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いよいよシドニーからタヒチなどの南太平洋の島々を経てハワイへ向かう25日間のクルーズの出航日となりました。
テスラで迷走してクルーズターミナルへ
宿からクルーズターミナルに向かうのに呼んだUberが、なんとテスラの電気自動車で、屋根は全面ガラスだし、運転席のタブレットには周辺の車や歩行者が自動的に認識されて表示されるし、初めて乗りましたが楽しめました。
便利な場所にある本来のクルーズターミナルは他の大型船が使用中のため、ホワイトベイという別のクルーズターミナルからの出航となるのですが、そこへ向かう道(地図↓の青線)の途中にゲートがあり、乗る船は数百m先に見えているのに、それ以上行けません。ドライバーは後は歩くようにと言いますが、少し待ってもらってゲートの人に確認に行くと、不親切極まりなく黙ったまま「James Craig Road」と書かれた紙を見せられました。
その通りの名前をドライバーに伝え、そちらから行ってもらうと、かなり戻って大回りして、ようやく船に近づいてきたと思ったら、なんと先ほどの通行止めのゲートのすぐ反対側に出ました。(地図↑の赤線)何のためのゲートなのか意味不明でドライバーと一緒に憤慨し、ようやく10時半にクルーズターミナルに到着しました。
その後はとてもスムーズで、荷物を預け、空いたチェックインカウンターに行くと、なんと日本人のスタッフです。お互いに奇遇に驚きました。今回の船客は、定員1,972名のところ1,652名で、日本人は10名だそうです。
一番乗りしたスピリット号を探検
我が家は、2020年2月に初めて乗ったクルーズ船がノルウェージャン・クルーズラインで、それ以来、新型コロナで減った客足を呼び戻すために乗船実績をダブル/トリプルカウントしてくれる特典がある時に、ノルウェージャンのクルーズを3回したので、航空会社のマイレージプログラムに相当するランクが、ブロンズ→シルバー→ゴールド→プラチナとあっという間に上がりました。
今回はプラチナになって初めてのクルーズで、新たな特典の1つ「優先チェックイン/乗船」のおかげで、今までのようにクルーズターミナルで乗船の順番待ちをすることなく、出国審査、保安検査を受けて、11時前には乗船できました。なかなか嬉しい特典です。
今回乗るノルウェージャン・スピリット号(7.6万トン)は、ノルウェージャンの中では最小(そして最古)ですが、日本最大のクルーズ船(飛鳥II、5万トン)よりはずっと大きいです。
さっそく船内の探検に出かけると、いつもは大賑わいのプールデッキもまだガラガラです。
スピリット号で特徴的だと思った点の一つは、船首の展望ラウンジの最前部左右にあるスペースで、テーブルと椅子が海の上に突き出た所にあるため、抜群の景色が楽しめそうです。
もう1つは、アトリウム(船中央部の公共スペース)の6階分の吹き抜けを上下する展望エレベーターで、我が家はいつの間にか「シンデレラのエレベーター」と呼ぶようになりました。
これまでのクルーズでは、乗船直後のランチはカフェテリアで食べていたのですが、クルーズ初日でも実はレストランも利用可能だと知って、今回は客が少なく落ち着いた雰囲気の中でランチにしました。
ランクがプラチナになると、一気に嬉しい特典が増えるのですが、その中で、2回無料で使える(1回はワインボトル付き)有料レストラン、クルーズの舞台裏体験ツアー、世界のワインテイスティングをさっそく予約しました。
準備ができた船室に行ってみると、ベッドがキングサイズになっていたので・・・
ベッドを2つに分けてツイン仕様にしてもらいました。(写真↓は翌日撮影したものです。)
実は、安いバルコニー無しの船室を予約していたのですが、一定範囲の金額で入札しておくと、空きが出た場合にバルコニー付きにアップグレードできる仕組みがあり、一昨日、落札のメールを受け取って狂喜乱舞していたのです。本来は$2,300の差額ですが、$800でアップグレードできたので、とてもお得でした。
ノルウェージャンで最小の船と言っても、バスルームは機能的で使いやすいし・・・
収納スペースも十分にあって全く問題なしでした。
出航の準備
船は着々と出航準備を進めていて、横付けされたタンカーから燃料を補給し・・・
航海中に消費する食料が次々とフォークリフトで船内に運び込まれていました。
贅沢なシドニー港の出航風景
定刻16時になり、いよいよ出航です。12階の船尾デッキからその様子を見ることにしました。
港の出口は写真(↑)の左奥に見えているハーバーブリッジをくぐった先なので、まずは、狭い港の中で180度転回するために、船尾を左舷方向(写真では右方向)に振りながら後退していきます。
港の幅いっぱいを使って転回しているので、赤い船(写真↓)は、付近を行き交う船を一時的に停めて交通整理をしてくれているようでした。
無事に転回を終え、船はハーバーブリッジを目指して前進していきます。
2日前に米国で船が橋に衝突して橋が崩落する事故があったばかりなので、いざ橋の下をくぐる時は、ちょっとハラハラするような、なかなかの迫力でした。
本来のクルーズターミナルからの出航だと橋はくぐらないので、アクセスは大変でしたが、ホワイトベイから出航して橋のすぐ下をくぐる体験ができて良かったです。
ハーバーブリッジを出てすぐ右側にあるオペラハウスも船上から間近に眺められました。
シドニーの2つのシンボル、ハーバーブリッジとオペラハウスに見送られ、なんと贅沢な出航風景でしょう。
まだまだシドニー港内の見所は続き、オーストラリア海軍のバースには、揚陸艦 HMAS Canberra、支援船 ADV Reliant、揚陸艦 HMAS Choules が停泊していました。
イタリアンレストランで満腹
クルーズ初日のお楽しみはまだまだ続き、有料のイタリアンレストラン「オンダ・バイ・スカルペッタ」でディナー(プラチナ特典で無料)にしました。
最初に出て来たパンがオシャレです。
このクルーズでは船内の有料サービスに使える1人$100分のクレジットがキャンペーンで付いているので、サンレモというカクテルを頼んでみました。
前菜は、マルゲリータピザとタコの蒸し煮・・・
メインは、シャラティエッリ(シーフードパスタ)とサーモン・・・
デザートは、チーズケーキをいただきました。
ピザは大きすぎて食べきれず、半分残してしまいました。
クルーズ中は、つい食べすぎてしまい、体重も増えがちですが、それを見越して、これまでオーストラリア旅行中は、自炊で質素な食事を続けていたので、これから毎日ご馳走三昧させていただきます。