この記事は約12分でお読みいただけます。
ケネディ宇宙センターに行きたいけど諦める
ホテルのマフィンが無くなっていて、お餅、オレンジ、コーヒー、牛乳と、最後の日に取っておいたマンゴーで朝食にした。
今日は「スプレンディッド・チャイナ」という新しくオープンしたばかりのテーマ・パークに行く予定にしていたけど、最後の日だからアメリカらしい所に行きたくて、一度はもう行かないと諦めていた「ケネディ宇宙センター」にまた行きたくなった。
子供達に聞いても、スペース・シャトルが見れる方が良いと言う。ケネディにするかスプレンディッド・チャイナにするか散々迷った。ケネディに行くとなると、車で1時間以上かかるし、道も何回か曲らないと行けない。
パパを送って空港から帰る時に道をたくさん間違えた時のことを考えると、やっぱり自信が無くてケネディに行くのは諦めた。
スプレンデイッド・チャイナへ
スプレンデイッド・チャイナは、ホテルから車でたった3分の所にあった。ここはまだ12月にオープンしたばかりで、ディスカウントのチケットもクーポンもどこにも無かった。
早く着いたので、入場まで30分位待って入った。入り口で中国人の係員に中国語で話しかけられたので、日本語と英語しか分からないと答えると、子供達がかわいい、かわいいと言っていた。
開場した時に入った客は、20人もいなかった。入ってすぐの広場で、楽団が民族音楽を始めた。最初は珍しかったけど、すぐに聞くに耐えなくなって、先に進んだ。
ロックフォレスト、ミニチュア、チベットゾーン
真正面に岩が森のようにたくさんそそり立っている「ロックフォレスト」があって、上から滝も流れている。ここは良かった。
右を見ると、万里の長城のミニチュアが100mくらい続いていた。ここに来る前にパンフレットを見た時から、この万里の長城で子供達の記念写真を撮るのを一番の目的にしていたのに、それがミニチュアなので愕然とした。幅が30cmくらいしかない。それでもその上に子供達を立たせて写真を撮ろうとすると、係りの人が飛んできて、「そこに登っちゃ駄目だ」と、かなりきつく言われて、よけいに頭にきた。
左側のチベットゾーンに入ると、洞窟に入ったり石仏を見たり遺跡や寺院のミニチュアを見たりして、面白かった。ボタンを押すと英語かスペイン語で説明が聞けるようになっているのを、子供達は分からないくせにスペイン語のボタンを押して喜んでいた。
またロックフォレストに戻って中に入った。ここは迷路のようになっている。ひとつひとつの岩がいろいろな形をしていて、大きな岩は3~4mもある。子供達は「これどうやって持って来たのだろう」と不思議がっていた。
モンゴルゾーン
次にモンゴルゾーンに行って「モンゴリアン・レスリング」のショーを見た。ショーの前にモンゴルの住居であるパオの中を覗いたら、レスラーが怖い顔をして支度をしていたので、中に入れなかった。
ショーはレスリングというよりも踊りで、本気に戦わないので迫力が無い。子供達も「なんだ、これだけ?」という感じだった。
中国の人と筆談する
次の場所に向かう途中のおみやげ屋さんで、70才位のおじいさんが干支の動物ひとつひとつを素焼きの粘土で作っていた。型で抜いて作るのではなくて、ひとつひとつ指先と楊子1本で見事に作っている。子供達と10分以上じっと見とれていた。
中国風に凝った作りをしているので、一目ではどれがどの動物が良く分からない。英語で聞くと全然通じないので、漢字で筆談した。これは「竜」かと書いて尋ねると、違うこれは「龍」だと直された。
話す言葉は(苦労して話す)英語と中国語で通じないのに、中国の人とは漢字で書くとお話しができるんだよと娘に説明すると、「ふーん」と感心していた。いい社会勉強になった。
ここの中国人スタッフは、英語がしゃベれない人が多かった。その後は、何か聞く時は、中国服を着ていても「金髪」のスタッフに声を掛けることにした。でも全然似合っていない。
アクロバットのショー
次はアクロバットのショーを見た。合間におじさんがハンカチでねずみを作って、まるで生きているかのように動かすのを見て、子供達は大喜びしていた。観客が7~8人しかいないので、子供達のためにショーをやってくれているような感じだった。
次はナイフ・クライミング・ショーだ。10m以上もあるすごく高い棒にナイフがたくさん付いていて、その刃の上を人が登って、上で2人でまたアクロバットをした。
このショーは、コの字形をした木造の酒落た中国風のレストランの中庭でやっている。コの字の開いた向かい側は、芝生のなだらかな斜面になっているので、この草の上で寝転がったり座ったりして、のんびりショーを見られるようになっている。子供達は草の上を転がって遊びながら見ていた。なぜか中国なのに芝生の中にヤシの木が立っていた。
お昼はこのレストランで、中国風ビーフカレー1人前、肉饅1つ、春巻1本、コーラ、ジュースで軽く済ませた。
食後は、子供達が遊べる場所「パンダ・プレイグラウンド」があって、そこでしばらく遊ばせた。
その隣に小さなショーをする小屋があって、そこでいくつかまたショーを見た。まず大きな剣を振り回すショーがあって、75kgもあるというその剣を息子が前に出て一生懸命持ち上げようとしたけど、当然持ち上がらなかった。
