東海道歩き02: 品川宿→川崎宿

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今日は、品川宿から川崎宿まで歩きます。出発前に品川神社に立ち寄ると、この日あちこちの神社で見かけることになる茅の輪(ちのわ)がありました。これをくぐると、年の前半の罪穢を祓われるそうですが、そういう夏越の祓(なごしのはらえ)という神事がこの季節にあることや、輪の正しいくぐり方があることは、後で知りました。板垣退助のお墓もここにあったのですが、見損ねてしまいました。

品川宿を抜ける最後に品川橋を渡ります。隣には赤い欄干の橋がかかり、この橋自体が小さな庭園にもなっていて、とても雰囲気の良い橋です。

まだまだ旧街道は続きます。今日は神社やお寺がたくさんありました。中でもちょっと印象的だったのは海晏寺(かいあんじ)です。ここには、松平春嶽、山内豊信、岩倉具視のお墓があるそうですが、一般の参拝は認められていないとのことです。

小一時間歩いたところで、浜川橋にやってきました。看板にも書いてありますが、この先の鈴ヶ森刑場で処刑される罪人を家族がこの橋で見送ったことから涙橋とも呼ばれているそうです。

そしてここが鈴ヶ森刑場の跡です。いろいろな慰霊碑が建てられていました。

刑場を過ぎると、静かな旧街道歩きが終わり、また国道15号の大通り沿いに歩くことになります。梅屋敷公園や神社など、ぽつんぽつんと見処もあるのですが、ほとんどは炎天下の日陰の乏しいアスファルトの大通りをひたすら歩くので、この夏一番の暑さというこの日、体力をかなり消耗しました。平和島駅の近くでお昼に海鮮丼を食べて、梅屋敷の先のコンビニでフローズンカフェラテをゲットし(これは最高でした)、へとへとになった頃ようやく多摩川にやってきました。

昔は橋がなく渡しで越えた六郷(多摩川下流域)ですが、今は橋を歩いて渡り川崎宿です。日本橋から2日間歩いて東京都が終わり神奈川県に入りました。品川宿から寄り道を含めると12kmくらい歩いて、15:40に今日の終点の川崎宿の本陣跡に到着しました。
今日もやはり絶妙の位置に次の宿があるなあと感じました。暑い日でへとへとにはなりましたが、品川宿→川崎宿は、女性を含め誰もが1日で歩けるくらいの距離で、きっと宿に着いた後に着物を洗濯して干したりして明日にまた備えるくらいの時間のゆとりはあったのではないかと思いました。
後日追記:江戸時代の人は日本橋から京都まで12〜15日で歩き、女性連れでも1日平均20km以上は歩いたそうです。今回2日間で歩いた日本橋〜品川宿〜川崎宿が20km弱なので、女性でも1日で歩くくらいの距離だったわけですね。実際に歩いてみると、それはなかなか大変なことだなあと実感です。

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