フォークランド諸島でペンギンに癒される

この記事は約5分でお読みいただけます。

南米クルーズ6日目は、フォークランド諸島に寄港します。

英領フォークランド諸島スタンレーに到着

5時半前に起きると、水平線から昇る太陽が部屋の船窓から見えたので、急いでダウンジャケットを着て、デッキから日の出の写真を撮りました。気温が今日からいきなり冬です。

船は、フォークランド諸島東端にある首都スタンレーの沖に錨を降ろしました。

イギリス領なので、国旗はユニオンジャック付きですが、羊と帆船のエンブレムが格好いいです。

でも羊を見に来たわけではなく、スタンレーから西に15kmほど行ったBluff Coveという所へペンギンを見に行くツアーに参加します。

テンダーで上陸し、4WDでペンギン営巣地に向かう

スタンレーには、クルーズ船が接岸できる港はありません。

そこで、船から岸に船客を運ぶテンダーとして救命ボートを6隻くらい降ろし、ピストン輸送します。

同時に3隻のクルーズ船が到着し、スタンレーには小さな桟橋しかないので、かなり混雑して、上陸するまで時間がかかりました。

船で早めのランチを済ませ、12時半過ぎに上陸し、最初はバンに乗って、最後は4輪駆動のランドローバーに分乗して、ペンギンの営巣地を目指しました。

えっ、ここを車で行くの? とビックリするくらい凸凹で荒れた道なき道を行くのは、おもしろい体験でした。

オウサマペンギンの忍耐力に恐れ入る

到着すると、おびただしい数のペンギンたちがいました。ほとんどはジェンツーペンギンという種類です。

その一角にかたまって、オウサマペンギンの小さな群れがいました。ペンギンの中で2番目に大きな種類で、体長が1m近くあります。

ジェンツーペンギンより、大きくて色も見栄えも良いですが、じーっと立ったままなので、ちょっとつまらないです。

現地のナチュラリストの説明によると、連れが1週間くらいかけて餌を集めてくる間、卵と雛を抱えてひたすらじっと立って待っているのだそうです。

退屈すぎて、私はオウサマペンギンになるのは絶対に無理だと思いました。

やんちゃなジェンツーペンギンに癒される

一方、ジェンツーペンギンの大きくなった雛は、あちこちで賑やかに動き回っています。

中には、好奇心旺盛に、こちらに近寄ってくるものもいます。

ちょっとだらしない格好で、死んだように寝ているのもいます。

夢でも見ているのか、手(翼?)を突然ビクッと動かしたり、はばたいたりするので、ちゃんと生きているようです。

いきなり、追いかけっこが始まりました。まわりにいる人間なんて、お構いなしです。

大きくなった雛鳥が、親鳥から餌をもらおうと追いかけるけど、親鳥は、もうあげられる餌がないのか、逃げ回っています。

いつまで見ていても飽きないペンギンたちですが、そろそろ時間です。

出発前に、現地のカフェで、温かいココアと手作りクッキーをいただきました。

スタンレー市街を散歩し、フォークランド紛争について学ぶ

スタンレーに戻って、市街を散歩しました。

まずは、目立つ教会に行ってみました。「世界最南端のカテドラル」と言われているそうですが、大聖堂というよりは教会という感じです。

古い帆船のマストや大砲などが置かれた海岸沿いの芝生の上を歩いて行くのは、とても気持ち良かったです。

フォークランド諸島博物館は、とても充実した展示で面白かったです。ペンギンの皮にも触れました。

フォークランド紛争についてのビデオや展示も興味深く観ました。

私の年代だと、当時、こんなことが起きるのかと驚いたアルゼンチンとイギリスの間のフォークランド諸島の領有権をめぐる戦争のことは、今でもよく覚えています。

紛争後に行われた住民投票で、英領帰属の是非を問うたところ、投票率92%で、反対票はたったの3票だったという話が、とても印象的でした。

帰りのテンダー待ち行列は長かったけど、それも気にならないくらい、良い天気にも恵まれたフォークランド諸島の印象は最高に良かったです。


18時ちょっと前に船に戻り、ベルサイユ・レストランで夕食を済ませ、水平線に沈む太陽を見送りました。

眠たい中、タンゴダンサーとバイオリニストのカップルの2回目のショーを観ました。最後に、リベルタンゴをフラメンコで踊ったのが、おもしろかったです。


南米クルーズのトップページ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Translate »