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ヤマネコ号の今年の夏のクルーズは、何と瀬戸内海です! 以下の行程の太字部分に参加することにしました。
8/2(月) 0900静浦(静岡県沼津市)〜(所要30時間)
8/3(火) 〜1500南紀勝浦(和歌山県南東部)
8/4(水) 勝浦0800→1600田辺(和歌山県南西部)
8/5(木) 田辺0900→1600洲本(淡路島東部)
8/6(金) 洲本0900→明石海峡→1600男鹿島(兵庫県姫路沖)
8/7(土) 男鹿島0900→牛窓(岡山県南東部)
8/8(日) 牛窓0900→1600下津井(岡山県倉敷市)
8/9(月) 下津井0900→1600伯方島(愛媛県今治沖)
〜ここから帰路〜
8/10(火) 伯方島0900→1600小豆島土庄(香川県高松沖)
8/11(水) 土庄0900→鳴門海峡→1600福良(淡路島南西部)
8/12(木) 福良0900→1600田辺(和歌山県南西部)
8/13(金) 田辺0900→1600南紀勝浦(和歌山県南東部)
8/14(土) 勝浦0900→五ヶ所湾(三重県志摩半島南岸)
8/15(日) 五ヶ所湾0700→1800松崎(伊豆南西部)
8/16(月) (予備日)松崎1000→1500清水(静岡市)
8/17(火) 清水1100→1600静浦(静岡県沼津市)
新宿→大阪は夜行バス、三ノ宮からは高速バスに乗って、後で下をくぐることになる明石海峡大橋を渡ります。淡路島に入ると、さっそく多くの溜池や段々畑があって、瀬戸内地方らしい景色となりました。
本四連絡橋が出来て、船の出入りが減ってしまった淡路島東岸の洲本ポートターミナルには、ヤマネコ号が立派な港湾施設を独占してポツンと停泊していました。
もやい綱を解き、港内でセールを上げて、9時に洲本港を出港。フォアトプスルを追加した際に、いくつかハリヤードやシートの位置が変わってしまったので、ちょっとまごつきました。
アッパーステイスルとフォアトプスルを除く6枚のセールとエンジンで、約6ノットで機帆走しながら、淡路島の東岸沿いに北上します。
大きな(でも古くなって倒壊の危険もあるらしい)観音像の前を通りながら、シップベルの真鍮磨きを1人10分交替でしました。
明石海峡の手前で舵を変わってもらい、次々とやってくる本船の間を抜けて航路を横断します。狭い海峡を行き交う大型船の邪魔にならないように航路の端っこを通りたいのですが、海の上では右側通行なので、一旦は本船航路を横切らないといけないのです。
無事に航路を横断した後、進路を左に向けて、航路の右端沿いに進み、11:48に明石海峡大橋をくぐり抜けるところまで舵を取れて大満足。舵を替わってもらってから、ゆっくりお昼もいただきました。
明石海峡を抜けてからは、右手に播磨の工業地帯を臨みながら、ほぼ真西に進みます。この辺りで見かける漁船は、伊豆周辺の漁船のようなスパンカー(船尾の縦帆)は無く、三角形のやぐらのようなものがあって、真正面から見ると、まるでブイのように見えることもあります。
ずっとベタ凪だったのが、風も出てきました。向かい風なので、一旦南西に向かって、一度タックして、今日の目的地である明石沖の家島諸島を目指します。
15時を回り、島々が近づいてきました。最も東(写真の一番右側)にある島が、停泊予定の男鹿島(たんがしま)です。
しかし、この島は、山が大きく削られていて、自然破壊が痛々しいです。風呂に入ったり食料の買出しが出来るような村も無さそうとのことで、もっと人口が多い家島に停泊することに予定変更です。
男鹿島と家島の間の水路を抜けて、家島の中心地「真浦」の港に進入します。湾の奥が深い天然の良港で、港の中を隅々と巡りましたが、ヤマネコ号を停泊できるスペースが見つかりません。
他の船に仮付けして地元の人に聞いてもダメとのこと。諦めて他の島で探そうかという時に、何と、ヤマネコ号や溜船長のことをご存知の漁協の方が現れて、浮桟橋に停泊できるように便宜をはかってくださいました。しかも、宿の手配やそこまでの送迎までもしていただいて感謝感謝です。
夕食は、この村でほとんど1〜2軒しか食べるところが無い中で何とか冷たいビールとおいしい魚にありつけたし、翌日のお昼の食料を買出しできる店が全くない中で、旅館の方がおにぎり等を何とか用意していただけることになって、他にもいろいろと事件があったのですが、窮すれば通ず、人との出会いや受ける親切の有り難さが、とても身に沁む島でした。(写真は、この島の漁船で目立った船首の飾りです。)
コメント
楽しいクルーズだったようで、よかったですね。続編が楽しみです。
台風4号が日本海を東進しそうで、帰路はちょっと大変そうですね。
今回は、一度も雨に降られず、風もちゃんと吹いてくれたし、天候には(もちろん暑かったけど)とても恵まれました。帰路は、台風から目を離せないですね。
天然の良港である南紀勝浦あたりで台風をやり過ごすのかもしれません。