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ムンバイ入港
インド最後の寄港地は、インド最大の都市ムンバイ(旧ボンベイ)です。
船室もレストランでの朝食時のテーブルも右舷側だったので、錨泊している船ばかり見えていましたが・・・

気づいた時には既に左舷側を接岸していました。

クルーズターミナルは外海(アラビア海)から入ってすぐの所にあるので、インド最大の港に入った感じはしませんでした。

世界遺産の駅舎
今日は「ムンバイのハイライト」という寄港地ツアーで市街観光です。
まず、ゴシック様式の駅舎が世界遺産のチャトラパティ・シヴァージー駅(旧ヴィクトリア駅)を、駅前交差点の片隅に設けられた観覧台から眺めました。

もろに逆光で見にくかったものの、美しく荘厳でした。

駐車場がない観光施設がほとんどで、交差点でバスからさっと降りて、見学後に迎えに来たバスにさっと乗るので、駅舎の中は見学できませんでした。
ヒンズー寺院とジョージ・ハリスン
次に、ヒンズー教の一派のISKCON(クリシュナ意識国際協会)寺院を靴を脱いで見学しました。

女性たちが、歌いながら捧げ物を作っていました。

本尊は、美しく装飾されたクリシュナ(神の完全な姿)とラーダー(愛と信仰の象徴)で、ISKCONでは「ラーダーのように純粋な愛を持ってクリシュナに仕える」ことを理想とするそうです。

その対面にあるISKCON創始者プラブバータの像の前では、信者の方が五体投地礼をしていました。

ビートルズのジョージ・ハリスンもISKCON支持者で、ソロ活動での代表曲「My Sweet Lord」はクリシュナ信仰を表した曲だそうです。
ガンジー博物館
次に、ガンジー博物館を訪れ、開館まで数分待ってから見学しました。インド独立の父、マハトラ・ガンジーが、独立運動の拠点の一つとして滞在していた家です。

3階のガンジーの一生の重要な場面を緻密なジオラマで再現した展示がとても良かったです。

1階にはガンジーの著作や関連書籍を集めた図書室がありました。

世界最大の屋外洗濯場
次は、1番楽しみにしていたドービー・ガートです。約700世帯5000人以上が働く世界最大の屋外洗濯場で、とてもインドらしくユニークな光景は、期待以上でした。

家庭・ホテル・病院・レストランなどの洗濯物が持ち込まれ、洗い・乾燥・アイロンがけまで手作業で行われます。ガイドの説明によると、間違うこともなく戻ってきて、月毎に後払いだそうです。

ここも道路端の観覧台からの見学でした。
ムンバイのビッグベン
次の目的地に向かうバスの車窓から、インドの国民的スポーツであるクリケットを見かけました。

ビッグベンに模して建てられたムンバイ大学のラジャバイ時計塔にも目を惹かれますが、これも世界遺産です。
インド門とタージ・マハル・ホテル
立派な都市高速道路を走り、土産物店でトイレ休憩をした後、また交差点でバスを降りて、果物の屋台などが並ぶ賑やかな場所を通り抜けて歩いて行くと・・・

修復中のインド門の広場に出ました。英国王のインド訪問を記念して1911年に建てられ、インド独立の際にはここからイギリス軍が去りました。

広場の反対側は、インド門よりも古いインド最高級のタージ・マハル・ホテルです。

中を見る時間はなかったので、堂々たる外観だけ楽しみました。
蒸し暑い博物館
最後に、チャトラパティ・シヴァージー・マハーラージ・ヴァーストゥ博物館(旧プリンス・オブ・ウェールズ博物館)を見学しました。

最初にヒマラヤ地方の展示を見て・・・

最後にオオバンもいた自然史セクションを見ました。

エアコンが一部の部屋以外はなく、所々に主に警備員用の扇風機があるくらいでとても蒸し暑い中、汗をかきながらの見学でした。
クルーズターミナル
ツアーを終えて船に戻ってくると、インド沿岸クルーズ船のエンプレス号(4.9万トン)が隣に接岸していました。

ムンバイの立派なクルーズターミナルの窓ガラスにノルウェージャン・スカイ号が写っていて、おもしろい写真が撮れました。

船の寿司バー
夕食は、船内で使えるクレジットがまだ残っているので、初めて船の寿司バーに行ってみました。

あまり期待してなかったのに、なんととても美味しくて、特に写真左下のツナ・ワンタン・ボルケーノは、日本で見ない料理でしたが、気に入りました。
ムンバイ出港
寿司を食べ終わる頃に船が動き出したので、デザートは船尾の外デッキで出港風景を眺めながらいただきました。

ムンバイ港周辺には、海上石油掘削プラットフォームがたくさん建ち並んでいました。

4日連続のインド寄港で、インドをしっかり見れたかと言われれば、皮層的な観光だったとは思いますが、最後のムンバイが1番おもしろかったので、良いフィナーレとなりました。
寝る前に時計を1時間戻して時差調整しました。