ツバメ合宿1日目: 安良里→松崎

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実はO船長がずっと忙しくて今年はまだ一度もツバメ合宿ができなかったのですが、木曜日になって急に行けることになり、今シーズン初の待望のツバメ合宿が実現しました。今回は久々で艇の調子も分からなかったし急でしたので、他の方には声をかけないままですみませんでした。

我が家は朝5:15に家を出て、7時前に沼津漁港に着いて丸天というお店で朝食です。これも去年の秋以降のツバメ合宿からはお決まりのコース。金目鯛2匹の煮付けが安くあるというので、それにご飯・味噌汁・お漬け物を付けた定食にしてもらって1人800円もしないのだからお得でした。

P802185010時頃には安良里に到着。ツバメに乗船すると、ブイに付いているムール貝が立派に成長していたので、少し夕食の足しに採集しました。

P8021851シーズン初めなので、ツバメを漁協前の岸壁に移動して、水の入れ替え・補給と、所々汚れていたデッキの掃除をしました。ついでにそのまま岸壁で昼食も食べてから出港。今回は珍しく前もって目的地を決めていなかったのですが、暑いので温泉のあるところが良いということで、近場の松崎に向かうことにします。

P8021852港を出ると良い南風が吹いていて、風はそう強くない割には波が結構あります。シーズン初めだし、急ぐわけでもないので、一番小さなストームジブを上げました。船尾の左右からさっそく釣り糸も流します。大きな波をうまく乗り越えたり、ドシーン、バシャーンと波に叩かれたり、舵もまだちょっと硬いです。松崎に近づくと、海が湧き立つように波だっている海域があり、そこを横切っていきます。こんな所でこんな風でどうしてこんなに荒れているの?と不思議な感じです。

時間はたっぷりあるので遠回りして久々の帆走を楽しんだ後、松崎に入港しました。すると、なんとなんと、ヤマネコ号が岸壁につながれているではありませんか。今回は急だったので連絡を取っていなかったのですが、それでもここで出会えるなんて本当に縁のある船です。ヤマネコ号には誰も乗船していませんでしたが、横に着けてツバメを係留させてもらいました。そうすると岸壁で釣りをしている人にお願いして場所をあけてもらう必要もないし、潮の干満に応じてもやい綱を調整する必要もないので、とっても楽なのです。

P8021864ヤマネコ号のT船長に連絡を取って、船長がお客さんと今一緒におられるという川沿いの喫茶店に行き、乱入をお詫びしつつ皆さんにあいさつをして、再会を喜びました。するとさっそく見せたいものがあるんですとのT船長に連れられてお店の裏の川岸に出ると、何とそこはまるでノーフォーク! 川沿いの芝のお庭にベンチがあり、ボートも繋がれているではありませんか。それに乗り込んで、ちょうど満潮で水位が上がっている川を遡って、しばしノーフォーク気分を味わいました。

P8021861ちょっとした川遊びの後、インテリアも素敵なそのお店でかき氷をいただきました。のんびりしたひと時がとっても価値あるものに思えます。

P8021866店を出て、待望の温泉につかって汗を流しました。この川沿いの老舗の旅館は去年見つけた所で、風呂上がりに素敵な落ち着けるラウンジで冷たいお茶を自由に飲めるようになっています。そこにはピアノが置いてあり、航海士がいいのかな?と恐る恐る練習中の曲を弾いてみます。2〜3曲弾いたところで、そのピアノの持ち主のこの旅館の女将さんが出てきて、しばらくピアノ談義に花が咲き、なんとアイスコーヒーまでご馳走になってしまいました。

すっかりくつろいで暗くなってからツバメに戻り、夕食のチキンサラダ、ムール貝、枝豆、ビールをコックピットで夜風に吹かれながらいただきました。ちょうど食事が終わった頃、T船長とクルーのお一人もみえて、去年以来の出来事を交換したりこれからの計画を相談したりと、しばらく歓談しました。

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コメント

  1. ケルン より:

    今年初めてとは、ほんとうに船長はお忙しかったんですね。
    そして、乗っていないと「舵がかたい」となるんですね。そういう小さなあちこちの調子を見ながら、船と長年つきあっていくものなんですね。
    ボートのある岸辺の写真はまさにノーフォーク!
    そういう世界が、本の中や英国だけでなく、もしかしたら自分でも手の届きそうなところにある、と知っているだけでもなんだか嬉しくなります。
    秋にでも、もしタイミングがあったら、ツバメに参加したいなあ。ずっと幽霊部員だったから、しんちゅう磨きかなあ。。

  2. COOT より:

    しばらく乗っていないと、艇自体も舵がかたくなっていたりとか微妙な変化がありますが、私自身も身体が慣れていなくて、ちょっとしたところでバランスが悪かったり妙な力が入ったりして、一つ一つは大したことないけど、あちこち小さな怪我をしちゃいました。それからヨットに乗る時に爪がのび過ぎているとやっぱり怪我しやすいですね。2回ほど爪がひっかかって痛い思いをしたので、日曜の夜に帰宅してまずやったことが爪切りでした(笑)。
    ぜひまたツバメに乗ってください。今回、松崎が皆とってもますます気に入ったので何度か行くと思いますし、T船長から船を着ける良い場所を聞いた清水にもまた行きたいです。

  3. sugachan2 より:

    久々の航海、楽しまれたようですね。
    海の写真を見て、結構荒れているなーと思いました。
    でも陸上、川の上などいろいろと楽しめるものですね。9月のちょっぴり参加(ナイトクルーズ)が楽しみです!

  4. COOT より:

    そうなんです、結構荒れていてビックリでした。と言っても、船で波を越えて行くのを楽しめる、安心な範囲内の荒れ方なので良かったです。T船長も、松崎沖が今日は何かとても荒れてましたねと言われていて、やはり珍しいことだったみたいです。
    ヤマネコ号での夜間航海イベントの相談もT船長といろいろとできました。今回のツバメ合宿で体験した面白いこともいくつか盛り込めそうです。お楽しみに〜!

  5. KIKI より:

    あああ。桧原湖もですが、ツバメも松崎も本当に懐かしい!!
    って離れてまだ1年もたってないのに…。
    写真を見ていたら(実はちょくちょく覗いてました)恋しくてジワリと目頭が…。
    アウトドアライフ(本当の生活)早くこちらでもできるようにしたいんですけど、一人じゃさすがに厳しくて。
    COOTさんのレポで楽しませていただきますね。
    それにしても偶然出会えるってすばらしい!

  6. COOT より:

    今回のツバメ合宿でもそうでしたが、我が家でも「あああ、ここにKIKIさんがいたらねえ」としょっちゅう言ってますよ〜。いずれ帰国された時には何か特別なイベントを企画することを約束しておきます!
    そちらでも本当の生活が楽しめる仲間が見つかるといいですね。例え湖水地方に住めたとしても、結局大事なのは一緒に「本当の生活」を楽しむ仲間の存在なんですよね。私もNYに島流しされていた間は、ARCの仲間が恋しかったです。その反動で、日本に帰って以来いろんなイベントを楽しんでいるのかもしれません(笑)。

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