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しまなみ海道から四万十川に向かう途中、高速の上で車のメーターに表示される外気温が、とうとう39度まで上がった。ちょっと窓を開けて手を出すと、砂漠の熱気のようで、一瞬にして車内のエアコンで冷やされた空気が吹き飛んだ。
四万十川の民宿の夕食は、今までで一番美味しかったカツオのたたきと、頭から食べられるアマゴの塩焼きが良かった。夜は、河原に寝転がって、満点の星を眺めた。天の川もくっきり、イルカ座も肉眼ではっきり見える。ペルセウス座流星群の極大日の前日だったけど、流れ星は大きなのが1つだけ飛んだ。
翌日、連日の猛暑がトップニュースになる中、国内最高気温を更新した正にその日のその場所で、家族4人でカヤックで四万十川を下った。ゴール地点の口屋内の沈下橋に車を置いて、カヤックをレンタルしたシマムタ共遊国というお店の国王陛下(店長)に、カヤックと共にスタート地点の江川崎まで送ってもらい、9:15にスタート。
確かに暑いけど、時々岸に着けて、服のまま川につかったり、漕ぎながらでも水をすくって身体にかけたりすると、気持ちいい。氷をたっぷり入れた保温性の良い水筒でしっかり冷えたスポーツドリンクを何度も飲みながら水分補給もした。
全長16km、4時間のコースの中間点の沈下橋で、しばしスノーケリングをした。数cmの魚はよく見かけたが、水温が高くて、アユは支流の上流の水がもっと冷たいところに上がっているそうだ。昨晩の民宿の料理で食べた、この辺りの名物のテナガエビを石をひっくり返して探してみたけど、これは見つからなかった。
後半は瀬の数も減って、ほとんど流れが無いようなところが多くなったけど、何てことない瀬でも出口の岩に引っ掛かってしまって、抜けるのに苦労したところもあった。
最後の1/4は、向かい風の区間が多くなったけど、それはそれで暑さがしのげるし、ダラダラ漕ぐより気合い入れて漕ぐのも楽しい。
13時半頃、ようやくゴールの壊れた沈下橋に到着。レンタルしたカヤックは、そのまま川岸に放っておけば良いとのことで楽だ。
昼食後は、下流の沈下橋を一通り車で見て周った。特に、この辺りが舞台の「遅咲きのヒマワリ」のドラマのロケ地で使われた橋は、観光客で賑わっていた。
16時頃、四万十川を出て、温泉で汗を流し、佐多岬半島から九州に渡るフェリーに乗り、真夜中ちょっと過ぎに福岡の実家に着いた。