グランドサークル11: ブライスキャニオンの日の出を見て、ザイオンの川を遡行する

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ブライスキャニオンの日の出を見る

6時半に目覚ましで起きて、急いで洗面後、ブライスポイントの展望台へ日の出を見に行くと、何と駐車場に着いて1分以内に太陽が顔を出しました。ラッキー!

渓谷内に立っているたくさんのフードゥー(岩の尖塔)が、ろうそくに火を灯すように、朝日を浴びて燃え広がっていくのをしばし眺めました。

ザイオン国立公園に景色のよい東側から入る

キャンプに戻って朝食を済ませ、9時前に出発して、次の目的地のザイオン国立公園に向かいました。

ザイオンに東側からアプローチする道路は、とても景色が良くて、2時間足らずのドライブで、ザイオンのシンボルのような「チェッカーボード・メサ」の印象的な巨岩に迎えられました。

その後も、大きな岩や崖が次々と現れます。トンネルの手前で車を停めて「キャニオン・オーバールック・トレイル」を歩きました。

メサベルデ国立公園で見たような窪みがあったり、深い渓谷があったり、スラブの上を歩いたり、短くて楽なのに変化に富んでいて景色もいいトレイルで、終点からのザイオン渓谷を見下ろす景色もとっても良かったです。

息子は、トレイルを歩きながらトカゲを捕まえるのに夢中になっていましたが、結局(幸い)一匹も捕まりませんでした。

車でトンネルに近づくと、係りの人が出て来て、トンネルの反対側に無線連絡して、対向車の通行を停めてくれました。3〜4分待ってから、堂々と中央線をまたいでトンネルを抜けました。大きなキャンピングカーだとトンネル内で離合できないための措置です。

つづら折れの道を降りて、キャンプ場に行き、そこで昼食も済ませました。

ザイオンの「ナローズ」の川の中を歩いて遡る

グランドキャニオンとブライスキャニオンは、上から谷底を見下ろすところでしたが、ザイオンは、谷底にいながら両側の絶壁を見上げるところです。

午後は、そのザイオンのハイライトである「ナローズ」を歩きます。

まず、キャンプ場やビジターセンターがある南端から、谷底の川沿いに走る無料シャトルバスに45分くらい乗って、北端の「シナワバ神殿」と呼ばれる終点まで行きました。

そこからさらに30分くらい川沿いの遊歩道を上流に向かって歩き、遊歩道の終点からは、川の中にジャブジャブ入って行かないとさらに上流へは行けません。

妻はパスして待つことにしましたが、私はサンダルに履き替えました。子供達はスニーカーのままです。

川の水の色はグランドキャニオンを流れるコロラド川と同じようなミルクチョコレート色で不透明なので、川底は全く見えません。深さが分からないので、杖代わりの木の枝を持って、杖や足で川底を探ったり、杖で体を支えたりしながら、時には太ももまで濡れながら、上流へ向かいます。

最初は水が冷たくて、ちょっと歩いては岩の上に上がって休んでましたが、そのうちにずっと水の中にいても平気になりました。

川幅は狭いところでは5mくらいだけど、両側の絶壁は数百mもあります。川筋が曲るのに合わせて深い所が右岸から左岸へまた右岸へと変わります。そのたびに、浅い所を選んで川を渡ります。1時間くらいそうやって上流へ向かって歩きました。

時々リュックの中のビニール袋からカメラ、ビデオを取り出して撮影します。

狭い所、オーバーハングの所、いろいろありました。子供達も大喜びで、今回の旅行で一番いいかもと言っていました。(旅行後に改めて聞くと、2人ともここは2番目に良かったとのことです。)

だんだん空模様が怪しくなってきたので引き返し始めたら、雨が降り出しました。雷鳴も遠くに聞こえたようです。こういう場所での雨は、下手すると鉄砲水、そうでなくても水深が急に上がりやすいので、出来るだけ急いで戻ります。

気のせいか水深が少し増えたかなあと思ったら、もう遊歩道の終点に着いていました。帰りは急いだのと、だんだん慣れてどこで川を渡るといいかうまく見当をつけられるようになったので、行きの半分ちょっとの時間で戻れました。

雨の中、寒くて震えながらバス停に戻り、ビジターセンターまでシャトルバスに乗って、急いで車に戻り、着替えてシャワーを浴びて、一息つきました。

バーベキューをして、レンジャーからピューマの話を聞く

夕食は、炭に火をつけて焼いた焼肉、レタスのサラダ、魚のスープ、マシュマロ焼きもしました。

息子がヨーヨーをしていたら、コネティカット州に住んでいると言うドイツ人が3歳のヤコブという男の子を連れて来て、ヨーヨーを見せて欲しいとのことで、息子は一通りの技を披露しました。

21時からのレンジャーのお話を聞きに皆で行きました。ピューマ(mountain lion)を初め、いろんな動物の毛皮を取り出しては、それにまつわる話をしてくれました。

ピューマと出会ったら、1に逃げない、2に目を見ない、後はできるだけ体を大きく見せて大声を上げると、たいてい去って行くそうです。そのレンジャーは、これまでに3回ピューマに出会って、そのうちの1回は戦ったそうです。

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