良い風が吹いているから、ファルーカに乗らないかい?

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ルクソールの初日、午前中のデンデラ神殿の観光を終えて一度クルーズ船に戻りお昼にした後、午後はルクソール博物館を見に行くことにしました。15時過ぎに博物館に着くと、何と17時までお昼休みとのこと。がっかりしていると「良い風が吹いているから、ファルーカに乗らないかい?」と声をかけられました。アスワンでもファルーカに一度乗りましたが、その時よりもしっかり風が吹いているし、時間もたっぷり乗れて楽しめそうです。

17時までの1時間半余りのセーリングを60ポンド(1ポンド=12円)で交渉成立し、エンジンなど付いていないので、風だけで出航です。1人だけで身体の一部のようになった船を繰る様子はほれぼれするほど見事でした。しかも、帆走が楽しくてしかたないといった表情を始終しています。
舵を替わってもらい、半分以上の時間は船を任せてもらえて至福の時でした。船頭さんもすっかりくつろいで、どちらがどちらを乗せてあげてるんだか。(写真の手前にあるのがファルーカのセンターボードです。)

ティーをいれていただいている間、船頭さんは低いところに座っていたので、すれ違う船からは、東洋人が2人だけでファルーカを帆走しているように見えて、きっとびっくりしていたのではないかと思います。

最初、追い風で川を下りましたが、間切って川を上る間は船頭さんが舵を取り、かなりヒールもして豪快なセーリングを楽しめました。明後日に訪れる予定のカルナック神殿も川の上からよく見えました。

いつの間にか船頭さんが見当たらないと思ったら、マストの上に登って、セールをたたんでいます。

ほんの少し残すだけで、セールをほぼ全てたたんでしまってます。風が強いので、桟橋に戻るのにこれくらいでちょうど良いとのことです。

エンジンなしで、桟橋にぎっしりつながれたファルーカの狭い隙間に見事に船を持っていく腕前は神業のようでした。17時ぴったりに博物館前の桟橋に戻り、大満足だったので+10ポンドのバクシーシを加えてファルーカを降りました。観光客が減って、お客さんを乗せるのは1週間に1度くらいとのことでした。
その後、長い昼休みを終えて開館したルクソール博物館を見学し、街から10kmくらい南に係留されているクルーズ船までタクシーで戻りました。

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