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時々今にも降り出しそうな黒雲におおわれたり、実際に少しだけパラパラしたりの曇り空で、連日の猛暑も和らいだ日曜日、横浜赤レンガ倉庫近くの岸壁にもや われたアルゼンチン海軍リベルタ号に、静かなドミノ家、天文台・Minnow家、NPさん、とーこさん、erica航海士、COOTが船やバスや歩きで続々と集まってきました。
思っていたより大きな船です。まずは船首像にあいさつして、さっそく乗船。
マストのふもとに留めてあるロープの数も数えきれないほどあります。
カンカン、カンカンと鳴らして○点鐘を告げる鐘のそばに、ボースンホイッスルが置いてあるのを航海士が見つけました。そばに立っている乗組員に目顔で許可を得て、航海士が手に取って眺めている横で、私はボースンホイッスルのミニチュアが付いている自分のキーホルダーを取り出しました。2つ並べると親子のようです。面白がって笑っている乗組員と一緒に2人でそれぞれのホイッスルを手に記念写真をパチリ。
フォアデッキ(前部甲板)に皆で集まって、まずは全部で帆は何枚あるのだろうと数え始めました。ジブは5枚、3本のマストに各5枚の横帆、一番後ろに1枚の縦帆、マストの間に数えると3枚のステースルがあるようですがもう少し増やせそうな感じもします。静かなドミノさんが乗組員に何枚帆があるのかさっき尋ねてみたら、マストは43メートルですとの答えが返ってきたそうで、まだ正解は分かりません。皆で、30枚だ、24枚だ、27枚だとぞれぞれ思い思いの枚数を出した後、再度、近くに立っていた別の乗組員2人組に正解を引き出すべく声をかけてみました。
「ブエノス・タルデス」
にこっと笑ってくれて「ブエノス・タルデス」
「帆は何枚あるのですか?」(これは英語)
二人でちょっと相談したあと「フォーティスリー」
ええー、そんなにたくさんあるの? いったいどこにそれだけ張れるのだろう?
と一瞬思ったのですが、やっぱりどうもマストの高さを言っているみたいです(笑)。
「ノー、ノー、マストじゃなくてセール、セールは何枚あるの?」
と言いながら、近くのステースルを指差して、しつこく聞きました。
今度は通じたみたいです。「23枚」とのこと。ちょっと計算が合わない気もするので、静かなドミノさんが紙に船の絵を描いて確かめると、確かに「ジブは5枚、3本のマストに各5枚の横帆、一番後ろに1枚の縦帆」というのは間違いありませんでした。問題はマストの間のステースルの枚数です。実際に頭上には3枚分がたたんであるのに、そこは1枚だと言うのです。さらに皆で突っ込むと、3枚張れるけど、船を動かすためには1枚しか張らないとのことでした。なので、私たちが求めていた正解は「27枚」でした。
ほぼ当たっていましたが、この船は各マストに5枚ずつ、ジブも5枚、ステースルも3枚ずつと、例外がなくきちっとし過ぎているところが「つまんなーい」(版権NPさん)。
皆それぞれグッズをいくつか買い求めて、その中の船の写真を見ると、やはりステースルは3枚ずつ張って帆走しています。でもさっきの乗組員の言葉からは、実際の航海訓練中は1枚しか張らないようでした。残る2枚は何のためにあるのだろうという謎はまだ残ったままです。
大勢でああだこうだ言いながら大きな帆船を見学するのはとっても楽しかったです。
1時間半近く見学した後、「あかいくつ」バスで中華街に向かいました。ウェブで調べて穴場的で評判が良くて家族連れも大丈夫そうなお店に目星を付けておいたところで、NP家のご家族の皆さんも合流して、総勢13名でおいしい広東料理をいただいた後、お開きとなりました。
コメント
最後まで「美味しい」見学会だったのですね。すばらしい~。
大型帆船の帆の名称を、子どもの頃に一所懸命覚えたのを思い出しました。メイスフィールドの名作、「ニワトリ号一番のり」に図解付きで出ていたので。
私も子供の時にはノートに大型帆船の絵を描いて、1枚1枚の帆の名前もその上に書いたことがあるのですが、もうすっかり忘れてしまいました(^^;。今回も5枚の横帆の名前が下から順番に何だったかなあと話題になっていたのですが、答えられなくて残念です。正解をご存知の方は教えてくださ〜い。