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昨日は慌ただしかったけど、今朝はゆっくりと、外のテラスで山を眺めながら、寒いくらいのピリッとした空気を楽しみながら、朝食をいただきました。
8時半からロープウェイが動き出すのを待って、6人乗りのゴンドラを独占して、グリンデルワルトの谷を挟んでアイガーの反対側にあるフィルストに、30分かけて登ります。
今日歩くコースは、学生の時に丸1日かけて歩いて、最後は足が棒のようになってほとんど歩けなくなったところですが、景色は素晴らしかった印象があるので、もう一度歩いてみたかったところです。コースタイム6時間強のこのコースを完歩するのが、今回の旅の目的の一つであり、一番のチャレンジです。
フィルストからは、格好の良いシュレックホルンにさっそく再会できました。
最初しばらく登り、その後はほぼ平坦な、たくさん花が咲いている道を1時間で、バッハアルプゼーと言う山上の小さな池に着きました。約30年前はここでピクニックいていたら、牛に取り囲まれて、リュックをヨダレでビショビショにされてしまった所です。この高度と方向から見える、この辺りの最高峰フィンステラールホルンは、その鋭角な姿も名前も良く覚えていました。とても懐かしいです。約30年前に覚えた顔と名前に久しぶりに出会う感じ、同窓会みたいかも。
ここからは航海士と別行動です。私は標高差400m強を1時間半で登ってファウルホルン山頂へ。そこから3時間強歩いてシーニゲプラッテ駅まで行き、ロープウェイと登山列車を乗り継いで行く航海士とそこで合流します。ファウルホルン山頂からのパノラマは、また懐かしい山々の顔を見ることが出来て最高でした。学生の時は、ここから山の稜線をスケッチして、地図と見比べながら名前を確認して書き入れたりしたので、余計に記憶に残っていたのかもしれません。
今日は完璧な快晴で、北側のブリエンツ湖とツーン湖のターコイズブルーもよく見えます。360度のパノラマを堪能しながら、サンドイッチとネクタリンのピクニックランチにしました。
そこからの稜線沿いの道は、段々と姿を変える山を眺めながらの楽しい山歩きでした。
所々に雪も残っています。
振り返ると、ファウルホルンの山頂が、結構いつまでも見えています。
1時間毎に休憩を取りながら歩き進めるに連れ、アイガー、メンヒ、ユングフラウの3山が、良く見えるようになって来ました。
ほぼコースタイム通りの15時半頃、シーニゲプラッテの駅の側まで来て、先に着いていた航海士からのアホーイの声が聞こえました。
休む間もなくすぐに出る列車に乗ってグリンデルワルトに戻り、グリンデルワルトの街を見おろすフィンステークと言う展望台までロープウェイで登りました。この景色を眺めながらそこのレストランで夕食にしようかと思ったら、今日はやっていないとのことで残念。
宿に戻って自炊の夕食で充実した大満足の1日をしめくくりました。