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ヨーク岬と水〜金曜島
船はクックタウン出港後、オーストラリア大陸とグレート・バリア・リーフの間を縫うように進んでいて、今日は航路から目を離せません。

東の方ではスコールが降っていて、どす黒い雲と赤い朝焼けのコントラストがすごい迫力です。

船は正午頃にオーストラリア大陸最北端のヨーク岬(写真↓のアンテナの先)を通過し・・・

トレス海峡諸島の間を通り抜ける際に・・・

おもしろい名前の水曜島、木曜島、金曜島を1枚の写真に収めることができました。

木曜島は、WW2以前は真珠貝産業が栄え、日本から移住した人も多く、オーストラリア最大級の日本人墓地が現存しているそうです。
船内イベント
クックタウン出港後の2日間は終日航海日でしたが、その間の出来事として・・・
船のホテル部門のオフィサーたちとのQ&Aセッションがあり、今回のクルーズ客の肉の消費量はいつも以上に多いのに、ブリスベン抜港によって予定していた肉が積み込めず苦労しているそうです。次のクルーズではアルコール消費量が多いイギリス人がたくさん乗るけど、今回のクルーズ客はあまり飲んでいないなんて話も聞けておもしろかったです。
定番の「ケーキマスターの戦い」は、プロのシェフ(中央)、クルーズディレクター(右)に加えて、今回の船客代表は10歳と8歳の女の子だったので、とても盛り上がりました。

女の子たちが完成した大きなケーキをお母さんのところに持って行こうとしたので、周りの大人たちが(落っことすと大変なので)大慌てした様子がおかしかったです。
R&M夫妻(奥さんが日本人)とランチをご一緒しました。お互いの旅行話を交換して楽しいひとときでした。
終日航海日の1日目と2日目の間で、時計を30分戻す時差の調整がありました。次の寄港地のダーウィンの時刻は、日本より30分だけ進んでいます。30分単位の時差を経験するのはおそらく初めてです。
ダーウィン入港
オーストラリア最後の寄港地は、アジアにも近いダーウィンです。

6時に起きると、船はまもなく接岸するところで、小さな島々の間は暗いうちに通り抜けていて見られず残念でした。

ダーウィン港のクルーズターミナルは、街の中心まで歩いて行ける所にあるので、今日は個人で市街観光をすることにしました。

バイセンテニアル公園
8時前に下船して海岸沿いに歩いて行くと、WW2オイル貯蔵トンネルの遺構がありました。

ここは出口で、入口は少し離れた所にあるようなので、中には入りませんでした。
崖の上に登ると、ノルウェージャン・サン号の全景を望めました。

崖上の海岸沿いに延びるバイセンテニアル公園内を歩いて行くと、日本軍によるダーウィン空襲の分かりやすい説明版があり、良い勉強になりました。

ダーウィンの街は、この空襲と1974年のサイクロン「トレイシー」によって、2度も壊滅的な被害を被ったそうです。
公園の中を端から端まで1.5kmほど、スプリンクラーの水を避けながら歩きました。

ダーウィン植物園
さらに2kmほど歩いて植物園まで行く途中、道路端の墓地に日本人の名前が書いてあるお墓がたくさんあり、これまで意識することがなかったオーストラリア北部と日本との深い関わりをここでも見て、認識を新たにしました。

ジョージ・ブラウン・ダーウィン植物園に着きました。
サイクロン・トレイシーは、ここの植物の9割にも被害をもたらし、その復興は大変だったことでしょうが、ここもケアンズとクックタウンの植物園同様に入園無料で、広い園内を歩いて見てまわりました。

ダーウィンは特にワニで有名で、野生のワニを見る観光ツアーも多々ありましたが、我が家はフロリダでワニはたっぷり見たし、妻がワニを怖がるので、今回はパスしました。
しかし、植物園内にも実物大でリアルなワニの模型がありました。

ダーウィン市街散策
船から既に8kmも暑い中を歩いたので、バスでダウンタウンまで戻りました。期間限定のようですが、バスは非居住者も含めて無料になっていて、ダーウィンも太っ腹です。
涼しいショッピングモールのフードコートでワンタンメンのランチにしました。

船で時々メニューに載るアジアンヌードルは、あまり本物っぽくない出来栄えですが、ここのはとても美味しくて、スープも一滴残らず飲み干しました。
通りかかったビルの1階で、オーストラリアらしいアートを見かけました。誰が何のために作ったものかは不明です。

船に戻るのに、開発されたウォーターフロントのリゾートの中を通って行くと、ダーウィンにもケアンズやエアリービーチのようにラグーンプールがありました。

ここは人工的に波を作る仕掛けがあって楽しそうでしたが、今日はもう歩き過ぎているので、船に戻って水着に着替えてまた泳ぎに戻ってくる元気までは残っていません。
結局2万歩以上歩いて汗だくで船に戻り、シャワーを浴びてさっぱりしました。

スマホ紛失騒ぎ
夕食後にシアターでショーを見た後、ピアノ弾き語りを聴きに行くとまたR&M夫妻に会いました。お互いの連絡先を交換するためスマホを取り出そうとすると、なんとポケットが空っぽです。
シアターとレストランに戻って探しましたが見当たりません。
最後の頼みの綱のゲストサービスに行くと、誰か親切な人が届けてくれていて無事に戻ってきました。