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リテラリー・アウトドア・イベント第2弾の課題図書は、佐藤さとる著『わんぱく天国』です。この物語の舞台である、三浦半島東海岸の神奈川県横須賀市、三浦按針のお墓がある塚山公園の一帯。ここで物語のわんぱく達にならって「斥候あそび」をするイベントです。
ところが、風邪をひいた方のドタキャンが多くて、実際に集まった5人(おこじょさん、静かなドミノさん、つぶクリさん、航海士、COOT)では、斥候・敵・本隊の3つのチームに分けるとそれぞれがちょっと寂しい人数になってしまうので、「斥候あそび」はまたの機会にとっておいて、今回はハイキングに徹することにしました。
京浜急行の按針塚駅を10時に出発し、まずは按針塚のある塚山公園まで1.2kmの坂道を登ります。コースタイムは30分だけど、倍の1時間かけて、ゆっくりのんびり、いろんなモノを観察しながら歩きました。発見したモノたち…
↓ど根性ベコニア
↓自転車を食らうオシロイバナ
↓この後もたくさん見つけたカラスウリ第1号
↓名前が分かんないけど、ちょっと変わった植物
↓最後の一葉
…と、まあこんな感じで、周りの景色の中から、いろんな面白いモノをほじくり出しながら歩くのは、いつもの山登りと違う楽しみがありました。
塚山公園から見えた段々畑、物語のわんぱく達が、組み立てた飛行機を飛ばしたのはさもこんな場所では? と思えます。
横須賀の軍港もよく見えます。原子力空母ジョージ・ワシントンは、米韓軍事演習のために黄海に行っていて不在でしたが、案内板の空母の係留場所にいた別の艦船は、後で調べると揚陸指揮艦ブルーリッジという船だったようです。
景色の中にも紅葉に染まった丘があちこち見えますが、按針塚の近くのイチョウも見事で、ちょっとした紅葉狩りも楽しめました。
まだお昼には早いので、塚山公園から西へ、十三峠に向かって、のんびりと秋らしい植物を愛でながら歩きます。
歩いていると、あちこちに「抜け道」のような細い道があります。わんぱく達なら探検せざるを得ないような魅力的な道です。まさに「わんぱく天国」なところだなあと思います。
かなり起伏もあります。十三峠からゆるやかな下り坂の車道をしばらく北へ歩いた所から、急な階段を南西方向に、一旦谷底まで降ります。
この辺りで、今回のイベントには参加できなくなったと連絡をいただいていたTitmouseさんから電話がありました。なんと、なんと、すぐ近くまで来ているとのこと。さっそく、おとりのパタランや、本当のパタランをチョークで描いて、細い路地に隠れてTitmouseさんが追いついてくるのを待ち伏せしました。
「斥候あそび」の予定がハイキングに変わったので、そもそも道中にはパタランを残してこなかったのに、塚山公園でアンケートを取っていた人たちから私達が向かった方向を聞き出したり(人間パタラン!)、前回のイベントとは別の道を歩いているだろうと推理したりして、追いかけて来たそうです。素晴らしい! おかげ様で、ちょっと「斥候あそび」イベントっぽくなりました。
写真の右上の目立つ家の辺りから急坂を谷底まで降りて、対岸の急坂をまた登って、田浦梅の里という気持ちの良い梅園で、14時半頃になってようやくお昼のピクニックをしました。
その先は、広々とした芝生の広場に展望台があり、360度の景色が楽しめます。たくさんの谷が、里山にはさまれてあり、この辺りの地形の面白さが実感できました。ここで育ったわんぱく達は、さぞかし足腰が鍛えられることでしょう。
一番印象に残った景色はこの1枚。海から家々の波が谷奥まで流れこんできたかのようです。
また坂道、急な階段を降りて、JR田浦駅まで歩き、16時ちょっと前にハイキング終了。
お疲れ様でした! 今回歩いたルートはこちらです。