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一昨年、去年に続いて3年目の戸隠イベントです。過去2回は、イグルー造りを中心に、スノーシューやクロカンスキーで歩きましたが、今回のテーマは、テレマークスキーでのツーリングです。戸隠イベントでもお世話になっているお頭によると…
昔、ノルウェーの首都オスロがクリスチャニアと呼ばれていた頃、その隣のテレマーク地方では、足を前後に開いてターンをしていました。足を左右に開いてターンするクリスチャニアとの戦いに破れたテレマークスキーは、それ以来、知る人ぞ知るマイナーなスキー技術となってしまったそうです。
HEARTYさん、タフィちゃん、COOTは新幹線・バスでお昼頃、カモノハシ族も車で13時頃には到着して、初日の午後は、ゲレンデでお頭によるテレマークスキー初心者教室です。
まずはスキーをはきます。クロカンのようにかかとが上がるので歩きやすいし転んだ時に足をひねったりしにくいのですが、左右方向にはアルペンのようにしっかりと固定されているのでそれなりの斜面でもエッジを効かせて滑り降りることができます。つまり、テレマークスキーは、何とクロカン・アルペン・テレマークの全ての滑りができる1石3鳥のスキーだったのです。
テレマークの滑り方というのは、それなりに難しくて、緩斜面で何度も練習しましたが、なかなか教わった通りにはなりません。「一歩前へ!」「踏み込む勇気を!」なんてかけ声がかかります。斜滑降からターンする時にアルペンとは逆の足を前に出すのですが、アルペン滑りもテレマーク滑りもどちらも出来るスキーなので、そのうちにどちらの足を前に出すのだったか訳が分からなくなってきました(笑)。
でも、スキーが特に上手でなくても普通に滑れる人であれば、誰でもテレマークスキーをはいて滑ることはできるし、アルペン滑りをするのであれば、普通のスキーと同じように滑れるものだと思いました。
16時を過ぎてリフトも止ったので、宿に戻って、少しだけイグルー造りをしました。カモノハシ族はイグルー造り初体験です。少し小さめにしたので、あっと言う間に3〜4段積み重なりました。夕食の時間になるので残りは明日以降にします。(その後チャンスがなくて、残念ながら今年のイグルーは未完のままこわしてしまいました。)
2日目は、テレマークスキーでの待望のツーリングです。涸沼キャンプでご一緒だった小3の女の子を含むご家族も合流して、総勢11名で出発の準備をします。昨日習ったテレマーク滑りは、今日は全く使うことはないとのこと(笑)。
快晴で暖かで風もない絶好の天気の元、凍って真っ白の湖の近くを出発して、気持ちの良い木立の間を歩いていきます。
木々の向こうには、荒々しい戸隠連峰がそびえています。いつか夏に登ってみたいものです。
ゆっくりと登り続けて、峠を越して、今度はずっと下り坂になり、スーッと滑走して降りていけます。気持ちいいです。
下りきった先に凍った池があって、そこでコーヒーをいれて、フランスパンをチーズフォンデュで食べて、いろんなお菓子もいただいて、休憩します。今回はマグやバーナーや差し入れのお菓子を持って行かないままで、準備が足りず、お世話になってしまってすみませんでした。いろいろとおいしかったです。中でも雪の中で食べるフォンデュは最高でした!
氷の湖畔での〜んびりした後、今度は森の中に入って行きます。急な坂を滑り降りて、スキーを脱いで小川を渡って、川沿いに歩き、変化に富んだツーリングになってきました。
お稲荷さんにお参りして、また川を渡って、お地蔵さんにあいさつして、戸隠神社奥社への参道の途中にある立派な隋神門までやって来ました。
ここからは参道沿いにまっすぐ下って、途中で道をそれて森の中の木々を眺めたりしながら歩き、奥社参道入り口のそば屋さんがツーリングの終点です。お疲れさまでした〜。ここで食べた激辛鴨汁ざる蕎麦は最高においしかったです。
一度宿に戻って、カモノハシ族は犬そり遊び、HEARTYさん、タフィちゃん、私は、ゲレンデでリフトが止るまで、昨日習ったテレマークを思い出しながら滑りました。
リフトを乗り継いで行く標高1700mを越える瑪瑙(めのう)山頂からの360度のパノラマは素晴らしかったです。
今回のイベントは、ランサムの物語の中のことを直接再現するようなものではありませんでしたが、『長い冬休み』の凍った湖と山と森の真っ白な世界そのものの中で、彼らと同じように自然の中での活動を楽しむものでした。
テレマークスキーは、平地でも斜面でも森の中でも広々したところでも、ほとんどどんな場所でも滑れて、『長い冬休み』の世界を自由に探検させてくれる素敵な道具なのでした。
コメント
すばらしい「長い冬休み」だったのですね!
素敵、素敵。
21日に仕事さえ入っていなければ参加したかったのですが・・・。
次の機会には、是非ご一緒させてください!
今回は『長い冬休み』みたいに疫病(インフルエンザ)発生などで、残念ながら来れなくなってしまったご家族が2組もあって、そこまで物語と同じになることもなかったのですが、舞台は物語の世界そのもので良かったです。次回はぜひご一緒に〜。