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昨晩は雨だったのに、寝ている間に雪になったようで、部屋のカーテンを開くと、一面雪景色でした。
朝食バイキングもGood! 道路は夏タイヤのままでも走れるくらいには雪がとけていたので、9:20発のフェリーで本土に戻り、雪景色の中を海岸沿いに南下します。
三陸海岸の見所の一つらしい「岩井崎」に立ち寄ると、ドラゴンのような木があったり、
打ち寄せる波が岩の隙間から吹き上がっていたり、なかなか面白いところでした。
次は南三陸町。この辺りは、谷間ごとに谷の奥の方までガレ地が広がっていて、被害の大きさが身にしみます。海岸沿いの道路からはちょっと奥まった土地の高い所に建てられたらしい仮設住宅のありかを示す標識があちこちに立っています。
町の中心の志津川地区には、津波後のこの辺りの支援の拠点となっている「さかなのみうら」さんの元のお店の骨格だけがぽつんと残っていました。
現在は少し離れたところの仮設のお店で営業しており、店の壁には全国から寄せられたメッセージやそれに対するお礼の言葉が貼り出されていました。
さらに南下して北上川沿いに走り、石巻に入ると、甲子園で堂々とした立派な選手宣誓を行った石巻工業高校の前を通りかかり、ちょうどバスが着いて野球部の選手らしき学生が降りて来るところでした。
石巻で目当てにしていた牡蛎焼き小屋(我故郷の福岡からの支援で建ったそうです)は、本日臨時休業とのことで残念。別のお店で遅めのお昼にした後、松島に向います。
20年近く前に松島には一度来たことがありますが、遊覧船に乗った記憶が無いので、今回は乗ろうかと思ったら、既に最終便が出た後で、こちらも残念でした。
ここで焼き牡蛎のリベンジ。おいしかったです!
松島〜仙台あたりでもう一泊しようと思っていましたが、手頃な宿が見つからなかったので、そのまま帰宅することにして、東北道をひたすら南下し、23時ちょうどに自宅に着きました。
★ ★ ★
津波の被災地を実際に見て、自分はいったい何を感じるのだろうか、単なる興味本位で見に行ったのではないと言い切れるだけの何かを得ることが出来るのだろうか、そういう思いをいだきつつ、甚大な被害のあった地域を訪れてみました。
結果として、今後も継続して行う支援のあり方や自分に出来る事の考え方の整理ができたという点で得たものも大きかったし、行って良かったです。
前の記事にも書きましたが、復興に向けて既になされた途方もなく大きな作業と、復興するまでにはこれからもまだまだ続く途方もなく大きな作業の両方を感じ、その中で1人の人間ができることの小ささは、ともすると気をくじきそうになるのに、そこで諦めずに小さな努力を積み重ねてきた結果が、整然と残っていました。多くのボランティアグループが現在進行形で取り組んでいる姿も目にしました。一人一人の支援は小さくても、それらを束ねて継続して積み重ねて行くことで、大きな力になっていること、それをまだまだ続ける必要があることを、本当に実感出来たのが、今回の旅行の一番の成果でした。
被災された方も、宿やお店を修理したり建て直したりして、生活の基盤をもう一度築こうと懸命の努力をされています。観光業に携わる方は、またたくさんの観光客が戻って来るのを心待ちにしています。そういう期待に応えるのは、旅好きな我家が直接できることだし、自分たちも楽しみながらできることでもあります。今回行く前は、こんな時に行っていいのだろうかとの迷いも少しありましたが、行ってみると、被災した観光地の方は、もっともっとたくさんの人が来るのを心待ちにしているのだと実感できました。まだ多くの宿やお店は被害を受けて閉ざされたままですが、頑張って再開すれば客が戻って来ると信じることが出来れば、他の被災された方もまた頑張ってみようという気持ちになり、生活の基盤を築き直すことにつながるかもしれません。ぜひ応援したいと思います。
コメント
南三陸町志津川は、先日の写真展でも多くの写真があるように、私にとっては縁のある場所です。
今後、何ができるか、私もかんがえたいと思います。
南三陸町は、水産関連だけじゃなくて、ダイビング方面でも、海との関わりが元々深い町だったのですね。きれいで、豊かで、安全な海を取り戻すことが、皆の共通の願いですね。