シリア家族旅行04: パルミラの遺跡やオアシスを巡り、アラブ城から日没を見る

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パルミラ行きのバスに乗る

6時半頃起きて、7時半に朝食に行くと、昨日よりオリーブなど少なくて、お腹いっぱいにはなりませんでした。
9時前にホテルをチェックアウト。パルミラ行きのバスが出るガラージュ・ハラスター(バスターミナル)までのタクシー代を聞くと、最初100SPと言われ、でも荷物があるから150SPかもと言われました。
ホテルの人がタクシーを停めてくれて、シートベルトが効かず恐ろしい中、バスターミナルに着くと、メーターは33SPなのに結局150SP(400円弱)でした。ふっかけられたのか、そういうものなのかは不明です。
ガラージュ・ハラスターは、入り口に荷物検査がありました。中には、客引きがたくさんいます。客引きは無視して、プルマンバス(シリアの中長距離を走る大型バス)がたくさん停まっている所に行きましたが、よく分かりません。
結局、声をかけてきた客引きのおじさんに「パルミラ」と言って、1つのオフィスに9時半のバスがあるからと連れて行かれました。
パスポートを見せて、1人125SP(約300円)で予想通りだし、エアコン付きなので決めました。荷物を預けた半券について何か言われたけどよく分からず、バスに乗って適当に座ると、親切な人が指定席だと教えてくれて、半券もさっきのオフィスに持って行って、番号をひかえられました。
バスは出発し、最初の方は、左は山、右は草原でしたが、そのうちに、どこまでも砂漠が広がる中の道になりました。昨年の米英軍によるイラク戦争以来、戦闘が続いている隣国イラクの首都バグダードへの道しるべもありました。

パルミラに到着し、ホテルで明日の手配をする

3時間ほどバスに乗っている間に、妻のお腹の調子が悪くなってきましたが、なんとか保って、パルミラに着きました。知らないホテルの前で降ろされそうになったので、目星をつけておいた「タワー・ホテル」に行きたいと言っても、結局、他の皆が降りた所で降りることになり、今いる場所が分かりません。
ここでも客引きが2〜3人やって来ました。後から来た人が「タワー・ホテル」のカードを持っていて、無料で荷物を運んでくれるというので、その人のトゥクトゥク(3輪タクシー)の荷台に荷物と子供達が乗って、ホテルへ行きました。$25/泊 x 2部屋で、冷蔵庫はないけどOKです。
明日は、カラート・ジャーベルという城とユーフラテス川を見て400km以上離れたアレッポの街まで行きたいのですが、バスの便はありません。ホテルの人に相談すると、その兄弟の車で1人$40で途中の見たい所に立ち寄りながらアレッポまで行ってくれることになりました。
調子の悪い妻はホテルの部屋で休むことにして、残りの3人で斜め向かいのレストランで昼食にしました。私はシュワルマ・サンドイッチ(25SP)、娘はベジタブルスープ(75SP)、息子は名物料理(150SP)、娘がインターネットを使ったのが75SPで、観光地価格のようでした。

暑い中、パルミラ博物館とバールシャミン神殿を見る

午後の一番暑い時間に、パルミラ博物館を見学しましたが、あまり印象に残るものはありませんでした。

砂漠の中にある広大なパルミラ遺跡へ歩いて行きました。くらくらするほど暑い中、まずはバールシャミン神殿を見ました。(2015年に過激派組織ISISによって、この神殿は爆破されてしまいました。)

神殿の日陰に座って日記を書いたりしてゆっくりしました。下は、娘が自分の旅日記に描いていた神殿の柱のスケッチです。

夕方からトゥクトゥクに乗って「墓の谷」へ行く

一度ホテルに戻って喉をうるおし、少しは気温が下がった16時にトゥクトゥクを呼び出してもらい、1人$5で、パルミラ遺跡周辺の見どころである「墓の谷」、オアシス、アラブ城(上の写真の右奥)を20時くらいまで見てまわることにしました。
「墓の谷」にはいくつかの塔墓がそびえていて、その1つに登りました。子供達は、高い所でも平気で歩き回るので、見ているとハラハラします。
塔墓の下では、アラブのターバンをかぶせてもらうサービスもありました。(この時に撮った写真は、とても良い記念になり、しばらくパソコンの壁紙にしていました。)
「3兄弟の地下墓室」と言う所では、鍵を開けてもらって入り、よく残っている壁画を見ることができました。中は涼しかったです。
その側の地面の穴という感じの墓跡は、周りを一周歩けておもしろかったです。

オアシスでザクロをたくさん食べる

次はオアシスです。イチジクには蜂が群がっていました。オアシスを歩き回りながら、トゥクトゥクのドライバー兼ガイドさんが、なっている実をどんどんもいでくれるので、ザクロをたくさん食べました。
オアシスの1区画は100万円、水は1時間100円、オリーブは週1回水やりが必要だけど他は水無しで育つ、水と言っても実は塩水など、興味深い話をいろいろと聞けました。

アラブ城から日没を眺める

最後に、高さ150mの岩山にそびえる「アラブ城」に行きました。中は迷路のようです。
ここから、パルミラ遺跡、塔墓群、オアシス、パルミラの街、その手前に楕円型のホーストラックなどが、一望に見渡せて、景色は最高でした。
お城で風に吹かれながらのんびりして、日没を待ちました。日が沈み、頭上には、上弦の月が輝いていました。

妻はお腹にやさしい夕食を好意でいただく

ホテルに戻り、休んでいた妻も一緒にホテルの5階で夕食にしました。子供達と私は、ラムとチキンライスの料理をいただきましたが、まだぐったりしている妻には、フラワー・ティーとポテトを無料でサービスしてもらえました。

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