チュニジア10: オモチャの国のようなクサールを巡る

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ひっそり美しいベルベル村を見る

マトマタを出て次に訪れたのはトゥジェンというひっそりした村です。

ここも古くからのベルベル人(北アフリカの先住民)の暮らすところで、日干し煉瓦で造られた家々が山にへばりつくように村が形成されていました。

チュニジアの中でも美しい村と言われているそうですが、自然環境の厳しい所に住んで大変だなあという印象の方が強いです。

初めてのクサールを探検しまくる

次は、メタムールという小さな村にあるクサールを見に行きました。クサールとは、ベルベル人の穀物倉庫だった土作りの一風変わった建築物で、とりでの意味を備えたものもあるそうです。

ガイドも土産物屋もなく、静寂の中、ジリジリと強い日差しのもと、見捨てられたかのように佇んでいました。

ベルベル人は背が低かったのか、ドアも小さく、天井も低いです。

粘土細工で作ったツリーハウスのようでもあり、狭い部屋が迷路のように複雑に作られていて、「かくれんぼ」をするのに絶好の場所です!

メタムールのクサールはある程度修復されていて、初めてのクサール見学ということもあって見ごたえがありました。

この後、あちこちのクサール巡りをしましたが、山の山頂にカモフラージュするように作られていて、よくよく目を凝らして見ないと見過ごしてしまいそうなものや、新しく改装されてホテルやカフェとして営業しているもの、観光地化してガイドがしつこい所、見放されて朽ち果てる一方なものまで様々でした。

タタウィンのホテルで安上がりのお昼にする

メドニンというチュニジア南部の大都市へ向かう途中、山の上から一気に下って平野へ抜ける道を走り、地中海まで見渡せそうなほどの素晴らしい絶景が広がりました。(写真は撮り損ねました。)

メドニンは混雑していて騒々しく、今夜の宿を探す気になれないので、更に南下してタタウィンという町に泊まることにしました。タタウィンって、スターウォーズに出てくるタトゥーインという惑星の名前に似ています。

少し道に迷いつつも目星をつけた2つ星ホテル「エル・カゼル」(50ディナール、3650円)に到着。

13時を回っていたので、あまり食欲はないけれどランチに歩いて出かけました。出来るだけ日陰を探して歩くけれど、とにかく暑い!

ホテルから徒歩数分の所にパン屋があって、サンドイッチを作ってくれるようです。

ツナ、トマト、きゅうり、玉ねぎ、オリーブなど7~8種類の具を全て入れてもらったサンドイッチ、ケーキ、蜂蜜たっぷりの甘~いアラブ菓子、合わせて1.85ディナール(135円)の今までで一番安上がりの昼食を買って帰り、タメルザでスイカと一緒に買ったメロンと、1.5ディナール(輸入品は高い)で買った冷えたトニックウォーターも加えて、冷房の効いたホテルの部屋で昼食にしました。

朝からずっと冷たいもの無しで過ごしていたので、冷えたトニックウォーターが一番美味しかったです。

一番見たかったクサールを巡る

簡単なランチの後、クサール巡りに出発しました。

まず最初に向かったのは、クサール・ウレド・デバブ。タタウィンの町を南へ抜けてしばらくすると左手の山の上に砦のように土色でかまぼこ型の屋根が連なっているのが見えました。ここは良く手入れがされていて、一部ホテルとカフェになっているそうです。

しかし、麓までは行けるのに結局入り口が見つからず諦めました。レンタカーでの個人旅行で難しいのがこういう時です。

残念だけれど、次のクサールを目指すことにします。

幹線道路を離れて細い道路へ入っていくと、車の往来も極端に少なくなり、山道を登って行った山頂にクサールはありました。

この旅を計画した当初から、数あるクサールの中でも一番見たかったのがここクサール・ウルド・スルタンです。

クサールの水彩画を描いている画家がガイドをかって出ましたが、自分たちのペースでのんびり見学したかったので断りました。どうやら絵を買ってもらいたかったようです。

階段は幅も高さも一段ずつ不規則で、この適当さかげんがとっても好きです。オモチャの国へ来てしまったような感じでとっても楽しいです。自分で作ってみたいです。

この中には千年も前のドアが残っているそうだけれど、どれだか結局分からずじまいでした。

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