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国境を越えてスロバキアへ
この辺りは手頃な民泊がなかったので、今回の旅行で初めて普通のホテルに泊まり、久しぶりに自炊ではない朝食をいただきました。
とは言っても、ほとんど普段と変わらないメニューでしたが、焼きたてのソーセージが付いていたのがとても美味しかったです。
ホテルを出発して30分ほどで、スロバキアに入りました。国境には、それと分かる標識が立っているだけでした。
たまたま国境手前の最後のガソリンスタンドでレンタカーに給油したのですが、スロバキアに入るとガソリンの価格が上がったので、ポーランド側で給油して正解でした。
木造教会めぐりの最後に、最高の教会を観る
スロバキア側にも世界遺産の木造教会が点在しています。
最初に、ボドルジャルの「聖ニコラオス教会」を訪ねました。とても小さな教会で、形もポーランド側で見たものとは違います。
通りがかりのおじさんが、あっちの家で鍵を開けてくれる、電話してもいいと、身振りで教えてくれました。そのように掲示もされています。
スロバキア語の「教会を開けてください」をGoogle翻訳で調べた上で電話してみましたが、誰も出ません。
掲示に「Green House」と書いてあり、さっきのおじさんもそちらを指差していたので、近くの緑の家まで行ってピンポンしましたが、留守のようでした。
残念!
次の、ラドミローヴァーの「大天使聖ミカエル教会」は、そこから近くのはずなのに、延々とドライブして、妻が「通り過ぎてない?」と気づいた時には手遅れで、カーナビにはその次の教会をセットしちゃってました。
残念!
ヘルヴァルトフの「アッシジの聖フランチェスコ教会」は、小川のそばにいい感じで建っていて、近くにトイレもあって助かりました。
スロバキアの木造教会も1つくらいは中を見たいので、掲示されていた2つの番号に電話したけど、どちらも出ません。でもその後、あちらからかかってきて、5分くらいで来てくれるそうです。
やった!
撮影代も含め規定の料金を払い、中を詳しく英語の説明付きで案内してもらえました。
スロヴァキアで最古の木造教会で、オリジナルの絵も残っているとのことです。アダムとイブや、聖ジョージのドラゴン退治の絵などが、木の壁に直接描かれていました。
後ろの部屋には、キリストが十字架を背負ってゴルゴダの丘へと歩いた最後の道行きのエピソードを表す14枚の絵や、聖フランチェスコと小鳥の木像などがありました。
そこからパイプオルガンがある2階に上がらせてもらえたのも良かったです。
ポーランド、スロバキアをあわせて、今回見た全ての木造教会の中で、ここが一番印象に残りました。
世界遺産のスピシュ城を隅々まで歩く
高速のサービスエリアでランチを済ませ、スロバキア旅行最大の目的地である世界遺産のスピシュ城へ向かいました。「死ぬまでに行きたい世界の名城25」にも選ばれた城です。
事前の情報では、麓からたっぷり歩くことを覚悟していたけど、車だとかなり上まで登った所に駐車場があったので、思ったよりずっと楽でした。
今は廃墟となっている城内を隅々まで歩き、塔に登って周りの景色を眺め、城壁も一周歩きました。
スピシュ城は、ジブリ映画『天空の城ラピュタ』のモデルとなった城とも言われています。
レヴォチャの民泊でサクランボ食べ放題
今日は、スピシュ城から20分ほどのレヴォチャの街で民泊します。
狭いけど面白い離れの部屋で、ホストファミリーのお母さんがシーツやタオルを持って来て、分からないけどスロバキア語で陽気に色々と話してました。
庭のケージにはなんと孔雀がいて、時々「エラーイ」と鳴いています。その横には美味しそうに実ったサクランボの木もあるし、ブランコまであって、妻は大喜び。
夕食前に世界遺産のレヴォチャ旧市街を散歩しました。教会はもう閉まっていたけど、中からパイプオルガンのダイナミックな演奏が聞こえてきました。
スーパーで買出しして宿に戻り、ちょっと豪華な夕食を庭のテーブルでいただきました。パンにバターだけ塗って食べるのが、驚くほど美味しかったです。
猫が2匹、欲しそうに来たけど、何もあげませんでした。
サクランボの木の所にいたら、ホストファミリーの娘さんが来て、採りきれないから好きに食べていいと言ってくれました。しばらく話をして、大学で勉強しているアートの作品をインスタグラムで見せてもらいました。
サクランボを遠慮なくたっぷり摘んで、おみやげに持って帰るジャムまで作っちゃいました。