界の果て号」で国立公園に向かう
まずバスで「世界の果て駅」まで行くと、国立公園に向かうSL「世界の果て号」は、既に満席で出発寸前でしたが、ラッキーなことに最後部の車掌専用のコンパートメントに乗せてもらえました。
狭軌のSLの列車はすぐに出発して、馬が食んでいる草原や川の流れの良い景色の中を、ゆっくりと進みます。
途中の駅で15分ほど停車する間に、上の方にある滝まで歩けるようになっていました。
昔、ウシュアイアの監獄で使う薪を切り出すために作られた鉄道ですが、囚人たちが木を切った跡の切り株があちこちに残っていました。
1時間半ほどで国立公園内の終点駅に着きました。
閉まっていた世界最南の郵便局
バスの切符を買った時に言われた通り、鉄道駅から20分ほど歩いて桟橋のある海岸に出ると、そこには世界最南の郵便局がありました。
ここから「世界の果て」の消印が押されたものを出したいと思って絵葉書を用意しておいたのですが、今日は日曜日のせいか郵便局が閉まっていて、残念ながら切手を買えず、投函できませんでした。
踏み心地と景色の良いトレイルを歩く
11時半のバスでロカ湖に面したビジターセンターまで移動し、持って来たランチは乏しく外は風が強くてピクニックがしにくいので、そこのカフェテリアでミートパイを2つずつ買って食べました。
食べ終えて、いよいよ、この国立公園で一番のお楽しみのトレイル歩きの始まりです。
トレイルに入ると、芝生のような緑の草の道になっていて、実に気持ちがいいです。
所々ぬかるみもあり、それを避けるための迂回路もあり、なかなかルートが複雑になって来ました。どこを歩くのが1番良いか考えながら行くのもおもしろいです。
岩場を登るような所もいくつかあり、複雑な川と湖に沿った道で、景色はずっと楽しめました。
一度車道に出て、またすぐに山道に入り、しばらく行くと、立派な展望台がありました。その近くの倒木に腰掛けて、ランチの続きにしました。
展望台からすぐに車道に出て、しばらくは車道を歩くことになりましたが、それでも川を渡ったり、変化のある道で、景色を楽しめました。
車道を離れて目的地のラパタイア湾に向かう近道の山道に入ると、近寄ってもなかなか飛び立たないワシタカ類の鳥や、きれいな小鳥もいて、バードウォッチングも楽しめました。
ビジターセンターから2時間ほど歩いて、ラパタイア湾を見渡す展望台に着きました。
ラパタイア湾には、アルゼンチンを貫く国道3号線の終点の標識もありました。ここから南北アメリカ大陸を縦断してアラスカまで17,848kmとのことです。
フエゴ島の独特の自然の中で、とても印象に残るハイキングとなりました。
バスでウシュアイアに戻り、スーパーで買出しして、今日も宿で自炊の夕食にしました。