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太鼓と踊りで歓迎のパゴパゴ入港
朝起きると船は既に米領サモアの南岸に沿って航行中で、今日はその首都であるパゴパゴに寄港します。
朝食中に、船は折れ曲がった深い湾の奥へ進入し、180度転回して船尾から接岸しました。
しばらくすると歓迎の太鼓と踊りが始まり、次々といろいろな形の踊りを見せてくれました。1人だけ混ざっていた小さな女の子も間違うことなく堂々と踊っています。
船室がある右舷側を接岸したので、バルコニーからその一部始終を眺められてラッキーでした。
ジャングル内のWW2砲台跡へハイキング
パゴパゴでは寄港地ツアーは利用せずに、午前中はハイキング、船に戻ってランチを食べて、午後はビーチへ行くことにしました。
下船すると、午後に行きたいトゥー・ダラー・ビーチへの送迎の看板を掲げている人がいたので、聞くと1人片道$20で午後もやっているとのこと。
まず最初に、船が着いた岸壁(地図①)から2kmほど離れたブラント・ポイント(地図④)にある第二次世界大戦時の砲台跡まで歩いて行くことにしました。
途中にあったオーシャン・センター(地図②)をのぞいてみると、展示はたいしたことなかったですが、トゥー・ダラー・ビーチではスノーケリングも楽しめること、そこまでバスで行けること、バス代は$1という情報が得られました。
港から歩けるビーチ(地図③)が良ければ、午後は遠いトゥー・ダラー・ビーチまで行く必要はないのですが、実際に見るととても小さいし、バクテリアが増えたため泳ぐには適さないと書かれた看板があったので、ここで泳ぐのは無しです。
ジャングルの中を砲台跡まで登って行くトレイルに入りました。蒸し暑くてたっぷり汗をかきます。
かなり登ってようやく砲台に着きました。
景色もそこそこ楽しめて、来た甲斐はありましたが、さらに熱帯雨林の中を延々と歩いて港の方へ戻るトレイル(地図の点線)に入って行こうという気にはなれず、来た道を戻ることにしました。
船を通り過ぎて市場(地図⑤)まで歩いて行き、ここで小さな熟れたバナナを1つ味見させてくれたおばさんから1房$2を半分にしてもらって$1で買い、隣のバスセンター(地図⑥)のベンチで3つずつ食べたらとても美味しかったです。(ここのバナナが美味しかったので、旅行中はその後もあちこちでバナナを食べるようになりました。)
バスもここから乗れそうなので、一度船に戻ってランチを済ませました。
ビーチへの交通手段
午後、行きたいトゥ・ダラー・ビーチは、港から13km離れた所にあります。
さきほどのバスセンターに戻って、そっち方面に行くバスが来るのを待ちました。
周りの人に何度か確認もして、ここで待っていればそのうちにバスは来るはずなのですが、時刻表は無いので、いつになったら来るのかは分かりません。
12時半までは待とうと決めていた時間が来てしまったので、仕方なく港に戻ってトゥ・ダラー・ビーチへの送迎の看板を持っていた人を探したけど、その人もいなくなってしまいました。
港を出た所に何台か停まっていたタクシーと交渉しようと行くと、すでに客が乗っていたり、ドライバーが乗っていなかったりです。ようやく1台見つけて、その人も立ち去ろうとしていたけど、目があって「タクシー?」と言われたので頷いて料金を聞くと、1人$10とのこと。先ほどの半額でラッキーです。
ビーチに着いた時に$20払い、2時間後に迎えに来てもらい、港に戻ってきた時に$20払うことで合意し、エアコンが効いた車に乗り込みました。ちゃんと観光案内みたいな説明もしてくれるドライバーでいい感じです。
最高のファイブ・ダラー・ビーチ
ようやくトゥ・ダラー・ビーチに着きました。
道中にも、ここでも良いかと思えるきれいなビーチがいくつもありましたが、やっぱりここが最高でした。昔は入場料が$2だったのでこの名前なのですが、今は値上がりしていて$5払って入りました。
小島へ続く砂州の両側で泳げるようになっています。
最初は左側の海でフローティングハンモックで浮かんでいると・・・
すぐに岸の方に流されてしまうので、右側の海の方へ移動すると、波や変な流れもなくて快適でした。
珊瑚礁もあって、スノーケリングもしましたが、フローティングハンモックがやっぱり一番です。
いつまでもプカプカ浮かんでいるのを見た人がやって来て「とってもリラックスしている様子を撮ってあげよう」と言って撮ってもらったのがこの写真です。
最高のビーチでした。
ダンサーぎゅう詰めタクシー
タクシーが迎えに来る15時の20分前に海から上がり、支度をして道路で待っていると、少し早めに来てくれて、後部座席に乗り込みました。
ビーチでは、船のショーに出演している若いダンサーたちも一緒に泳いでいたのですが、彼らは特に帰りの車の手配をしていなかったようで、一緒に乗って行くことになりました。1人は助手席に座りましたが、残りは荷台にぎゅう詰めです。
出発してすぐ、道端に船客らしい男性2人が立っていたのでドライバーが声をかけると、14時半の約束の車が来なくて困っていたようで、後部座席にも4人ぎゅう詰めになって乗ることになりました。
ドライバーもこれまでにこんなにたくさんの客を一度に乗せたことはなかったのか、港に着いた時に記念写真を撮っていました。
数えるとドライバーを含めて総勢15名で、良い思い出になる出来事でした。
見送られてパゴパゴ出港
定刻17時の少し前に船は岸壁を離れ、島の人が手を振って音楽をかけて見送ってくれました。
天然の良港の深い入江を出て行く時に振り返ると、光の柱がちょうど船が接岸していた辺りを照らしていました。
漕ぎ手が50人くらいも乗った細長いボートが2〜3隻出てきて湾内を漕いでいました。
最後まで見送ってもらって、パゴパゴの印象はさらに良くなりました。