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午後からは、ヤマネコ号で1泊2日のクルーズです。朝、沼津を出たヤマネコ号は、松崎にお昼頃に到着予定とのことでしたが、少し遅れて、14時頃入港して来ました。
今回は帆船「海星」によく乗っていた方々が6名乗船されていて、いろいろと帆船の話が聞けそうで楽しみです。皆がお昼を食べに行っている間、ヤマネコ号で留守番しながら、各ロープの位置をおさらいします。
15時ちょうどに総勢13名で出港。私はT船長からヘルムス(舵を握る人)をおおせつかり、他のクルーでアッパーステイスルを除く6枚の帆を次々と上げます。
目指す妻良(めら)は松崎の南、風ももろに向かい風なので、エンジンをデッドスローでかけたまま、クローズホールドで一旦沖に向かいます。
景色の良い海岸からあまり離れるのもつまらないので、出港後1時間弱でタック(転回)。また岸に向かって戻りますが、いつまでも松崎から遠ざかった感じがしません。
風もあまり強くないし、4ノット前後の速度で間切ながら妻良に向かうのではあまりに時間がかかり過ぎるので、タック後30分弱で、帆走を諦めて、まっすぐ南を目指して機走することにします。雲間から差し込む夕陽に染まった「赤壁」がきれいです。舵も交替しました。
素晴らしい景観が続く西伊豆のこの辺りは、ツバメでトローリングしながら帆走している時によく魚がかかる場所でもあります。ヤマネコ号からもいつもの仕掛けのトローリングを流して走ってみましたが、今回は残念ながら魚はかかりませんでした。
陽が沈み、半袖1枚じゃちょっと肌寒くなってきました。航海灯を点けて、妻良に入港し、17:40に接岸しました。
民宿に移動して、小さなお風呂に交替で順番に入り、ビールと夕食のご馳走をいただきながら、海星メンバーの方々の楽しいお話でその晩を過ごしました。
松崎→妻良のヤマネコ号の航跡です。クルージングの場合は目的地に着かないとどうしようもないので、風上に目的地がある場合は、帆走だけで行くのは難しいものです。
こちらは速度の記録です。一瞬最高速度が出ているのは、海星メンバーからの質問に応えて、T船長がエンジン全開だとどれくらいのスピードが出るか、やって見せてくださったもので、8ノットくらい出ていました。