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直前の寄港地変更
6時に起きてテレビの航路チャネルを見ると、なんと船はハワイ島の手前で進路を変えて西海岸に回り込もうとしています。東海岸にあるヒロに寄港予定なので、左舷側の船室から島が見えてラッキーと思っていたのに、どうしてわざわざ遠回りをしているのでしょうか。東海岸には沖の方まで溶岩が流れ込んだ浅瀬がのびていたりするのでしょうか。でもそれなら最初から西海岸を目指すだろうから、直前の進路変更が解せません。
朝食を済ませた後、8時になって船長から重要アナウンスがありました。
ヒロ港の唯一のクルーズ船用岩壁に停泊中の船(同じノルウェージャンのプライド・オブ・アメリカ号だと後で分かりました)が故障で動けず、昨晩は何とかなりそうとの連絡だったのが今朝になってもまだ動けないため、ヒロには入港できないそうです。
ヒロの代わりに島の反対側のカイルア・コナ沖に錨を降ろし、テンダーで連れてくる係官による全員の入国審査が終わり次第、船客はテンダーで上陸可能で、ここからの寄港地ツアーもこれから計画するとのことです。
ガーン。ヒロからの寄港地ツアーでハワイ火山国立公園を訪れクレーターの中をハイキングするのを予約して楽しみにしていたのですが、自動キャンセルとなりました。それにクルーズ終了後に個人旅行としてカイルア・コナに戻って来て4泊もする予定なので、ここは後でゆっくり観光できるし、ぜひ行きたいこの国立公園はカイルア・コナからだと遠くヒロからの方が行きやすいのです。
しばらくして寄港地ツアーのカウンターに行ってみると、既に長蛇の列で、申込受付が始まっていました。列に並びながらツアーのリストを見ると、1つだけハワイ火山国立公園を訪れるのがあります。すごく遠いのに半日で日帰りだとあまり現地滞在時間はなさそうですが、これに申込むことに決めました。しかし、ようやく順番が来た時には、既に満席でした。またまたガーンです。寄港地変更アナウンス後の初動が遅れてしまいました。
結局、寄港地ツアーは利用せずに、個人で観光することにして、船上で米国への入国審査、ランチを終えてから、またまた長蛇の列に並んでテンダーに乗船し、途中で今回のクルーズでは初めてイルカを見かけ、カイルア・コナに上陸したのはほとんど13時でした。
カイルア・コナ市街観光
テンダーが着いた港のすぐ横にビーチがあり、ここで過ごすことにした船客も多そうです。
ビーチの向こうに見える小屋は、カメハメハ大王が晩年の余生を過ごしたアフエナ・ヘイアウという神殿跡で、中には入れませんでした。
ビーチの近くには南国らしい大木があり、ハワイに来た感が盛り上がるし、暑い中での木陰も嬉しいです。
海岸沿いに南へ歩いて行くと、ハワイ王朝時代のフリヘエ宮殿がありました。入場料は$16なので中には入りませんでした。
その向かいのモクアイカウア教会は、1820年に創始したハワイで初めての教会だそうですが、入り口で椅子に座っていた退役海軍軍人風の人(横須賀に行ったことがあるそうです)によると、改装中で中には入れないとのことでした。
その後、観光客向けのショッピングモールを通り抜け、フリーマーケットをのぞきましたが、特に買うものはなし。
船を降りる前に急いで下調べして選んだ観光ポイントは、1時間もかからずに全部見終わってしまいました。
ウミガメ発見
そこで、街の北側の溶岩だらけの海岸沿いにあるカロコ・ホノコハウ国立歴史公園へUberを呼んで行きました。
ちなみに、ハワイではUberよりもHoloholoというライドシェアサービスの方が安くて人気というネット情報を目にしたので、一応アプリはインストールしておいたのですが、ドライバーに聞いてみると、Holoholoなんて知らないと言ってました。
周りはどこも溶岩だらけのトレイルを、木陰がなくて暑い中、海岸を目指して歩いて行きました。
海岸に出て右へ行くと、この公園の目玉と言えるハワイ先住民の養魚池があるのですが、そこを通って一周するトレイルは距離がありすぎで、引き返して往復同じトレイルを歩くのはつまらないです。
左へ行くとビーチや港もあっておもしろそうなので、ここのもう一つの目玉であるウミガメを探しながら波打ち際を歩いて行くと、さっそく2匹発見しました。見れて良かったです。
さらに海沿いに歩いて、景色の良いビーチをぐるりと回り込んで・・・
たくさんのプレジャーボートが係留されている巨大マリーナを通り抜けて・・・
道路に出たところでUberを呼んで、帰りはスーパーのSafewayで降ろしてもらいました。次にカイルア・コアに戻って来た時には自炊するので、食料品の品揃えや物価の偵察です。
それに暑い中をたくさん歩いた後なので、スーパーのエアコンや冷蔵食品売り場の冷気が気持ちよかったです。
カヌーこそ全ての始まり
スーパーから1kmほど歩いて港に戻り、テンダーで船に向かう途中、ここでも地元の人がカヌーを何艇も海に出していました。
ポリネシアでもハワイでも、カヌーは日常生活の一部という感じです。ハワイにあることわざ「カヌーは島で島はカヌー」には、いろいろな意味が込められているのだと思いますが、ハワイ先住民がポリネシアからカヌーで渡って来たことを考えると、カヌーこそ全ての始まりとも言えそうです。
夕食を終えて、出航する前に、水平線に太陽が沈む見事なサンセットを見ることができました。
太古の昔から変わらない景色の一つです。