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唯一のテンダーポート
錨を下ろす振動を感じて目覚めると、ノルウェージャン・ビバ号は、ビーナスベルトに包まれた静かな湾に浮かんでいました。
フランス最初の寄港地ヴィルフランシュでは、今回のクルーズでは唯一、テンダー(本船と港の間を行き来する小船)に乗って上陸します。
テンダーから振り返って、ノルウェージャン・ビバ号全体を1枚の写真に収めました。
こういう写真は、岸壁に接岸した時よりも撮りやすいです。
中世の漁村からニースへ
ヴィルフランシュは小さな漁村ですが、中世の雰囲気を残す通りがあり、なかなかいい感じです。
その通りを抜けて駅まで行くと、1台しかない券売機で前の人が手間取っていて、すぐに来た電車には乗れず、次のまでにも順番が来そうにないので、SNCF(フランス国鉄)のスマホアプリで何とかオンラインチケットが買えました。
数分ですぐ西隣のニースの立派な駅に着きました。
ニース市街観光で歩き過ぎないようにトラム・バスの1日券(€14)をトラムの駅の券売機で買いました。
世界遺産のニース市街観光
まず旧市街を目指して行くと、朝市がありました。ここの朝市は、規模、質、バラエティのどれを取っても他より1段上な感じで、我が家も柑橘系のフレーバーティーを1袋買いました。
朝市の1つ海側にあるビーチ沿いのプロムナードは、「コート・ダジュール」とか「フレンチ・リヴィエラ」と呼ばれるこの地域らしい景観で、「ニース:リヴィエラの冬のリゾート都市」という世界遺産にも含まれます。
でも今は泳ぐには寒く避寒には暑いオフシーズンなので、さっさと次の目的地、シャガール美術館に向かいました。
思ったよりこじんまりとした美術館で、作品の数はそれほどなかったです。
鷲の巣村エズの眺め
次の目的地のエズには、とても景色の良い山道をバスで20〜30分登って着き、まずはランチにしました。
ラズベリーたっぷりのデザートも美味しかったですが、妻が選んだサンドイッチ(写真の左側)は、それに塗られたトリュフのペーストが絶妙で、これまでに食べたサンドイッチの中で三本指に入ると言うほどでした。
エズは、海岸の崖の上に広がるいわゆる「鷲の巣村」の一つで、緑の山の中に散在する家々の風景も美しいですが・・・
海側に目を向けると、崖の上から見渡す眺めがまた素晴らしいです。右手奥にノルウェージャン・ビバ号も見えています。
エズは、海と山の狭間にある村という感じで気に入りました。
大急ぎでモナコ市街観光
エズからバスと電車を乗り継いで、モナコ・モンテカルロ駅に降り立ちました。
門限までに船に戻るには1時間ほどしか時間がないので、大公宮殿だけ見に行くことにします。
「地球の歩き方」に駅の出口を間違えると大変と書いてあったのが役立って、乗客の大半が向かった出口とは逆のホームの端っこまで延々と歩き、そこから地下道をまた延々と歩いて、正しい出口から外に出られました。
大公宮殿まで続く坂道をひたすら歩いて登って・・・
高い所からモナコらしい景色を眺められました。
もっと見たい所はありましたが時間切れで、急いで船に戻りました。
ハロウィーン仕様の船内
今日はハロウィーンなので、船内のあちこちに趣向を凝らしたディスプレイが設けられていました。
カフェテリアのデザートコーナーもハロウィーン仕様です。
私は黒いクモを1匹食べました。