台北:金爪石の黄金博物館、千と千尋の九份

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九份へ

今回の台湾観光で一番楽しみな九份を今日は台北から日帰りで訪れます。

ちなみに「九份」を頭の中では「きゅうふん」と読んでいますが、現地では「ジョウフェン」(アルファベット表記だとJiufen)です。

今回の香港・台湾旅行では、地名の発音をなかなか覚えられず、いざと言う時、例えばバスに乗る時に自分が行きたい場所に行くか運転手に確認する時に地名が出て来ず、スマホの画面上で漢字の地名を指さすことがよくありました。この旅ブログを書く際に地名をカナ漢変換で出すのにも苦労してます。

今日の計画を立てるのに時間を使い、10時近くになって宿を出発しました。

まず、明日空港に向かうためのMRT空港線の乗り場を確認し、台北無限周遊パスの特典のパイナップルケーキとタロイモケーキを台北駅構内のお店でもらいました。

このお店は昨晩も探したけど見つからなかったので、今朝10時にツーリストインフォメーションが開いた後に聞いてようやくゲットできました。

MRTで西門駅に行き、ちょうど来た10時半発の九份へ行くバスに待たずに乗れました。台北から九份への行き方はいろいろあるようですが、台北無限周遊パスで無料で行けるのは西門駅からの965番バスで、所要1時間半です。

この建物は、途中の瑞芳駅の近くで見かけたものです。

本当は、瑞芳駅から台湾鉄道の平渓線で十分に行ってランタンを飛ばす体験が台北無限周遊パスに含まれているのをぜひやりたかったのですが、災害で平渓線が運休中のため諦めました。

バスは金爪石行きで、先にそちらを見て九份に戻る方が効率が良いので、そうすることにしました。

黄金博物館

金爪石は、かつて金鉱で栄えた街で、散在するいくつかの建物からなる黄金博物館を見学しに来ました。台北無限周遊パスで入場無料になります。

最初に、四連棟という4棟が連なった日本風の家屋がありました。1930年代に日本の鉱山会社の管理者とその家族が住んでいたそうです。

畳の部屋が連なり、台所が3ヶ所、浴室が2ヶ所ほどありました。日本人的にはスリッパを履いたまま畳の上を歩くのはちょっと違和感がありました。

先に進み、古風な建物があると思ったら、警察署と郵便局でした。

近くにレストランが3軒あり、昔の鉱夫の弁当を再現したものも面白そうでしたが、今日は肌寒いので温かい牛肉麺(写真)と豚肉飯を食べられるお店でランチにしました。

大地館煉金楼金属工芸館を順番に見ましたが、いろいろな鉱石や宝石の原石が展示されているのがおもしろかったです。

最後に石段を登って黄金館へ向かいました。有料で坑道内に入るツアーもありましたが、妻がそういう暗い所は苦手なのでパス。

大金塊に触りました。赤い数字が示すその時価は、9.4億台湾ドル(47億円)とのことです。

かつてはこの220kgの金塊が世界最大だったのですが、2005年に伊豆の土肥金山の金塊250kgが世界一の座を奪いました。写真↓は、2007年にそれに触った時のものです。

過去18年間に金の価格が7倍以上高騰したことになります。

九份老街〜阿妹茶樓

バスに10分ほど乗って九份老街バス停で降り、メインストリートの基山街を歩くとすごい人です。

人混みの中をまずは展望ポイントまで歩いて行くと、広々とした海を見渡せてホッとしました。

この景色を眺めながらお茶できる茶房がいくつもありましたが、見るべき所をひと通り見てまわるまでは落ち着けません。

メインストリートを少し戻り、直行する賢崎路に入ると、ちょうど日本の高校の修学旅行の団体も下から登って来て、さらに混雑が激しくなりました。

賢崎路の石段を少し降りた所に目指す阿妹茶樓がありました。公式に否定されているものの『千と千尋の神隠し』の油屋のモデルではないかと言われて納得できる雰囲気を持っています。

難行苦行の特典探し

次に、台北無限周遊パスの特典がもらえるお店を目指して、賢崎路の急な石段をバス通りまで降りきりました。ところが私が勘違いしていて、目指すお店はメインストリート沿いにあり、今さら石段を登り直す気力も体力もありません。

そこでバスに1駅だけ乗って九份老街バス停に戻ることにしました。しかし道路は大渋滞で、すぐそこまで来ているはずのバスがなかなか現れません。しかも隣で観光ツアーのグループが同じバスに乗ろうと待ち構えています。

やっと来たバスは満席で立ち客もいたので、人数が多いグループは乗れず、2人だけならOKとのことで乗せてくれてラッキーでした。

振り出しに戻った感じでまたメインストリートを最初から歩き、やっと目指すお店を見つけました。

特典でもらえたのはタロイモもちで、アイスとホットを1つずつにして両方の味を楽しみました。思ったより量が多く、食べる間にたっぷり休憩もできました。

次にもう1つの特典「紅提灯祈福」つまり赤い提灯に願い事を書いて祈願する体験をするのに、提灯をもらう場所が「阿妹茶樓の近く」としか書いてありません。探して何とか見つけて提灯組み立てキットをもらいましたが、人混みがすごいのでお土産に持ち帰ることにしました。

九份の裏道歩き

まだ夕暮れまで時間があるので、賢崎路の石段を登って、九份の裏道を歩いてみることにしました。

登り切った所には小学校の入り口があり、ここの小学生は足腰が自然に鍛えられそうです。

裏道を歩いて行くと、メインストリートや賢崎路の喧騒が嘘みたいで、普通の田舎の村みたいです。

外観がいい感じの民宿もありましたが、ここまでスーツケースを持って上がって来るのは大変そうです。

狭い小径を抜けて、最後は石段をどんどん下って、またメインストリートに戻りました。

薄暮れ時の九份

次は夕食です。入ったお店に景色の良いカウンター席がちょうど2人分空いていてラッキーでした。お気に入りの賞味期限が18日の生ビールをここでも飲みました。

まだほんの少し暗くなったくらいでしたが、阿妹茶樓へ向かい、まだ提灯が点灯されていないので、先ほど提灯キットをもらったところで聞くと、10分後の17時に点灯するとのことです。

そのまま待っていると、17時を過ぎて明かりが灯り、千と千尋のイメージにさらに近づいた阿妹茶樓を見ることができました。

九份老街のバス停へ行くと、すぐに台北行きが来て良い席に座れました。意外にここで乗る人は少なく、賢崎路の石段を降りた所にある次のバス停でどっと乗ってきてほぼ満席になりました。

帰りは台北市街のラッシュアワーで1時間半以上かかり、19時過ぎに宿に戻りました。

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