その後、今度は100kg以上もある瓶を4人のスタッフが台の上に仰向けに寝ている女の人の足の上に乗せた。それを足の先でくるくる回したり縦横の向きを変えたりした。
子供達は「ママよりあんなに小さいのに」と仰天していて、「力持ちのおねえさん」と呼んでいた。
スプレンディッド・チャイナ・ショー
食後にこのテーマパーク一番の出し物の「スプレンディッド・チャイナ・ショー」を見た。各民族衣装を着た人達が、次から次へと出てきて、歌と踊りを披露する。バンブーダンス等もあった。子供達もそれなりに楽しんでいた。
途中で観客参加の竹スキーを3人1組で履くレースがあって、娘に無理やり前に行かせて参加させた。でも他のチームは全員大人で、娘のチームは子供だけのチームだったので、当然ビリだった。先頭が黒人の女の子、真ん中が白人の男の子、最後が東洋人の娘のトリオになった。
ショーの最後の歌のステージで観客におみやげを投げて配った。最前列に座っていたので、娘にめがけてハート形の首から下げるアップリケのベンダントを投げてもらえた。
パークの奥の方は天安門広場そのものや、遺跡、歴史的建築物等のいろいろなミニチュアがたくさんあった。でも、ひとつひとつはとても見られなかった。この天安門広場も来る前は実物大の物が再現してあると期待していたのに。
ベルツ・アウトレット・モールへ
これで見たいショーもだいたい見た。後は夜のパレードだけ見ればいいので、2時半だけど一度出ることにした。全体的に客が少なくガランとしていて面白くない。ケネディにもし行っていたらと、つい比ベてしまうだけに余計そう思う。ここにいても中国の音楽が鳴りっぱなしで頭が痛くなった。ショーを見ても人が少ないから盛り上がらない。それにアメリカ最後の日に「中国」で終わりたくないので、またベルツ・アウトレット・モールに買い物に行くことにした。
まずホテルの正面のガソリンスタンドに行って、初めて1人で入れることにした。ところがポンプが故障していて、ガソリンを入れようとしても直ぐに止まってしまう。8回位やり直して3分の2くらい入った。レジの人もわりと怖いツッパリのおにいちゃんなので、早く出たかった。
今度はUS-192から無事にI-4Eastに乗った。地図を見ると29番出口で出ればいいと思っていたら、道端にベルツは30番出口と看板があったので30番で出ると、すぐ目の前が「ウェッテンワイルド」というウォーターパークになっていた。今日は暖かいといってもちょっと泳ぐ気はしない気候なのに、水の滑り台に大勢並んでいた。
そのまま行くとすぐにベルツが見えたので、左に曲ると早く曲りすぎたみたいだ。Uターンの場所もなく、I-4をくぐって、ユニバーサル・スタジオの前まで来てしまって、そこの信号のある交差点でUターンして戻った。今度はベルツの駐車場にちゃんと入れた。
でもそこの店は全然つまらない店ばかりで、また車を出して100mくらい離れた別の建物のかたまりの方に移動した。いくつもの建物が集合してベルツ・アウトレット・モールとなっている。
ディズニー・ショップを見つけて、ここで息子のTシャツを買った。若い店員が10%オフだといったのに、レジのおじさんが割引きしてくれなかったので文句を言うと、「もうレジを打ってしまったから」と言われて、代わりにお化けがついたエンピツを息子が選んでもらった。反対側の店で娘用のスパッツを買ってあげようとしたらなかったので、ママ用のを1つ買った。
また、車を動かしてやっと前にパパと来た所の建物を見つけた。そこに入ると回転木馬があって子供達が乗りたがったので、1人$1で乗せた。
お昼が軽かったので、ホットドッグ、オニオンリング、ソフト・ラージ・タコスを買って4時頃で早かったけどタ食に食べた。息子はあいかわらず食欲が無い。
再びスプレンディッド・チャイナへ
暗くなると車で帰るのにまた道が分からなくなるので、まだゆっくりいろいろな店を見たかったけど、5時過ぎにホテルに戻った。帰り道は前にパパと通った道を使って間違わずに行けた。
ホテルでジャケットを取っただけで、すぐにスプレンディッド・チャイナに戻った。子供達はかなり疲れているようだったけど、パレードがあるというのにつられて行った。
パレードまで1時間位まだあったので、だんだんライトアップされつつある遺跡や建物のミニチュア等をまた見ながら待った。パレードは民族衣装を着た舞踊団や剣の舞いをしている人達、龍、飾りつけられた車などが広場に集まってきて、そこでまたショーが繰り広げられた。
途中で飴を投げて配ったのを子供達は夢中で拾っていた。最後の中国風のフォークダンスの輪に、娘と息子も加わって手をつないでくるくる回っていた。
ホテルに戻る
8時少し前にさっきと同じガソリン・スタンドに戻ると、別の店員が出てきた。普通は入れてもらうと料金が余計にかかるので「自分で入れる」と言ったけど、「このポンプは故障しているから」と言ってサービスで満タンにしてくれた。レンタカーを明日返す時に満タンにしていないと高くつくのだ。
子供達を風呂に入れて寝かせた後、荷造りが大変だった。冷蔵庫に思いの外たくさん入っていた。準備に時間がかかって11時半頃寝た。