この記事は約4分でお読みいただけます。
テント組は5時半過ぎに目が覚めて起床。浮桟橋の上に張ったテントで寝るのは快適で、夜露も付かなかったので、さっさと畳んでしまうこともできました。
富士山がシルエットだけうっすらと見えています。風もそこそこ吹いていますが、まだ荒れ模様というほどではありません。でも天気予報では、どんどん天気は悪化して風も波も強まり夜には雨らしいので、出発は早いにこしたことはありません。
まず浮桟橋の上で、朝の至福のコーヒーの後、朝食にシリアル、アンパン、カップスープといろいろいただいているうちに早くも雨が降り出しました。続きは船内に移動して、おかゆと昨夜のポトフの残りをおいしくいただきました。(ランサム風のオートミールではなくてお米の)おかゆには、鮭、そぼろ、シーチキン、高菜漬、タイ風味の青葉、ネギ、梅干など、バイキングみたいにいろんな具を選んで入れて混ぜて食べて、とてもおいしかったし面白かったです。
外洋レースにも出るCOCORINという2本マストのスクーナーが、折戸マリーナを訪問中だったので、しばし眺めました。うーん、速さや機能を追及した斬新なデザインなんだと思いますが、個人的には、伝統的な船らしい船の形をしている方が好みです。アメリカズ・カップ等に出るヨットを見ても、いつもそう思ってイマイチ心が魅かれません。
天気:曇後雨
風向:東
風力:4
8時10分に折戸マリーナを出発し、全員が上下とも防水ウェアを着た万全の体勢で、清水港を出て荒れ模様の駿河湾に乗り出しました。まだ東の風はそれほど強くはないですが、波があってピッチング(縦揺れ)します。しばらくの間、波を次々と乗り越えながら機走して、針路150°で安良里を目指します。
子供達は船首に立って、大きなピッチングを全身で楽しんでいるようです。時々「ヒャーッ」とか声が上がるのは、子供達が大丈夫か確かめに行った大人が波を浴びた時のようです。
メンスルを上げて、ストームジブ(荒天用の最も小さなジブ)も上げて、機帆走したり、帆走したり、風が強まってきたのでメンスルを2段リーフしたり、また風が弱まったりします。風の方向も一定せず、クローズホールドでぎりぎり針路150を維持できたかと思えば、針路180(真南)でも難しくなって、転回しようとしたらまた風が戻ったので始めた転回を途中で中止したり、なかなか忙しくて楽しいセーリングでした。
トローリングにもまた挑戦しましたが、残念ながら帰路では釣果なし。
安良里に近づいたところで雨が強くなりました。本格的な雨の中でツバメに乗るのは今回が初めてでしたが、まだ気温は寒いほどではないし、上下ゴアテックスを着ていれば体が濡れることもなく快適でした。面倒なのは、メガネに水滴がついて景色が悪くなることと、デッキシューズの足はどうしても濡れてしまうことくらいです。
雨で視界がすごく悪く、ふと気付くと安良里の1つ北側の村を目指していましたが、入港前にはまた雨が上がってくれたので、セールを降ろし、機走して安良里の漁協前の岸壁に13時くらいに接岸しました。
セールをたたんでいるうちにまた雨が降り出しましたが、荷物を降ろして車に積み、NPさんから昼食のサンドイッチをいただき、O船長と私でツバメをブイまで回航して、テンダーで岸壁に戻り、楽しいツバメ合宿が無事に終了しました。
コメント
雨の中の復路大変でしたね!
海雀は東風だったので出航せず。
今度の連休は出航予定です。
ツバメ合宿中は気象情報などO船長に電話をいただきありがとうございました。今日はまたひどい天気ですが、明日からの連休は天気も良くなりそうですね。良い航海を!