ラウトカ(フィジー)寄港:村を訪れタロイモ料理とカヴァの儀式を体験

この記事は約8分でお読みいただけます。

朝早いラウトカ入港

今日はフィジーラウトカに朝7時に入港予定です。ラウトカでは、ノルウェージャンの寄港地ツアーではなく、初めてshoreexcursions.comという外部サービスから現地ツアーを予約してみました。

そのツアーの集合時刻が、船が到着して15分後となっていて早いので、5時頃起きて、朝早くから温かい朝食ができるザ・ローカルという船のパブのようなレストランで、イングリッシュブレックファーストやフレンチトーストなどをいただきました。

朝食を終えて右舷側の部屋に戻ると、朝焼けが美しく、まもなくサンライズのようです。

13階デッキに上がって左舷側を見ると、もう接岸していて、現地ツアー会社のテントが並び始めていました。

支度を整えてアトリウムで待機し、7時過ぎに下船OKのアナウンスがあってすぐに下船しました。

ツアーの始まりはトラブルだらけ

ツアーのeチケットに書かれている集合場所の案内に従って、港の出入り口のゲートを出た所でピックアップを待ちますが、7時半になっても誰も現れません。eチケットに書かれた連絡先に電話してみても誰も出ません。

もう1度電話すると今度は通じて、船を降りた所にいる青い服を着た女性スタッフに話すように言われました。ちょうどその時に通りかかった人が、その会社なら一番最初のテントだと教えてくれて、そこに行くと私の名前を書いたカードを持った男性がいました。一番くらいに早く下船したので、その時にはまだ居なかったのだと思われます。

その男性がツアーのドライバーガイドで、客は我が家2人だけで一旦出発しましたが、ツアー内容を確認するとコロヤニトゥ国立公園には行かないと言います。上司と確認するために船のそばのテントに戻り、そこに行くことが書かれているツアーのウェブページを見せましたが、その公園と一緒に名前が出ている村が今は水害で閉鎖されて行けないらしく、おそらくそのページの情報が古いままだったように思われます。

その国立公園はちょっと楽しみにしていたので残念ですが、時間がもったいないので、ツアー内容はお任せして出発してもらおうとすると、他のバスに乗り遅れたというカップルを途中まで乗せて行くことになり、車がちょっと窮屈になりました。

ナンディ市街観光

そのカップルが降りてからは、実質的に我が家だけのプライベートツアーになり、ドライバーガイドのヘンリーさんは、安全運転だし、喋り過ぎないし、聞いたら教えてくれるし、ほどよい案内もあって良い人でした。

ツアーの目玉はフィジーの村の訪問ですが、10時に行く約束とのことで、まずナンディ方面に向かいました。

この山の稜線は寝ている巨人の横顔に見えることからスリーピングジャイアントと呼ばれているそうですが、阿蘇山が涅槃像に例えられるのとよく似ています。

車窓から見るだけでしたが、ヒンドゥー教の寺院がありました。名前を聞くと「発音するのは無理」との答えです。後で調べると「スリ シヴァ スブラマニヤ スワミ寺院」でした。確かに。

ナンディの街中にある土産物店に寄りました。何も買いませんでしたが、この椅子がおもしろかったです。

フィジーの玄関口、ナンディ国際空港です。

実は、新婚旅行でニュージーランドに行った時に、ここに給油のために着陸しました。当時、滑走路の真ん中辺りが陥没していて、離陸する際に最初はゆっくり滑走し、陥没部分を過ぎるや否やエンジン出力がぐんと上がった記憶があります。

ナタラウ村訪問

最後は未舗装路を通ってナタラウ村に着きました。

フィジーの村に入るには、それなりの手続きと儀式が必要で、我が家の代わりにヘンリーが持参したカヴァが入った袋を村の人に渡すと、手を叩きながら我々を村に受け入れるということを唱えてくれて、その様子はシャーマンのようでもありました。

この後、カヴァの儀式があるのですが、他のツアー客の到着を待って一緒にするとのことで、先に村の中を案内してもらうことになりました。

我々を迎え入れてくれた家は村の集会所で、写真(↓)は太鼓のような役割をしていて、これを叩くと村人が集会所に集まってくるそうです。

村の建物は、広い草地を囲むように建っていて、写真の左側が村長の家だそうです。

村の中を歩きながら、家畜の山羊を見たり、タロ芋、バナナ、バナナに似たプランテン、パンの木、レモングラスなどの作物を教えてくれました。

村の幼稚園も訪問し、先生が、ここでどのように教えているか、一通り説明してくれました。壁に「良い食べ物、悪い食べ物」が書かれた紙が貼ってあり、悪い食べ物の方にハンバーガー、ホットドッグ、フレンチフライなどがあったのがおもしろかったです。

美味しくヘルシーなフィジー料理

集会所に戻って、伝統的なフィジー料理をいただきました。

「良い食べ物」であるタロイモが主食で、どれも想像以上に美味しかったですが、特にタロイモの葉っぱをココナツミルクで煮た料理(写真↑の一番上のトロッとした緑色のもの)がとても美味しくて何度かおかわりしました。どれもとてもヘルシーな感じです。

カヴァの儀式

結局、他のツアー客は飛行機の遅れですぐには来れないようで、我が家だけで最後にカヴァの儀式を体験することになりました。

カヴァというのは、胡椒科の木の根を乾燥させ粉末にしたものです。それを袋に入れて・・・

水を入れたボールの中で揉んで絞った汁を杯に取り・・・

差し出された杯を受け取る前に一度手をたたいて「ブーラ」と言い・・・

飲み干して杯を返した後、手を3回たたいて「ビナカ」と言います。

美味しくはなかったですが、ハワイにまでも広がるポリネシア文化圏の伝統的な飲み物と儀式を体験できて良かったです。

市場でパイナップル

ツアーの最後は、船ではなく、ラウトカの街中で降ろしてもらい、市場の中を一通り見ました。

市場でパイナップルを切って食べやすくしたのが、F$2で売っていたので、US$1札を渡してみると、それで買えました。(1米ドル=2.26フィジードル)

地元の果物をその場で美味しく食べられて楽しめました。

その後、エアコンが効いたショッピングモールに寄って、暑い中を船まで歩いて帰るつもりでしたが、ちょうどモールの前に港へのシャトルバスが停まっていたので、それで涼しく戻りました。

今宵の船

夕食は、シーフードパエリャが美味しかったです。

食事中に夕焼け空が少し見えました。

今晩のマジックとダンスのショーは、不思議不思議でとても楽しめました。ショーの最初と最後に、2人の演者がシアターの出入り口に立って観客1人1人に挨拶していたのもいい感じでした。

ショーが終わった頃、船は静かにラウトカの港を出ていきました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Translate »