ツバメ船底掃除(1日目)

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冬の間に毎年1回、ヨット「ツバメ」を陸揚げして、生物が付着しないように船底塗料を塗り直します。我が家は去年から参加しているので、今年は2回目。顔ぶれは前回と同じく、O船長、NPさん、航海士、COOTの4人です。

P2276216朝6時半にNPさんを駅でピックアップして、本降りの雨の中を安良里に向かい、9時の予定が20分くらい遅れて到着しました。陸揚げが難しくなる干潮時刻も迫っているため、造船所の方は既に待機中とのこと。荷物は後回しにしてすぐにテンダーでツバメに向かいます。予報通りに雨は止んでくれました。

P2276221まずは、海中に沈んでいる台車の上へとツバメを進めます。『ひみつの海』の紅海の真ん中にある4本の杭さながらに海上に突き出している4本の棒が、見えない台車の位置の目印です。造船所の方には、まわりが海で身動きできない所でお待たせしてしまって、申し訳ありませんでした。

P2276225P2276241海底に引かれたレールに乗っている台車は、ウィンチで巻かれるワイヤーに引っ張られて、ゆっくりとスロープを上がって行きます。途中で、ツバメのキールが台車の上に着座する感触があり、10時少し前に、陸揚げ作業が完了しました。

P2276228P2276234さっそく船底をチェックすると、プロペラ周り、プロペラからラダーにかけての船底の中心線、ラダーとキールの縁に、特にたくさんの生物が付着していました。

これらの生物を取り除き、船底全体のぬめりを取るために、高圧の水流を噴射します。噴射装置が去年よりも強力になっていたようで、所々、古いペイントもはがれて吹き飛んでいきました。水流の反作用も強いので、足を踏ん張ってからスイッチを入れます。消防士になった気分です。

P2276256_311時過ぎに、造船所の素敵なラウンジをお借りして、ケーキとコーヒーで一服した後、一番大変な、古い塗料をはがす作業です。去年は初めてだったので、作業全体の手ぎわも悪くて時間もかかり、省略した工程だったのですが、今年は新たな塗料を塗る前に、古い塗料をヘラでゴシゴシと出来るだけこそぎ落とすことになりました。

P2276255_2力も要るし、足場も悪いし、体中に青いペンキの粉もかぶるので、典型的な3K作業です。はがしたペンキで、台車の上も真っ青。そこを歩いた靴で、道具を取りに上がったりしたので、ツバメのデッキまで青くなってしまいました。

P2276257_213時過ぎに、ちょっと遅めのお昼を食べて、しばし休憩した後、作業を続けます。台車から飛び出している船尾部分の作業をしやすいように、足場も組みました。これは、去年よりもずっとうまく組めて、作業もしやすくなって、ちょっと自己満足。

P227625815時まで古いペンキはがし作業をして、マスキングテープを喫水線に沿って張り巡らした後、いよいよ1回目のペンキ塗りです。ペンキは、1回塗って、一晩乾かして、翌日2回目を塗る必要があるので、ここまでの作業は今日中に終わらせておかなくてはいけません。

P2276259a 幸い去年よりもずっと手ぎわが良くなっていたので、予定通りに17時までには一通りペンキを塗って、後片付けをして、1日目の作業を終えることができました。

(続く)

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