マルタ島のバレッタ以外の見どころを車で回った後、徒歩でバレッタ市街観光を開始しました。
絶妙のタイミングで大砲
最初の目的地のアッパー・バラッカ・ガーデンに入るとすごい人だかりで、皆が何か下の方を眺めています。
人垣越しに覗くと、大砲がずらりと並んでいて、3名の兵士が1つの大砲の側にいます。時刻は16時数分前。もしかすると16時ちょうどに大砲が放たれるのかと思い、直接は見えませんが、前の人の頭越しにスマホで動画を撮りながら待ち構えました。
大当たりでした。本当に運良く、ちょうど良いタイミングにちょうど良い場所で、郊外めぐりツアーを終えて車から降りたものです。後で調べると、大砲が放たれるのは、正午と16時の2回だけでした。
人垣が解消すると、大砲が並んだ下のテラスの全貌がようやく見えました。

特等席の岸壁にノルウェージャン・エピックが接岸していて、船から大砲が放たれるところを見ても迫力だったことと思います。
ギリギリセーフの大聖堂
次に、町全体が世界遺産のバレッタの中心部を歩いて、聖ヨハネ大聖堂へ行くと、16:15の閉館時刻に扉が閉ざされる寸前にギリギリセーフで入れました。またまたラッキーです。

聖堂内は、ほとんどの物が金、銀、大理石でできていて豪華絢爛ですが、一番の見どころは・・・

カラヴァッジョの最高傑作と言われる「洗礼者聖ヨハネの斬首」の絵です。

カラヴァッジョは、殺人事件を起こしてローマを逃げ出し、マルタ島に来て聖ヨハネ騎士団の庇護を受け、描いた絵が高く評価され名誉騎士の称号を授かったものの、騎士仲間と争いを起こして投獄され、脱走して騎士団から追放され、恩赦を得るためにローマに戻る途中、38歳で亡くなるという波乱の人生を送ったそうです。
歩いても歩いても終わらない宮殿
次に、騎士団長の宮殿を訪れました。入り口で閉館まで1時間もないけど良いかと聞かれましたが、先ほどの大聖堂に比べれば余裕です。
と思ったのは甘くて、さすがに宮殿です。とても広くて歩いても歩いても展示が続き、大きな中庭・・・

を囲む建物の一辺がこの長さだし・・・

武器庫だけでも数列ある展示棚の間を行って戻り行って戻りするので、足が痛くなった妻はベンチで休んでいました。

クルーズ船ウォッチング
次に、港の入り口に近いロウワー・バラッカ・ガーデンへ行くと・・・

ちょうど目の前をMSCマニフィカ(9.5万トン)が出港して行きました。

この船は、世界一周クルーズ中にCOVID-19パンデミックでオーストラリアやドバイで入港を拒否され、最終的にマルセイユで船客全員が下船してクルーズ打切りとなるまで1ヶ月近くもかかりましたが、結局、感染者は確認されなかったそうです。
要塞から望む2つの良港
もうかなり歩いたのでどうしようかと思いましたが、港の入り口にある聖エルモ砦まで予定通り足を運びました。
バレッタのグランド・ハーバーへの出入り口をしっかり守っています。

この砦にどうしても来たかった理由は、バレッタのもう一つの港であるマルサムシェット・ハーバーも一目見たかったからなのですが、砦の古い建物越しに望めました。

地図を見ると、バレッタが正に天然の良港と言える地形をしていることが良く分かります。

砦内には戦争博物館があり、妻は疲れて休んでいる間に、いくつもある展示室をまたもやたくさん歩くことになりました。
階段を登りエレベーターで降りる
予定していたバレッタ市街観光を終えて、船に戻るのにちょうど良いバスがなかったため、結局また歩くことになりました。
古い街並みの中を歩くのはおもしろかったですが、突然階段になったり、それをかなり登ったりで、かなり足にこたえました。

最後は、有料エレベーターで降りました。

下からエレベーターを見上げると、かなりの高低差です。

約8km、2万5千歩は、この旅行中で一番たくさん歩いた日となりました。
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