ビクトリア・ハーバーへのアプローチ
今日は遅めの11時の入港予定なので、9時過ぎからバルコニーに出てビクトリア・ハーバーへのアプローチを楽しみました。
香港の中心部は高層ビルが密集していますが、そこから外へ外へと開発が広がっている様子で、入港する際にはまず土木工事現場が現れて、その奥にビル街が見えてきました。

本土と香港島の間の水路の最狭部を通過する際には、本土側(右舷側)の岸辺にびっしり家々が建ち並んでいて、背景の高層ビルがなければ東南アジアのイメージです。

クルーズターミナルが見えて来ました。「世界一危険な空港」として有名だったカイタック空港の跡地に造られたものです。

予定より30分早く入港しました。
始まりは不調の香港
すぐに下船できるように早めに荷物を持ってアトリウムで待機しましたが、当局の上陸許可がなかなか出ないようです。
そのうちに突然、船のダンサーの2人がその場でパフォーマンスを始めてくれて、良い退屈しのぎになりました。

下船口は6階と決まったようで、そこに向かって移動し、長い下船待ち行列の階段部分で長く立ちん坊して待っていると、船客の数名を入国審査のために呼び出すアナウンスがありました。
またしばらく経って、呼ばれた中国人と日本人が1名ずつ現れないようで、何度も呼び出しがあり、スタッフも船内を捜索している様子です。中国人は見つかったようですが、日本人が今度は日本語で呼び出され、アナウンスの度に周りから一斉に大きなため息が上がり、日本人としてはちょっと肩身が狭い感じです。
1時間半以上待たされてようやく下船が始まりました。

寄港地毎の当局による上陸許可は、すぐに出ることが多いですが、審査官によってはランダムにパスポートを選んで対面審査を行うこともあるようです。
MRT(メトロ)駅に隣接するショッピングモール行きの無料シャトルバスに乗って行き、既に13時なので、モール内でまずはランチにすることにしました。
ところが店内の案内がとても不親切で分かりにくく、今どのフロアにいるのかさえ最初は分からず、ようやく見つけたお店で麺料理を食べましたが、肉気がなくごま油だらけでちょっとハズレでした。

店を出てトイレに行った時に気づきましたが、1つ上の階にはちゃんとフードコートがありました。
香港の出だしは、何かと上手く行きません。
ビクトリア・ピークからの変わらない眺め
香港は、基本的にメトロ、トラム、バス、フェリーに持参のカードのタッチ決済で乗れるのは便利です。
MRTで尖東駅に行き、レートが一番良いらしい重慶大厦内の両替所で、9年前に中国に行った時に大量に残っていた中国元約2万円分を香港ドル(HK$1=20円)に替えました。
またMRTに乗って香港島に渡り、今日最初に目指すはビクトリア・ピークです。
ケーブルカーの駅まで歩くのに、立体交差が多く、大きな通りは歩道橋で渡り、随所に階段もあり、Google Mapが示す経路をたどるのが難しく、かなりの登りで、ちょっと苦労しました。
しかし、予約せずとも行列なしでお得なシニア割引のチケットを買えて、ケーブルカーに乗り込みました。

少しずつ高度を上げて周りのビルより高くなっていくのは、香港ならではの体験です。

山頂駅に着いて、さらに延々とエスカレーターを乗り継いで、スカイテラス428の展望台から持参した双眼鏡も使ってじっくり景色を楽しみました。

写真↓の右上には、ノルウェージャン・サンも見えています。

香港は22年ぶり2度目で、前に来た時に撮った写真↓と比べてみると、驚くほど変わっていませんでした。

トラムに乗ってタピオカドリンク
次に、しばらく座って休めるトラムに乗りました。
幸い2階の最前列に座れたので、車も人も行き交う狭い道路で対向するトラムとギリギリですれ違う迫力をたっぷり楽しめました。

MRT銅鑼湾駅の近くでトラムを降りて、タピオカドリンクで一息つきました。

なかなか美味しくてHK$14(280円)という値段も手頃です。
香港最古の文武廟
次に、MRTで上環駅まで行き、最後は長い階段を登って文武廟に行きました。外観はビルの狭間でこじんまりした感じでしたが・・・

中に入ると見どころたっぷりで、地元の人が次々に参拝に訪れていました。

香港最古の寺廟の一つで、学問の神と武道の神が祀られています。

香港島ミッション完了
次に、歩いて中環に戻り、屋外では世界最長のヒルサイド・エスカレーターに乗りました。
下りは無くエスカレーターで上った分だけ歩いて戻ることになるので、最後まで乗ってみたかったですが、2区間だけにしておきました。

これで香港島側の行きたかったところは全て見てまわれました。香港寄港は1泊して翌夕方の出港なので、明日の観光は本土側に集中できます。
夜景がきれいなビル街を抜けて、フェリーで本土側へ戻るための桟橋に向かいました。

スターフェリー1等席からの眺め
中環(香港島)と尖沙咀(九龍)を結ぶスターフェリーは、出航してからの夜景が素晴らしくて、香港島側〜九龍側、右舷側〜左舷側と、忙しく行ったり来たりしながら写真を撮りまくりました。

レトロな雰囲気のフェリーから眺める色とりどりの夜景は、まさに香港のイメージそのものです。

フェリーは2階建てで、2階が1等、1階が2等ですが、運賃差はたったのHK$0.1(2円)なので2階に乗るつもりだったところ、乗船時も下船時も通った桟橋は2階専用で、逆にどうやったら1階に乗れるのか分からないままでした。

100万ドルの夜景
尖沙咀に着いて、夕食に餃子が入った魚介のスープ、野菜と肉の炒め物、松の実が入ったチャーハンを食べましたが、スープはぬるく、炒め物は餅だらけで肉が少なく、せっかくの香港で昼も夜もハズレの食事でした。

お店を出て港沿いのプロムナードを歩きに行くと、大勢の人が集まっています。「100万ドルの夜景」をさらに魅力的にするギネス認定の世界最大級の光と音のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」が始まる20時まで後10分です。

しかし、このショーを遊覧船から見るツアーを予約しようとしたところ、数日前から当面の間ショートは中止と書かれていたので、見れたらラッキーと思って待機しました。
20時ちょうどになってやはり中止のアナウンスがありました。
でもプロムナードを歩きながらビクトリア・ハーバーと香港島側のビル群の夜景はたっぷり楽しめました。

下船時に利用した無料シャトルバスの最終便の時刻は過ぎていたので、MRT啓徳駅から路線バスでクルーズターミナルに戻り、21時に帰船しました。

コメント