コーチン寄港:市街観光、ハーバークルーズ

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インドへの旅

インドに旅行すると価値観や人生観まで刺激されるという話を聞きますが、これまで世界中をあちこち旅してきた中で、まだインドには行ったことがありませんでした。

インドでそのような刺激を求めるなら、若い頃のようにバックパッカーとして行ってハードな旅をするのが良いのでしょうが、さすがにもうこの年になると、クルーズ船で訪れるのが楽そうでいいなと思うようになりました。

今日から4日連続でインド西海岸の街に寄港します。最初は天然の良港を持つコーチンです。

コーチン入港

港湾内に進入したノルウェージャン・スカイ号の船尾から港の狭い出入り口を振り返って眺めると、たくさんの小舟が港を出入りしていました。

港湾内を奥へ進む間、右舷側には目を惹く建物もあり、インドらしい景色でした。

船が接岸する岸壁のすぐ先には、なんとインド海軍の主力空母が停泊していて、その船尾に向かってそろりそろりと近づいていくのは圧巻でした。

コーチン港の地形と入港ルートです。

港がおもしろいコーチンなので「シティ・ハイライトとハーバークルーズ」という寄港地ツアーに参加することにしました。

コーチン市街観光

バイク、リキシャ、派手なトラックが行き交うインドらしい道路をツアーバスは20分ほど走って・・・

最初の目的地のジュータウン(ユダヤ人街)に着きました。

マッタンチェリー宮殿(ダッチ・パレス)は、あいにく金曜休館で中には入れず、庭から建物の外観を眺めただけです。

ジュータウンの賑やかで写真映えする通りを突き当たりまで歩いて行くと・・・

パラデシ・シナゴーグです。靴を脱いでインド最古と言われるシナゴーグ内に入ると・・・

これまで見たシナゴーグはどれも内装がつまらない印象だったのですが、ここはそれなりに装飾がありました。

その後の自由時間にジュータウンを散策しながら、「スパイスの都」とも呼ばれるコーチンなので、スパイスのお店をのぞいてみました。

たくさんの種類のスパイスが入った小袋が連なっているのがおもしろかったのですが、買いたくなるほどは安くなりませんでした。

骨董品店には、見応えのある品々がいろいろ展示されていて、まるで博物館のようでした。

その隣にあった水辺のレストランは、とても良い雰囲気で、まるで美術館のようでした。

ジュータウンの散策は思った以上に楽しめて良かったです。

またバスに乗って、土産物店でトイレ休憩した後、聖フランシス教会に来ました。

外観も内装も至ってシンプルですが、インド航路を開拓したヴァスコ・ダ・ガマが、かつてここに埋葬されていました。

左右に天井から吊り下がっている長い布は、扇風機代わりの仕掛けで、紐を引いてそれを揺らして風を送るものだそうです。

次に、港の出入り口付近に設けられているチャイニーズ・フィッシングネットを見に来ました。コーチン独特の漁法です。

すぐそばでは、たくさんの鮮魚が売られていました。

ハーバークルーズ

ここから船に乗り込んでハーバークルーズの始まりです。

港湾の出入り口となる両側の岸にはチャイニーズ・フィッシングネットがずらりと並んでいて壮観です。

魚がそれほど獲れているようではありませんでしたが、大掛かりな仕掛けが面白いです。

ローカルな船がたくさん係留されている港の一角は大変にぎわっていました。

一方、新市街側の岸には、近代的なビルが建ち並んでいて対照的です。

港内をぐるりとまわったボートは、最後にノルウェージャン・スカイ号に近い桟橋に着き・・・

とても楽しめたハーバークルーズが終わりました。

コーチン出港

船に戻って夕食中に、おもしろい形の船が近くを通り過ぎました。港湾・航路の浚渫(しゅんせつ)のための専用船です。

暗くなって船は出航し、灯りがきれいなチャイニーズ・フィッシングネットがあった辺りを通り過ぎて、港を出ました。

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