飛ぶメーヴェを見て、関宿を探訪し、利根運河を偵察する

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メーヴェの試験飛行を見学する

宮崎駿の『風の谷のナウシカ』で、ナウシカが空を飛ぶのに乗るメーヴェを、実際に作って飛ばした日本人がいるというニュースが数年前にありました。

そのメーヴェの試験飛行をこの目で見ることができると聞いて、早起きして千葉県野田市にある関宿滑空場に8時半頃着くと、まさにメーヴェを組み立てている真っ最中でした。

組み上がると、本当にナウシカのメーヴェにそっくりです。

小さいながらもジェットエンジンを搭載しているので、エンジンを始動して出力を上げると、耳がやばいくらいすごい音でした。(関係者はちゃんとイヤマフを付けていましたし、見学者にもあらかじめ注意がありました。)

準備が整ったメーヴェに、開発者の八谷和彦さんがパイロットとして乗りました。風はそよ風程度で、絶好の試験飛行日和です。

滑走路の風下側の端までタキシングして行き、180度向きを変えて、最終チェックの後、いよいよ離陸です。滑らかに滑走した後、ぐんぐんと空に昇って行きました。

メーヴェが目の前の空を飛んでいます。感動ものです。パイロットが身体を左右にずらすと、それに応じて翼に付いているエルロンが動く仕組みで、それを使って機体を傾けてきれいに旋回する様子は、とても優雅でした。

何周か旋回した後、高度を落として着陸して来ました。危なげないとてもスムーズな着陸でした。

自分でもしばらく訓練すれば飛べそうな感じがするほど、とても安定していて操作もシンプルに見えましたが、実際のところは、どれくらい難しいものなのかは分かりません。

残念ながら量産の予定はなく、今のところはパイロットも八谷さんのみですが、もし、ハングライダーなみに、多くの人がこれで空を飛ぶことができるものになれば、ナウシカのようにメーヴェに立って乗って自由自在に飛ばせる人がそのうちに出てくるかもしれないなと、ちょっと夢見しました。

試験飛行のことを教えてくれたNさん、ありがとうございました!

利根川から江戸川が分かれる関宿を探訪する

その後、利根川から江戸川が分かれる所(千葉県の北端)にある関宿城博物館を見学しました。

元々は東京湾へと流れていた利根川を、銚子が河口となる今の流れへと段階的に変えた東遷のことが分かりやすく展示してありました。

博物館から少し歩いて、江戸川に入ってすぐのところにある関宿水門を見に行きました。ここは茨城県になります。

水門の横には船を通すためのロック(関宿水閘門)があり、門が解放されていたので、水が音を立てて流れていました。

今年6月にポーランドの運河をクルーズした際に見たロックに、構造も形も大きさもよく似ていました。

いつかカヤックで下りたい利根運河を偵察する

お昼を食べた後、関宿から1時間くらい南へドライブして、利根川と江戸川を結ぶ利根運河まで来ました。海からの船荷を利根川を上って江戸川を下って江戸の街に運ぶのに、関宿まで行かずに利根運河を抜けると近道できるわけです。

利根運河が江戸川へと流れ込む所は、下の写真のようになっていました。カヤックで特に問題なく通れそうです。

運河の中程にある運河水辺公園は、浮き橋もあってなかなかいい感じで、ずっと運河沿いに歩くのも楽しそうです。

ここにあった運河交流館という所に立ち寄って話を聞くと、カヤックで運河を下る人もいるそうで、利根川とはカヤックが通れる水路としてはつながっていないものの、後は特に問題なさそうです。特に桜の花が咲く頃は、運河沿いの桜並木がみごとだそうで、その時期がいいかもしれません。

そこで教えてもらった眺望ポイントに立ち寄って、ゆっくり蛇行して流れる運河を眺めました。写真は、利根川方面(上流側)になります。

最後に、利根川にできるだけ近い所まで車で行くと、水門があって、その先は関係者以外進入禁止の道路でした。

運河の流れも細くなっていて、安全にカヤックを降ろせそうな所は見当たらないので、どこから運河に入るかが課題となりそうです。

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