今回の地中海クルーズで最初の寄港地は、エーゲ海のサントリーニ島です。
妻にとっては、学生時代にバックパッカーとして訪れた際、21歳の誕生日を迎えた思い入れのある島で、私にとっては、いつかぜひ行きたいと思っていた島で、サントリーニ島に寄港することが、今回のクルーズを選んだ一つの理由です。
控えめにワイン試飲
13〜22時の寄港なので、11時からの「世界のワイン・テイスティング」にロイヤルティ特典で無料で参加しました。
寄港前なので、8種類のワインをどれも「少しだけ」と言って、ちょっとずつ試飲しましたが、カリフォルニア産のが赤白共に一番好みでした。

他に参加者がほとんどいなくて驚いたのですが、夏休み中の人気の地中海クルーズなので、船客のリピーター率が比較的低いのかもしれません。
サントリーニ島入港
カフェテリアの一番船首寄りのテーブルでビュフェランチを食べながら、船がサントリーニ島に近づく景色を楽しみました。
周りにもいくつか島があり、中でも白っぽい岩の小島は印象的でした。

その奥のサントリーニ島の崖の上には、まるで白い雪が積もっているように見えます。
船がさらに近づくと、それは白い壁の街並みであることが分かり、とてもドラマチックです。

フィラの街の崖の下にできるだけ近寄った所で船は錨を下ろしました。

上陸一番乗り
崖の上の街まで登って行く手段は、ケーブルカー(€10)、ロバ(€10)、徒歩(無料、580段)の3択です。船ではケーブルカーを推奨していますが、妻は学生時代に夜遅く着いて乗れなかったロバが心残りで今回は絶対にロバに乗ると決めています。
船客は4千人近くいるので、大行列は必至、初動が肝心です。
幸い、ロイヤルティ特典でテンダーチケット無しで好きなテンダーに乗れるので、1番テンダーに最後の方に乗船して、すぐに下船できるようにしました。

作戦大成功。テンダーが港に着いて、上陸する最初の数名の中に入れました。
制御不能なロバで崖上へ
すぐにロバ乗り場を目指して行くと、たくさんのロバが行列して待っていました。その先頭まで坂道を登って行き、騎乗、出発。

引き綱をする人はいなくて、それぞれのロバが勝手にマイペースで登って行くので、急に停まったり、おもむろにまた歩き出したり、抜いたり抜かれたり、予測不能、制御不能なところは、さすがにロバです。

ジグザグな石段を登って高度が上がるにつれて、船や周りの島々の景色がよく見えるようになってきました。

ロバは最後までは登らず、街の一番下あたりから最後の数十段は自分で歩いて登りましたが、崖の縁にへばりつくように建てられた白い家々が、サントリーニ島ならではのユニークな眺めでした。

妻はサントリーニ島で念願のロバに乗れて、私もとてもおもしろい体験ができて、大満足でした。
フィラからイアへ
サントリーニ島の中心のフィラの街中には、狭い路地の両側に観光客向けの土産物店やレストランがたくさん並んでいましたが、まずはそれらを全てすっ飛ばして・・・

島の北端近くにあるイアの街(写真↓左上)へ、バスが混む前に行くことにしました。

バスステーションに向かう途中、真っ白な大聖堂があったので・・・

さっと中をのぞきました。

バスステーションに着くと、ちょうどイア行きのバスにどんどん客が乗っているところで、バスのドア口のスタッフから€50札で€2×2人の切符を買って、小銭がたっぷりできて助かりました。
バスはすぐに出発し、フィラの街を抜けると、たくさんの風車が斜面にびっしり建っていました。

今はもう風車としては使われていないようで残念ですが、たくさんの風車が一斉に回っていたであろう昔の景色は、さぞ素晴らしかったことと思います。
イアの街歩き
イアの街にもたくさんの土産物店が並んでいました。

まず、町の中心にあるメインスクエアまで行くと、サントリーニ島のイメージにぴったりな教会がありました。

そこから崖の上の道を海岸沿いに西へ散策し、アギオス・ニコラオス要塞まで来ました。夕陽スポットとして有名な所なので、数時間後には大混雑することと思います。

眼下には、イアの港が見えています。ここも港と街を結ぶジグザグの石段の道を行き来するのは大変そうです。

さらに西の方に風車が見えるので、そこまで行ってみることにしました。

紺碧の海にはたくさんのヨットが浮かび、奥の崖の上には白いフィラの街、そして錨泊中のノルウェージャン・エピックも見えています。

風車のそばまで来ました。島中どこも絵になる景色です。

メインスクエアの辺りまで戻って、今度は東の方へ歩いて行くと、狭い路地だったのが広がって、立派な大理石のプロムナードになりました。

その海側には、素敵なレストランやプール付きのコテージが建ち並んでいます。

荷物を運ぶのは大変そうですが、このような宿に泊まれば、素敵な体験となることでしょう。
フィラ歩き
混雑する前にバスでフィラに戻ると、小さなクルーズ船がもう1隻増えていました。

フィラの街では、崖の上の道を海岸沿いに北へ散策しました。
振り返ると、街の向こうに島の最高峰(369m)が見えています。そこには、古代ティラの遺跡があるのですが、それを見に行く時間はありませんでした。

その代わり、歩き疲れた妻には待ってもらって、サントリーニ島を代表するような写真が撮れるスポットまで急ぎ足で歩いて行きました。

意外に遠くて道が分かりにくく、撮影スポットは駐車場みたいな所でしたが、映える写真を撮れて良かったです。
大行列ができる前にケーブルカーで港まで降りて、テンダーで17:45に帰船しました。

夕陽も夜景も
夕食ビュフェを食べている間、崖が夕陽に染まってきて綺麗でした。

島でサンセットを見てから戻ってくる船客でテンダーは満杯です。

21時頃になると、真っ暗な空の下、港と街の素晴らしい夜景が見れて、サントリーニ島は最後の最後まで楽しめました。

21時半からは、このクルーズで最大のショーである「バーン・ザ・フロア」をシアターで観ました。

予約しておいたので並ばずに入れて、最前列に座って観たので、汗を飛ばしながら踊る男性ダンサーはすごい迫力でした。
コメント