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早朝、パルミラ遺跡を散歩してラクダにも乗る
6時に起きると、妻も一晩休んで元気になっていたので、朝食前にパルミラ遺跡を散歩することにしました。強い風が吹いて涼しい中、朝日を受けて黄金色に輝いている記念門から四面門へと続く石柱の並ぶ通りを歩いて行きました。他に誰もまだいなくて、広大なパルミラ遺跡を我が家で独占です。
すると、奥の方から、ベドウィンが乗った一頭のラクダがやって来ました。まるで映画のシーンのように、最高の舞台で、一番現れて欲しいものが登場してくれました。
当然、子供達はラクダに乗りたくてたまりません。500SPを400SP(約1000円)に値切って、娘と息子はラクダの上からパルミラ遺跡をあちこち見てまわりました。
その間、妻は、円形劇場で日本から持ってきたロールピアノで演奏してみました。あまり音量がないので、期待するように響きはしませんでしたが、ユニークな体験ができました。
パルミラ遺跡で一番印象的だったのは、四面門(テトラパイロン)です。堂々と立っていて、立派で、美しいです。
段々と他の観光客もやって来る中、列柱道路の突き当たりにある葬祭殿、さらにその奥にあるスタンダード神殿へと歩いて行きました。上に登れる所もあって、パルミラ遺跡の全体や昨日行った塔墓群を見渡せる景色は印象的でした。
近くには、洞穴もあり、湧水もありました。水を舐めてみると、塩っぽくはなかったです。
遺跡の入り口に戻り、ベル神殿が8時に開くのを待って入りました。神殿の壁が穴だらけなのは、鳥がつついたのでしょうか?
観光客向けに、ラピスラズリ、翡翠、ターコイズ、琥珀、オニキスなどのネックレスが売られています。ジブリ映画の『耳をすませば』に出てくる「ラピスラズリ」は、その印象的な名前の響きもあって、どんな石なんだろうと思っていたのですが、ここで実際に目にすることができました。
ホテルに戻り、パルミラ遺跡が望める5階のレストランで、朝食バイキングをゆっくりいただきました。
ベドウィンのテントでお茶をごちそうになる
昨日手配しておいた車のドライバーのアブドゥーラさんが、結構立派で快適そうな車でやって来て、10時にホテルを出発しました。
砂漠の中を延々とドライブです。途中で、ベドウィンの羊飼いを見かけたので、写真を撮りたくて車を停めてもらったら、何と、そのベドウィンのテントに招待されて、一緒に座ってティーをふるまわれました。
男の子1人と猫1匹がいました。やせた猫は、私をなぜか気に入って、べったりくっついて眠っていました。甘いティーを2杯いただき、妻がお礼にクマの小さな人形を奥さんに渡しました。
外は暑くてたまらないのに、テントの中は、意外にも涼しいことに驚きました。
突然現れた遺跡を見てまわる
その後、悪くなった道がまた良くなって、突然、遺跡がありました。名前は分かりません。暑い中、鍵を開けてもらって入り、中を歩いて見てまわると、コウモリがいました。
もう1つ別の遺跡にも立ち寄りました。広大で、超暑い中、城壁の上にあちこちで登れるようになっていて、楽しめました。
コーヒーショップで水を補給し、トイレにも寄って、また出発です。
青いユーフラテス川と格好いい城を見る
ユーフラテス川が初めて遠くに見えてきました。思ったより青くて広いです。ダムのところでユーフラテス川を渡りました。流れがいくつにも分かれていて、青くてきれいです。
時間がおしてきているので、あやうく割愛されそうになりましたが、ぜひ見たかった城「カラート・ジャーベル」に立ち寄ってもらいました。中には入らず外から見ただけですが、湖に浮かぶ姿が格好いいです。
湖畔のレストランで魚料理を昼食にいただきました。湖は青く広く、水もきれいでぬるく、泳ぎたかったです。
日が暮れてアレッポに到着する
ドライバーからは、明日のアレッポからの半日ツァーを$75でどうか(その後、$70、$60と値下がりしていきました)、その翌日に$160でラタキアの街やいろいろ周ってクラック・デ・シュバリエ城(ここは行きたい所)に行くツァーはどうかと、何度も勧められましたが、我が家の旅のスタイルは、バスがあればバスを使って自分たちで回るのが好きだからと言って断りました。
歌が好きそうでスモーカーなアブドゥーラさんは、とても良いドライバー兼ガイドでしたが、日が沈む頃、アレッポに到着し、お別れです。
ホテルは街の中心部の安い所を案内してもらい、1人400SP(約1000円)の4人部屋でした。
夕食は、近くの「地球の歩き方」おすすめのレストランの隣の安いところで済ませました。