南極活動の総括&ウシュアイア帰港

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今日が実質的に南極クルーズの最終日です。

2070年の地球は、救われている? 滅びている?

これは、ナショナル・ジオグラフィック誌4月号の特集テーマです。

©️National Geographic

10時からのレクチャーは、この2つのシナリオの紹介から始まり、その後、質疑応答がありました。

地球を救うために必要な大きな変化を起こすには、政治が変わる必要があります。

一方、個人個人のボトムアップのアクションが無いと、政治も変わりません。

その両方の動きが必要で、個人もやるべきことをやらないといけないという結論に、会場全体でまとまりました。

今の日本の状況に当てはめてみても、とても沁みる話です。

プロっぽい下船案内に感心する

引続き、クルーズディレクターから明日の下船についての案内がありました。

  • 荷物は、今晩24時までに廊下に出す。
  • 船室は、明朝8時までに出る。
  • 9時までの好きな時間に下船する。

フランス語と英語を目まぐるしく切り替えながら、とても早口で話しているのですが、大事な点の強調の仕方や話の分かりやすさは、さすがに場慣れしたプロだなあと思いました。

その後、船で最後のランチです。デザートまでたっぷりいただきました。

南極活動のまとめ&鳴き真似クイズ

15時過ぎから、南極活動の最後のまとめがありました。

まず、エクスペディション・リーダーが、今回の航路と、上陸やゾディアック・クルーズをした地点を記した地図を見せてくれました。

次に、ナチュラリストが順番に何か1つずつやってくれました。これがとても楽しかったです。

最初は、ナチュラリストを紹介する早回しビデオで、どういう仕事をして何が大変(待ち時間とか)なのか、よく分かって面白かったです。

ペンギンは、糞を飛ばすように出すのですが、その圧力を分析した論文の紹介は爆笑でした。

1番盛り上がって楽しんだのは、動物の鳴き真似クイズです。

舞台に1人上がったスタッフの目と耳をふさぎ、観客に動物の鳴き声を聞かせます。スタッフは、目と耳を使えるようになった後、観客が鳴き声を真似するのを聞いて、どの動物か当てるのです。

観客を2つに分けて対抗戦でやりました。

こちらのチームは、キョクアジサシミンククジラザトウクジラの鳴き真似をして、自分も頑張って真似しているのをマイクを当てられたりしたけど、超楽しかったです。

両チームとも3つ目が当たって1対1になったので、決勝戦は、難しいウェッデルアザラシの鳴き真似をして、こちらの方が上手ということで勝ちました。

南極で感じた思いを人に伝えられるか?

ドレーク海峡を渡り終えてビーグル水道に入ったので、景色を見るのにデッキに出ました。

その後、展望ラウンジで景色を眺めながら、日本に去年の秋に来て、四国、京都、奈良、東京などを見て回ったというオーストラリア人の一人と、

南極で感じたことを、どうすれば人に伝えられるのだろう?

ということについて、しばらく話し込みました。

この南極クルーズ中に講師やガイド役を務めたナチュラリスト達は、地球環境を守るために個人でもやるべきことはやるという強い意志を持って、クルーズを離れた所でも、様々な保護活動を実践されている方ばかりでした。

彼らと1週間近く行動を共にすると、こちらにもそういう意識が育ってきます。

例えば、ペンギンを何度も見ましたが、最初は「可愛い、癒される」と思うだけだったのが、ペンギンの様々な状態や行動を目にして、その意味が分かってくるにつれ、厳しい環境の中で絶妙のバランスを保って一生懸命生きていることをリスペクトする気持ちが湧いてきました。

そのバランスを人間が壊しては、いけないなあと思います。

最後のダンス・ショー

なかなか終わらない話を切り上げて、18時からの最後のショーを観に行きました。

パリ・レトロと題された、ダンスチームと女性ボーカルのコラボで、とても良かったです。

5人だけですが、このダンスチームは、クルーズ中に何度か演じたショーをどれもキレ良くしっかり決めてくれて、素晴らしかったです。

ウシュアイアに帰港

部屋に戻って、パッキングをしました。巨大なパルカもうまく丸めて何とか収まりました。

21時過ぎ、ル・ボレアル号は、南極クルーズを終えて、ウシュアイア港に接岸しました。


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